《三人の霊と俺の契約事》プロローグ
「 アーサー様あ。ケーキ食べたいよお」
「アーサー様あ。お出かけしたいの」
「ふふふ。是非、私も」
「ーー 行かねえよ!!!」
「何で?!」
「なの?!」
「ですの?!」
このヘンテコな會話は日常茶飯事。
俺の名前は、アーサー。不幸にも人間一人に一人の霊しか契約出來ない筈なのに、何と不慮の事故で三人同時に契約してしまったーー。
よりにもよって、これがまた三人ともポンコツな上に個が強いーートホホ。
★ ★ ★
俺は先祖代々続く魔法使いの家系の筋で一応、第ニ皇子にあたるらしいが魔法が全く使えない。
人間なのに魔法が使える筋はほとんど例がなくそれがこの家系の自慢だ。
兄と姉は、まさに貴族といったじで毎日忙しくいろんな國の會食やら外やら忙しなく過ごしてる。
そんな中、全く魔法が使えない俺は恥曬しの除け者扱いされてきた。
自分で言うのも何だけどーー格も捻くれてるし歪んでる。
人との関係を拒み、家族ともほとんど顔を合わせず暮らしてる。
夢や希を抱くことさえなくただ毎日をボーッと過ごしてきた。
魔法が使えないのを呪ったこともあった。
何とか使えるようになりたいと足掻いたこともあったーー結果はいつも一緒だった。
だから諦めた。
そして悟ったーー。
俺には存在する価値なんかないってことに。
空っぽの俺は楽になった。ーーだけど、あの日、あいつらと出會って、 俺は変われた・・・。
地球連邦軍様、異世界へようこそ 〜破天荒皇女は殺そうとしてきた兄への復讐のため、來訪者である地球連邦軍と手を結び、さらに帝國を手に入れるべく暗躍する! 〜
※2022年9月現在 総合PV 150萬! 総合ポイント4500突破! 巨大な一つの大陸の他は、陸地の存在しない世界。 その大陸を統べるルーリアト帝國の皇女グーシュは、女好き、空想好きな放蕩皇族で、お付き騎士のミルシャと自由気ままに暮らす生活を送っていた。 そんなある日、突如伝説にしか存在しない海向こうの國が來訪し、交流を求めてくる。 空想さながらの展開に、好奇心に抗えず代表使節に立候補するグーシュ。 しかしその行動は、彼女を嫌う実の兄である皇太子とその取り巻きを刺激してしまう。 結果。 來訪者の元へと向かう途中、グーシュは馬車ごと荒れ狂う川へと落とされ、あえなく命を落とした……はずだった。 グーシュが目覚めると、そこは見た事もない建物。 そして目の前に現れたのは、見た事もない服裝の美少女たちと、甲冑を著込んだような妙な大男。 彼らは地球連邦という”星の海”を越えた場所にある國の者達で、その目的はルーリアトを穏便に制圧することだという。 想像を超えた出來事に興奮するグーシュ。 だが彼女は知らなかった。 目の前にいる大男にも、想像を超える物語があったことを。 これは破天荒な皇女様と、21世紀初頭にトラックに轢かれ、気が付いたら22世紀でサイボーグになっていた元サラリーマンが出會った事で巻き起こる、SF×ファンタジーの壯大な物語。
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