《三人の霊と俺の契約事メルルの相方

「ところで、メルルさんは何の目的でここへ」

ウエイトレスのミーナが聞いた。

「そうでしたにゃ。あまり目的はないのですがふらふらとんな所を巡る旅をしてますにゃ」

冷めたコーヒーを口に含み味をしっかりと確かめるように飲み込むとメルルは大きな目を細くして思い出しながら話し始めた。

アーサーは、何か意味深な雰囲気もじてはいたがあえて聞かないことにした。

「お一人で旅は、さぞ大変でしょう」

空になったコーヒーにカップにおかわりのコーヒーを注ぎながらミーナが気遣いをみせる。

「相方がいるにゃ。 私用で外に出ているにゃんだけどーー そろそろ帰ってくると思うのにゃけど」

「そおなんだあ! 貓さんがもう一人? その人も獣人族なのお」

興味津々で目を丸くする、リサの好奇心が止まらない。

それはーーとメルルが言いかけた時、二人の會話を裂くように何処からとも無く聲が聞こえたーーーー。

「メルルごめんなさい。遅くなってしまいましたわ」

金髪のロングヘアーの綺麗な髪のしサイドは緩くウェイブがかっている。 左上に大きな赤の花飾りをつけていて、目は大きく若干つり目で、何処かの令嬢のように気品ある雰囲気がありそれでいて近寄り難いじは全くない可らしい雰囲気もあるの子が申し訳なさそうにメルルに謝った。

「大丈夫だにゃん。たまたま居合わせたこの方々と一緒にお話してたにゃん」

メルルはアーサーたちの方に手をかざしながら得意なじで紹介した。

「どうもメルルがお世話になりました。 私はルナと言いま・・・ あら?」

ルナという子が自己紹介の言いかけた途中で辭めて何かに気付いたようなじで口に手を添えてし驚いた表を見せている。

ルナの目線の先はウチの霊たちの方だがーー ウチの霊たちに目線を送ると、 明らかに表が曇っている。

「お久しぶりね。リサ、エルザ、シルフィー。お元気でしたか? 學校以來ですかね」

「・・・ そうね。お久しぶりルナ」

そうーー メルルの相方とは霊だった。

それもどうやらウチの霊たちの知り合いらしく三人ともかなり揺している様子だ。

「あら! リサちゃんのお友達の霊さん」

そんなことは構い無しにミーナは新しい仲間を大歓迎の様子で笑顔て迎えている。

「ルナの知り合いにゃのかにゃ? 」

「ええ、昔のなじみですわ」

ルナは、チラッと視線をリサたちに送りながら太々しい態度をとった。

リサは視線を逸らし斜め下を向く、エルザはリサの背後に隠れていて表を伺うことは出來ない。シルフィーもリサ揺にメガネをくいっと、人差し指で持ち上げてルナを見ようともしない。

「・・・そうね」

リサたちの態度の変化、ルナという霊と何か過去にあったのだろうか・・・

「そろそろ、お暇しようかにゃ」

メルルはまだ冷め切ってないのか熱そうにコーヒーを飲んでいる。

「まだこの街にいるわ。よろしくね」

ドアの銀に響く鐘の音だけを殘し二人は去っていったーー。

結局、熱くて飲めなかったコーヒーも殘して・・・。

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