そのニュースは、世界中を震撼させた。

未だかつて退けたことの無い薔薇十字軍をホーエンハイムは撃退した。

決して大きくはない、財力、兵力もままならない小國。 援軍も呼んでないホーエンハイムが世界三大の災厄と言われている新聖教団の薔薇十字軍を退けたとなれば世界中は大騒ぎになった。

何故、そのニュースが號外となり知れ渡ることとなったのか・・・。

世界新聞社ーー 此処には世界各地での報が集められる。ギルドの達・クエストのクリア・世界三大災厄の現狀・魔法教団そして各地での紛爭。

これらの報を提供しているのが戦場絵師。

特異能力の念寫によりその人の記憶の斷片を寫真のように映し出すことが出來る。

これは個人差があり鮮明差が生じる、 絵のようになってしまう人もいるし、寫真のようにクリアに映し出す人もいる、その中でもトップクラスの実力者がパウロという男である。

報のみで生きている男で世界新聞社の売り上げを左右する男、そして世界の現狀を一番握っている男。

今回のホーエンハイムの一件も彼がトップニュースとして流した報なのだ。

パウロがある男に報提供をするところから話は、始まるーー。

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「どうですか？ メイザースさんの捜しているあの筋を引く者で間違いないんじゃないですか？」

「そうだねえ。君の描く念寫は噓偽りを描くことは出來ないからねえ。確かに三人の霊を従えているように見えるねえ」

「僕が現場で見ている限りですが間違いなく三人の霊をっていましたよ。未だかつてこんな霊使いは見たことないです」

席から立ち上がりを乗り出して熱弁をふるう。

ここは、メイザースの屋敷で魔法結社アルファの本部。魔法結社アルファは魔法研究を主に行っている個人団で魔法協會に參加していない。

その為、霊界や帝國、新聖教団など々な団から批判されている。

魔法協會とは、魔法を個人意外で使用するには加してその個人を監視する義務が生じる。また、個人でも研究や呪や魔など危険を伴う魔法研究も協會に報告する義務がある。

世界を変えてしまうような呪もあるので前もって事前に知らせておかなければならないのだ。

あの新聖教団ですら加しているのだ。

それくらい呪や魔の扱いは恐ろしい。

「君が言うのだから本當だろうねえ。オッケーだよ。この報を買おう」

メイザースは、封筒をパウロに差し出す。

「ありがとうございます。これが詳しい報です。メイザースさんいつも助かります」

そういうとパウロは、封筒をスーツに仕舞うと茶封筒を代わりにテーブルに置きそそくさと退散して行った。

メイザースは、茶封筒を破りパウロから買い取った資料に目を通す。

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名前 : アーサー・ペンドラゴン

年齢 : 21age

出 : キャメロット

長: 175cm

重: 60kg

＊ い頃から魔力が全くない。

＊最近、 三人の霊と契約した。

＊父は、 シーサー・ペンドラゴン

＊母は、 ○×△○×△

＊兄、フレディ・姉、ミランダ

＊ペンドラゴン家と魔協會は繋がりがある。

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「なるほどねえ。パウロくんにしては、久しぶりの當たりのネタかも知れないねえ」

メイザースは、資料をテーブルの上に放り投げ冷めたコーヒーを口に運んだ。

「ペンドラゴン家で魔力無しか・・・実に興味深いですねえ」

冷え切ったコーヒーを片手に不気味な笑みを見せていた。

「あの新聞記者さんお帰りになられたのですか？」

銀のショートヘヤーのメイドのがコーヒーをれ直そうとメイザースのカップを回収しにやって來た。

「先程帰ったよ。相変わらず忙しない男なのだよ」

メイザースは、はにかみながら肩をしぼめて見せた。

「あんな男の報を信じて大丈夫ですか？ きっとガセネタに決まってます」

「うーん。 今回は、 當たりかなあと思っているのだよ」

新しくコーヒーをカップに注いで貰いながら顎に人差し指を當てて目を細くする。

「何か拠でもあるのですか」

カップにコーヒーを注ぎ終えてメイザースを疑いながらじっと見つめる。

「勘なのだよ」

は、 飽きれてため息をつき肩を落とすとまた奧に消えて行った。

「メーディアちゃん、 意外に私の勘は當たるのだよ」

応接間にメイザースの不気味な笑い聲が響き渡っていた。

ーー アーサーのとは ーー