《ダンジョン潛って1000年、LVの限界を越えちゃいました》最悪の敵との死闘(中編)
遅れて申し訳ございません。
『馬鹿な事を言うな!キー!!死ぬよ?!』
「じゃあ何か!?アイツが俺達を見過ごす可能に賭けて敵に背中を向けるのか!?それこそ死んじまうぞ!!?」
それに、とキリガは続ける。
「これこそ、ダンジョンってもんだろ?突然の異常事態イレギュラー、最ッッ高に燃えるなぁ!!」
『いいから逃げーーーッ!』
ゴォッ
轟音と共に、クロナの聲は途中で遮られた。
逃げることのかなわない狀況、白い炎の壁に囲まれてしまったからーー
「どうやら、やるしかないな‥‥それっ!!」
しかしキリガはそんなことともせずに風魔法と水魔法の合必
『水風真空砲アクアキャノン』を放つ。
この技はテラを大量に込めた水を作り出し、そこに風魔法を用いて渦を作り出す。それを水の球で包み込み、真空狀態を作り出して相手に放ち、任意のタイミングで炸裂、突如として現れた真空に酸素や窒素がり込み大気に歪みを作り、その圧力で中の渦を放ち、高圧で出する技だ。
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敵の四肢を吹き飛ばす程の威力を誇るこの技、寸分の狂いもなくティオーネに放たれる。
キリガはニヤリと笑みを零す。
が、
ーーそれは、あくまでも並みの敵の話だーー
キリガの放った魔法は、ティオーネに當たる三メートル程前で姿を消した。いや、屆かなかった、が正しい表現だろう。
「おいおい……冗談キツいぜ……!」
キリガのはなった魔法は、ティオーネの熱気により蒸発したのだ。
魔力を込めた水は、普通の水の何倍もの熱で熱しなければ蒸発所か沸騰すらしない。
しかし、それでも蒸発したと言うことは、ティオーネの周りには、目に見えない二千度以上の壁が発生していることになる。
「クロナ!全力で行かねーとヤバい!! 本気で行け!」
キリガが言い終わる頃には、すでにクロナの魔法出制は整っていた。
『言われなくても分かるのだ!!帝王の黒霆アストラル•ダークプラズマ!!』
観念したクロナも、上級闇魔法をティオーネに放つ。
黒く輝く闇の霆、膨大なテラにより生み出された一撃がティオーネに向かう。
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『………む?』
黒霆が目前に迫る最中、殘り一秒未満で自らに到達するであろう魔法に対し、ティオーネは疑問げな表を覗かせつつ、その赤い右腕をスッとばした。
漆黒の底深い闇を思わせながらもしい輝きを放ちながら、およそにすら迫るであろう速さを持つ絶大なテラの雷鳴はーーーー
彼の差し出した右手にれた直後、消滅した。
『「なっ…!?」』
絶句し、驚愕の表を覗かせている彼等に対し、ティオーネは冷酷な眼差しをキリガ達に向け、大きな溜め息をついて言い放つ。いや、呟きの方が正しいだろう。
「ハァ……つまらん」
そして、ティオーネの手から火球ファイアが放たれる。
火球とは、子供の初めて使う魔法の練習程度に使われる至って危険度の低い初級魔法だ。
本來、この魔法の火力など、人がれても多熱い程度のものだ。
しかし、思い出してしい、キリガが第一階層で使用した魔法も初級魔法の『地晶』だ。しかし、テラを膨大に込めた事によって異常な威力を有する魔法と化した。
ここまで言えば分かるだろう、そう、ティオーネも同じ事をしたのだ。
だが、一つ違う點がある。それは込めたテラの量だ。
今回ティオーネが火球に込めたテラはキリガのーー
ーーーーざっと、百倍に値するーーーー
そして、キリガ達に業火が迫る。
太を思わせるような獄炎は、赤いプロミネンスと白く輝くコロナを放つ極度に凝された異常な質量の小さな業火球は、ゆっくりとした速度でキリガ達に迫ってくる。
そして、獄炎の球はピタリとキリガ達の數メートル付近で制止する。
そして、獄炎はしづつ収されて行く。
勿論質量も更に凝された、煌々とした紅の球は、を濃い蒼に変化させる。
