《ダンジョン潛って1000年、LVの限界を越えちゃいました》龍神を起こしとキリガの過去回想(一日目)
頑張ってスピード投稿しました!!
溫かい目で見てくださると嬉しいです!
「死ねぇ!!合必『全屬中級魔法拳エレクトリカルスパニッシュ』!!略してエレスパぁ!!」
ドゴォォォォ…………
『キー、どうせ無理だって~。それ、僕達が全力を使って、やっとの思いで封印した化けだよ?流石のキーにもこればっかりはどうやっても無理だよ?なのだ。』
「うるせぇぇ!!もういっちょ!!」
ドゴォォォォ……
『僕の話を聞くのだぁ!!』
~あの欠から三時間がたった今も、キリガは龍神ロゼミネルを起こすために、ロゼミネルの顔面に魔法をたたき込んでいた。
しかも、結構全力で。
先程キリガの放った『全屬中級魔法拳』、略してエレスパは、六屬のテラを全て手に集中させて毆るという、何ともシンプルな技である。
しかしこのエレスパ、S−程度ならワンパンで昇天させられる程の高威力を誇っているのだ。
そもそも全屬適というのがチートレベルに強い為、その力を収し、直接ぶつけているなら、強いに決まっているのだが……
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しかしながら、かれこれ數百回程のエレスパをロゼミネルの顔面にブチかましているのに、一向に起きる気配がない。
だが、キリガはめげずにエレスパを繰り出していた。
『はぁ、何で僕は解き方を教えてしまったのだ……』
一方クロナは、封印を破る方法を教えた事を後悔していた。
時は、約三時間前に遡るーー
ーーー三時間前
キリガは、何とかしてロゼミネルを起こそうと結界を解く方法を考えていた。
しの間考えて、キリガはハッと気付いた。
(そうだ!俺の隣にいるのはクロナ!封印の當事者じゃん!)
「なあクロナ、コイツの封印って、お前とその仲間達がやったんだよな?」
キリガは早速クロナに封印の解き方を尋ねる為に、それとなぁく話し始めた。
全くこの男は、いやらしい格をしているものだ。
だがキリガ自、最近はクロナに好を持ち始めていた為に多良心が痛んだ、そこは気にしたら負けだと思い、キリガはクロナに問い掛けを続ける。
『そうだけど…急にどうしたのだ、キー?』
「お前達って、あの化をどうやって封印したの?」
速攻勝負と言わんばかりに、キリガはいきなり核心へと迫る。
さっきの発言と掛け合わせれば、簡単に目的がバレてしまう様な質問だ。
キリガは流石に早過ぎたかと、自の失策を心嘆いてはいたが、それを表に出さずクロナの反応を待った。
その結果ーー
『ん?あぁ、そのことなのだ?いや、正確に言うと封印っていうよりは眠らせたっていう言い方が正しいと思うのだ。僕達はアイツに極度の睡眠魔法を一斉にかけたのだ。で、その効果がまだ続いてるって訳なのだ』
バレずにすんだ。
それどころか、思わぬ収穫を得ることが出來た。
先程の話を聞く限り、コイツはただ寢ているだけなのだ。
要するに、叩き起こせば良いのだ。
『でも急にどうして……ってはっ!!まさか!?』
クロナは、今更のように間抜けな聲を上げた。
しかし、そんなクロナに向ってキリガはニンマリとした悪い笑顔を浮かべてーー
「今更遅いわぁぁ!!」
そう言って、ダッシュでロゼミネルの顔面に近付いて行きーーー
「全屬中級魔法拳ァァァ!!」
魔法をぶっ放したーー
ーーそして、今に至る。
最初は焦ったクロナだが、最初の數発目で大丈夫だと確信し、今では割とリラックスしている。
クロナの後悔とは、教えてしまった事によりまた暇になったことである。
そんなクロナを他所にエレスパを繰り出すキリガは、この叩き起こすという行為に対し、軽く過去を思い出していた。
回想が多くて申し訳無いが、そこはご容赦願いたい所だ。
では、時はまだキリガがエルフの里で父母と一緒に過ごしていた時の話になる。
94年前ーー
ここは、エルフの里。
他の種族からは目に見えないよう結界が張られており、異種間の流も一切止としている。
その理由としては、エルフの大半が形である事だ。
そのしさが故に連れ去られる事も多く、過去には奴隷として最上質のと扱われ、王族が好んで買い、待をけるケースが相次いだ。
それに激怒した族長の息子、つまり現族長が自ら人里へ向かい、軍隊を滅ぼして奴隷を連れて帰り、この里を創り上げたのだ。
おっと、話が逸れてしまった。
つまるところ、この村にはエルフしかいないのだ。
そんな中で、當時6歳のキリガは、族長の家の隠し部屋を見つけ、そこにあったとある本を見つけた。
そこには、この世界の全てが書かれていた。
言い過ぎかと思われるかもしれないが、本當に全てが記されていたのだ。
というか、現在進行形で記されていっているのだ。
それが族長の父のスキル、『世界を覗く本』ワールドブック
の効果だからだ。
外の世界の事を嫌いになった息子が、いつか外の世界を好きになれるようにという願いをこめ、父はスキルと一化したのだ。
スキル一化、これは自のを犠牲にそのスキルを現化させるという、何百年も前に止された、長壽のエルフだからこそし得た技だ。
現在この世界でこのの使い方を知っているのは、ほんの一握りである。
スキル一化のメリットデメリットについては、また別の機會という事で、今回は割させて頂く。
それはさておき、その本はすべてを見通し、記し続ける『 魔法書グリモア』となったのだ。
その価値は、500極黒貸は下らない。
分かりやすく換算すると、この世界における最大の國家、ミクシナ帝國の保有する財産に相當、いや、それ以上の価値を誇っているのだ。
族長はこの本を、エルフ族が生きる為の最後の希として、厳重に保管していた。
もしエルフが滅びそうになったとき、これを売って帝國に亡命しようと、そう考えていた。
だがそんなことは知らないキリガ、その本で外の世界の可能を知ったキリガは、コッソリ書庫から持ち出し、家で読んでいたのだ。
それが良くなかった。
隠し部屋の書庫へと向かった族長が、魔法書が無いことに気付いたのだ。
そして族長はショックのあまり奇聲をあげ、何事かと里の衆が集まり、一族最大の大混となった。
後にキリガが犯人というのとが分かり、スヤスヤと眠っていたキリガは母にぶっ叩かれて起こされ、約一年間外に閉め出されたのだった。
ーーそんな事をされたにも関わらず、キリガは今ぶっ叩く側に周っているのだった。
目の前のロゼミネルにほんのしだけ同しながらも、キリガは絶やす事なくエレスパを放ち続けるのであった。
「エレスパァ!!」
『暇なのだぁぁーー!』
……クロナを無視して。
どうでしたか?
次回も都合と相談しながらなるべく早く更新したいと思います!
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