《三人の霊と俺の契約事》水竜討伐③
「水竜の弱點はどこだったのよ」
魔力を消費ししやつれた表を浮かべているメーディア。
「やっぱり竜の皮は全ての攻撃を弾くみたいだ。 だけどの中は弾けない。それと顎下の二箇所が弱點とまではいかないけど弱い部分と分かったよ」
黒いとんがり帽子を突風で飛ばされないように押さえながらキルケーがメーディアの側に近づいた。
「口の中に魔法を喰らわせる。ーーにしても、顎下を狙うにしても水竜に近づかなきゃならない」
「口を開きっぱなしにさせるのは極めて難しいわよ。 なら顎下のが狙い易いわ」
「弱點魔法は、大地屬。 私が狙い撃ちするよ」
ドンと自分のを叩くキルケー。
それを見てクスッと笑うメーディア。
「何が可笑しいんだよお」
口をツンと、とんがらせるキルケー。
「頼もしいなあと思ってよ。 いつもは二人で口喧嘩ばかりしているのにね」
笑顔でキルケーを見つめるメーディア。
その笑顔にキュンとなりし照れるキルケーは頬を赤く染めた。
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「な、何んだよ急にーーわ、私もその・・・た、頼りにしてる・・・からな」
あたふたしながら顎を掻きながら照れくさいのを必死で隠すキルケー。
「キルケー」
「ん?」
呼ばれて顔を上げるとメーディアにギュッと抱きしめられた。
「め、、、めーでぃあ」
「誰かに甘えたい気分なの」
目をつむりじっくりとを確かめるメーディア。
キルケーの顔は真っ赤で湯気が頭から出ているんではないかと思うほどだ。
「キルケー、ありがとう」
ニコッと笑顔を見せると水竜に向かって駆け出して行った。
キルケーは、その後もドキドキが止まらず暫く放心狀態だったーー
「子なのに、の子を好きになっちゃいそうだよ。私」
★ ★ ★
「電石火ノッキング」
メーディアの能力が高まるーー稲妻の如くスピードで駆け回り水竜を惹きつける。
水竜は、冷気の息吹きを吐き散らしきを止めようとするがメーディアのスピードには著いていけない。
「ナイスだよ、メーディア! ーー今だ!」
銀の杖を水竜に向けて構える。
メーディアがキルケーをチラッと見るとすかさず宙に飛び跳ねる。
水竜はその姿を追うように上を見つめたーーその瞬間にキルケーは呪文を唱えた。
「大地の氷柱アースニードル」
巨大な巖の氷柱地面から現れると上を向いて無防備な水竜の顎に直撃した。
「やったわ。 ナイスキルケー」
「上手く行ったぞ! 我ながら天才だ」
腰に手を當て高笑いしながらのけ反るキルケー。
しかしーー ギョロッと水竜の目はくと地面に落ちかけているメーディアを捕まえた。
「くっ、油斷したーー」
「メーディアあああ」
キルケーは水竜に向かって駆け出した。
「メーディアすぐに助けてやるからな」
キルケーは全魔力を解放するーー魔力の衝撃波で周りが一瞬歪む程だ。
「凄いーーこれがキルケーの本気」
水竜に捕らえられているメーディアが驚くほどの魔力。
「その汚い手でメーディアにれないでくれないか」
全に魔力のオーラを纏っているキルケー。
水竜は、ギョロッとキルケーを睨みつけると高々に咆哮を上げたーーその瞬間、演唱無しのカウンターのタイミングで魔法を放すキルケー。
キルケーの放った魔法は咆哮で開いた口の中に直撃した。
「ぎゃああああああ」
水竜の苦しむ悲鳴が響き渡るーー
それでも、メーディアを離さないでいる。
「放せよ、 爬蟲類が」
銀の杖を輝かせて魔力を捻りあげる。
「メーディアし我慢してな」
メーディアに笑顔で呼びかけるキルケー。
それを見たメーディアも苦痛に耐えながら微笑み返した。
「地面に口伏せろーー隕石流星群メテオ シャワー」
天から無數の隕石が降り注ぐーー水竜は回避出來ない程の數の隕石だ。
水竜は思わず耐えきれず勢を崩して地面に倒れ込んだ。
「メーディアああ」
水竜は、倒れ込んだ衝撃でメーディアを離したーー キルケーはすぐにメーディアの救助へと駆け出した。
「メーディア大丈夫か? すぐに治癒魔法で治療してやるからな」
キルケーは、メーディアを膝の上に寢かせて意識があるか確認する。
「ん? キルケー・・・」
薄っすらと目を開けたメーディア。
「良かった。 気がついた」
笑顔を見せるキルケー。
しかしーー対照的にメーディアの顔が歪む。
巨大な影が起き上がるーー
「キルケー後ろ!! 」
キルケーが振り返った瞬間に水竜の平手打ちがに直撃し吹き飛ばされる。
「キルケーええええ」
メーディアの悲鳴が辺りに響き渡るーー
キルケーはメイザースの屋敷の壁にめり込むようにぶつかり意識を無くした。
メーディアは、強く水竜に捕まえられていた時にアバラ骨が折れているのと魔力を使い過ぎた事もありその場から逃げ出さずにいる。
「くっ、 メイザース様・・・」
目を閉じ自分の一番慕っている人の名前を口に出した瞬間、隣に人影をじたーー
「これが伝説の竜? 竜殺しの稱號とかカッコイイな」
目を開けたメーディアが見たのは金に輝く瞳を宿したアーサーの姿だった。
ーー 金の瞳 再び ーー
勇者パーティーに追放された俺は、伝説級のアイテムを作れるので領地が最強になっていた
【今日の一冊】に掲載されました。 勇者パーティーから追放された俺。役に立たないのが理由で、パーティーだけでなく冒険者ギルドまでも追放された。勇者グラティアスからは報酬も與える価値はないとされて、金まで奪われてしまう。追放された俺は、本當に追放していいのと思う。なぜなら俺は錬金術士であり、実は俺だけ作れる伝説級アイテムが作れた。辺境の領地に行き、伝説級アイテムで領地を開拓する。すると領地は最強になってしまった。一方、勇者もギルドマスターも栄光から一転して奈落の底に落ちていく。これは冒険者ギルドのために必死に頑張っていた俺が追放されて仲間を増やしていたら、最強の領地になっていた話です。
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