創り出された太は、部で水素を生産し、発させ、まるでエネルギー爐のように、自らのエネルギーへと変える。
そして、ティオーネは手を握った、何もかも握り潰すような力を込めてーー
ーーそれは、終焉をもたらす一撃ーー
今まで収していた超エネルギーは部で核融合を始めそのエネルギーを反質とし、部での炸裂の結果発する。
異常な量のエネルギーを象徴する煌々とした球は、一瞬の唸りを上げて飛び散る。
そして、部で創られた究極の莫大なエネルギーと共に熱を排出する。
蒼い神の神炎は、キリガ達に著々と迫ってゆく。
「おい、コイツは覚悟決めるしかねぇな……」
『もう無理なのだ、お終いなのだ、ティオーネのあの技を防ぐ事なんて、あぁ、死ぬならせめて死に場所は自分で決めたかった……』
そして、キリガ達は蒼き神炎にそのを包まれーーー
その瞬間、キリガの意識は全く別の事に向いていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
《や…………と……まり……ね》
雑音混じりに聲が聞こえる
「お前は誰だ?」
《は……そ…ね………みに………護を……えた……………よ》
相変わらず良く聞こえない
「何だ?」
《君に…………ャンス……與…………よう》
「俺にチャンス?」
《きっかけ…………與え…覚醒……………………次第………それじゃあ》
「おい!?何だよきっかけって!?まだ質問はーーーっ!?」
クラッと立ち眩みを覚えたと思ったら、しづつ意識が遠のいて行く。
《ク………ナを………すけろ……に》
その言葉を最後に、キリガの意識は途絶える。
そして、目を覚ました
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(何だろう、今まで無かったじがする。
今なら全てを越えれそうな……それぐらい力が漲ってくる……
何でか知らないけど……この力の使い方が解るような…)
『キー!?どうしたのだ!?』
クロナのびも、今のキリガには通じない。
ーーーそしてキリガは、神炎がにれた瞬間、それを使った。ーーー
ドパァァァン!
という軽快な音を立てるような景なのに、神炎は無音での粒子となった。
決して弾け飛んだのでは無く、靜かにテラに戻っていったのだ。
「………ほぅ…?コレは中々……」
ティオーネは不意に楽しそうな表を覗かせる。
いまだ見たことのない景に興味を引かれているらしい。
口元に手を當てて微笑んでいる。
だが、対照的にクロナはーー
『キー………なの?その姿は一…?』
未だにこの狀況を飲み込めないでいる。
それもそうだろう、今のキリガはーー
垂れ下がっていた赤髪は紫に変化し逆立ち、煌々とした輝いていたしい金眼は見た全てを睨み殺してしまうのではないかと恐れさせる程の、何処までも深い赤に染まっている。
つきは、心無しかし筋が全的に引き締まったように
見けられる。
そして何より………
『テラを……纏っている?有り得ない……可視化するなんて一どれほど濃な…いや、それ以前に高々変異型のエルフがコレにたえられるの!?』
そう、テラを日常的に吸収するエルフでも、無限に吸収出來るわけではない。
しっかり許容量が存在するのだ。
まぁそれでも他の種族の二倍程度はあるのだが……
だが、現在キリガがに纏っているのはそれの數十倍から數百倍、もしくはそれ以上のテラを纏っている。
それほどまでに、異常な力だ。
キリガは尚、ジッと倒すべき対象ティオーネを見つめ、歩く。
「面白い……名を名乗れ」
「………キリガだ」
「では、キリガよ、この世界の炎を司る神、レイス•フォンダイヤ•レル=ティオーネと決闘せよ!」
そして、キリガは口元を歪めー
「面白い、けよう」
靜かに、承諾を返したーー
更新が遅れすぎてしまい、申し訳ございません。
土日中に後編も書き上げるつもりです。
今後とも宜しくお願いします。
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