《三人の霊と俺の契約事天才魔道士だぞ

行く當てもなく迷子の箒が空を彷徨う晝下がり。

「こんな事ならメイザースにちゃんと場所を聞いて來るんだったよ」

舌打ちをし、地面に目をやりながら箒にがり空を飛ぶキルケー。

「俺らも聞いておけば良かったです」

キルケーの後ろに箒にるアーサーは、肩を落とし申し訳なさそうにする

「メイザースさんのお話しですと、ある地方全が既にゾロアスター教に支配されているそうですわよ」

シルフィーが髪のを押さえ思い出しながら話す。

「そうは言っても世界は広いからな、そう簡単には見つかるわけーー」

言いかけた時、ある街の上空から下を覗き込むと白い人々の固まりが目に飛び込んで來た。

「いや、見つけたぞ。ゾロアスター」

キルケーの口元が緩んだ。

「一旦近くに降りるぞ」

★ ★ ★

街はずれの巖を潛めているアーサーとキルケー。 霊たちはアーサーの中に戻っている。

この町は周りは巖山に囲まれていてを潛めてるには適している。

街の中に進するにはかなり開けていて家と家の間隔も広く隠れながらの進は困難である。

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街の中央には見るからに真新しい禮拝堂がありその周りに白裝束を著た人々がごった返している。

「アーサー様、 進するにはかなり困難だと思います。 これだけの人が禮拝堂にいては見つからず中に進するには・・・」

リンクテレパシーからシルフィーがアーサーの頭に直接話しかける。

「どうやってバレないように潛捜査するんだ?」

「良し! 私に良い案がある。私の得意の変魔法を披してやろう」

「そんな魔法があるのか」

「凄いの」

「私を誰だと思っておる。天才魔導士キルケーさまだぞ」

思いっきり仰け反りながら高笑いする。

「仮染めの影よ 我が姿を覆い盡くせ」

魔法の杖が輝き出すーー アーサーに杖を向けるとがアーサーを包み込む。

「犬に慣れ!! ドロンパ」

アーサーが一瞬煙に包まれたと思うと煙が晴れた時にはもうアーサーの形はそこにはなく犬のような姿になっていた。

「うん。 我ながら完璧だ!功だ」

「・・・・」

「どっからどう見てもーー」

「アーサー様、変です」

「コラ! 何勝手に現化している」

霊たちは、アーサーの中から出て冷ややかな目で変したアーサーを見ている。

「犬に決まっているだろ。完璧だ」

反り返り威張るキルケー。

「犬にみえないの・・・きもちわるいの」

「・・・個的? ですわね」

「何? 何処がおかしいと言うんだ? 見事じゃないか。完璧な変魔法だ」

「全的に変! 犬に見えない、がおかしい」

エルザとシルフィーはうん、うんと頷く。

キルケーは、マジマジとアーサーを見てみる。

まさに短足、長の人面犬だ。

「どこも変ではないと思うが」

「・・・元に戻してくれ」

★ ★ ★

「いつも変してバレないの」

リサが核心を突くようにズバリ聞く。

「天才魔導士だぞ・・・バレるわけ・・・」

顔に汗が滲む明らかに揺を隠しきれない。

「バレてるなの」

「バレるわよ。あのクオリティーなら」

霊たちは一様にうん、うんと頷く。

「ば、馬鹿にするなよ! これならどうだ」

キルケーは、再び杖を取り呪文を唱える。

「ドロンパ」

アーサーは、再び一煙に包まれたと思うと煙が晴れた時にはもうアーサーの形はそこにはなく白裝束を來たゾロアスター教信者の姿になっていた。

周りから喝采と拍手が起こったーー

「天才だぞ! これ位朝飯前だ」

「これならかんぺきなの」

「初めから白裝束に変すれば良かったですね」

皆一同心と尊敬する聲が溢れる。

「良し! 私もドロンパ」

キルケーは煙に包まれたと思うと一瞬で白裝束姿に変わった。

「これなら完璧だな! 良し街に潛するぞ。ついて來い」

キルケーは大威張りで街に向けて歩き出す。

やれやれといったじで肩をすくめてアーサーはキルケーの後をついて行く。

アーサーの白裝束は表向きは普通だが背後は丸見えでアーサーのパンツ姿があらわになっていた。

「アーサーさまあああああ」

霊たちは赤面して慌てたのは無理もない話だったーー。

ーー キルケーの魔法って・・・ ーー

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