《三人の霊と俺の契約事皇子と霊⑥

「ルナ! 俺と契約しろ」

「えっ? でも・・・」

「早くしろ!!!」

「だって・・」

「こっち來いよーー!」

強引にルナを引っ張り無理やり口づけをした。

大好きな人との最初で最後のキスになるかもしれなかったのに。

本當なら凄く嬉しい筈なのに。

どうしてかな・・・。

涙が溢れてくるの・・・。

アクセルはいつもズルいよ。

私の気持ち知ってるのに・・・。

こんなの酷いよ・・・アクセル・・・。

口づけの契約が終わるとアクセルはゆっくりとを離した。

私は目を開けれないでいた。

だって、泣いてるしアクセルの顔見れないよ。

「ルナ・・・ごめんな」

そう言うと優しく指で涙を拭いてくれた。

「アクセルは、いつも強引なんだから」

私がそう言うといつも通りニシシシと笑った。

アクセルの前で一回転してスカートの裾を両手で摘みあげて、

「アクセル様、霊ルナです。あなたを一生守り致します」

満遍の笑みでルナは微笑んだ。

「アクセルだ。宜しくなルナ」

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ルナの頭を優しくでた。

今この時、この瞬間がいつまでも続けば良いとルナは願った。

世界で一番大好きな人がやっと自分のパートナーになってくれた。

絶対に葉わなぬ願いと思っていたのに、 例えすぐに終わることになっても今このひと時はこの人と・・・。

「アクセル・・・様・・・」

「ん? 」

「・・・私のこと・・・すき・・ですか?」

アクセル様は、今までに見せてくれた事のない笑顔浮かべてくれた。

「この戦いが終わったら教えてやるよ」

ぷーっと顔を膨らませていると。

「ただ・・・ルナ、嫌いじゃないからな。

お前とはずっとずっと一緒に居たいと思ってた」

「ルナは、その言葉だけで充分幸せです」

アクセルは、優しく自分のにルナを押し當てた。

「アクセル様、ルナ嬉しいです」

「こんなことしか出來なくてごめんな」

「そんなことないです。幸せです」

ポンとルナの頭を軽く叩き

「行くぞ! ルナ!!!」

「はい!」

★ ★ ★

目の前のサタンは、白目を向きヨダレを垂らしニヤニヤと狂ったように笑っていた。

「グフフ。人間どもよーー 恐怖に震えろ」

その瞬間、魔力の見えない衝撃波が襲いかかる。

「ルナ!」

「はい! アクセル様お任せください。の化よ我にチカラを與えたまえ!! の盾!」

キャットハンズ達の前に立ち大きなの盾で衝撃波をけ流す。

「ルナ、俺に向けての魔法を全力で打て」

「魔封剣ですね。分かりました」

の魔封剣なら効果絶大だろ」

アクセルは、サタンに向かい駆け出す。

の化よ我にチカラを與えたまえ!

我が名はルナ、月の名の元にーー」

ルナのをまばゆいりが包み込み輝き出す。

「來いルナあああ]

「朽ち果てろ! シャイニング レイ」

天より無數のの流星が降り注ぎサタンに襲いかかる。

高く飛び上がりその流星を魔封剣に吸い取るアクセル。

「サタン!! の魔封剣をけてみよ」

空中で思いっきり剣を振る!の魔法の無形の斬撃がサタンを斬りつける。

「・・・・」

砂ぼこりが煙のように舞い上がり煙幕でもっているようだ。

「ハア、ハア、やったか」

「・・・魔力が落ちてない」

「噓だろ? 完璧にサタンを捕らえた筈なのに何で」

「ーーーーッ」

サタンの前に小さな人影が立ちはだかっていた。

「なっ・・・防障壁」

そこには、茶の髪のふんわりボブカットのが障壁の呪文を唱えていた。

「噓よね・・・何で」

ルナの心は嵐のように激しく同様している。

「ルナ?」

ルナの異変に気付くアクセル。

「ミリア・・・」

「知り合いなのか?」

「ねえ、ミリアなんでしょ?

私よ、 ルナよ・・・みりあ」

徐々に敵に近寄って行くルナ。

「ルナ! 近寄るな」

ミリアに向かって歩み寄るルナ。

「みりあ・・・みりあ・・・」

「戻れ!!ルナああ」

アクセルは靜止しようとルナに駆け寄る。

「あなた・・・だれ?」

「え・・・・・・」

「ーーーー排除」

みりあ・・・

「ーーーーーー!!」

「え? ・・・アクセル様あああああ」

「よう・・・ぶじ・・・か?・・ガハっ」

アクセルの腹にが空いて大量のの海に周りはなっていた。

「なんで? なんで? 私なんかの為に」

「大切な守るのが男だろーが・・・」

「あくせる・・・さま・・・今すぐ治癒魔法を」

「無駄だ・・・俺は・・はあ、はあ・・・もう助からない・・・それより頼みがある」

「嫌よ・・・アクセル様ああ」

「聞け!この國中に加護をってくれ・・・俺の命と引き換えにしても構わない・・ハア、ハア・・・リリスと國を守ってくれ!頼む・・・」

「アクセル様・・・・・・」

ルナはアクセルの手をギュッと握りしめた。

「天に使えし我が母、そのチカラを分け與えたよ大天使 マリア召喚」

大天使の加護が國中を覆った。

「なんで・・・いつも私の大切な人は私の前からいなくなるの・・・ミリアもアクセル様も私は、 いつも一人・・・」

アクセル様・・・します・・・いつまでも

もう、人を好きになることはありません。

契約期限が過ぎて消えても構わない、あなたへのが消えるよりは・・・。

私は、幸せを張り過ぎたのかな?

もっと一緒に居たいってただそれだけが願いだったのに。

ねえ、アクセルさま・・・私のこと好きでしたか?

まだ、お返事聞いてません。

「教えてよ。あくせるさまああ」

ルナの泣きぶ聲がホーエンハイムに響き渡る。

「メルル言うなよ絶対。 だって恥ずかしいだろ」

「ルナにゃん喜びますにゃん。 お気持ち伝えすれば良いのに」

「そうよ、毎日毎日あなたに會いに來てくれて本當に可いわ。小さい時にアクセルが私に會いに來てくれたみたいに。ふふふ」

「リリスからかうなよ。ただの馴染みだろ」

「ちゃんと伝えて好きなら契約してあげなさい。 あなたの為に待っていてくれてるのよ」

「んんん・・・だよな。ちゃんと言うよ」

ーー ルナ してるって ーー

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