《三人の霊と俺の契約事再開

ついに開幕した魔法武道會ーーフリーバトルトーナメントの本戦出場を懸けたバトルロワイアルによるグループ予選。

今まさにBグループの予選が始まろうとしている。

Bグループの注目選手は円卓の魔導士のピンクの髪に黒いとんがり帽子、黒いローブのの子ーーキルケーだ。

めったに見れない円卓の魔導士の登場に観客席は超満員ーー遂に立ち見客が出るほどになっている。

「會場ステージの修復の為、しばらくお待ちください」

アナウンスが流れた。ーーステージには複數の魔導士が魔法で壊れた部分を修復していた。

「Bグループ普通に考えればキルケーが圧倒的に有利な狀況に見えるわね」

メーディアがBグループのメンバー名が映り出されている會場のビジョンに目をやった。

コロッセオには水晶と同じような原理で巨大なスクリーンのようながあり魔道の一種で、試合の映像や參加者名簿などいろんな報を映し出してくれているのだ。

コロッセオの中には食べ屋さんや売店、グッズ売り場、休憩所などがあり、ありとあらゆるがお客さんを楽しませている。

Advertisement

「グループ予選で円卓の魔導士同士が當たるようには出來てないのは意図的ですね」

シルフィーがビジョンに目をやりながら呟く。

「アーサー様はDグループでメーディアさんはFグループだね」

リサもビジョンに映し出された映像で確認する。

「円卓の魔導士って全員しらないの」

アーサーにしがみ付き、エルザが首を傾げた。

「円卓の魔導士 十二人のうち二人が消息不明になっている。 一人はクリスチャン・ローゼンクロイツ。もう一人がヨハン・ファウスト彼らの代わりにロビンとリンスレットが新たに円卓の魔導士に選出されたのです」

メーディアは、そう言いながらビジョンを見ながら説明し始めた。

メーディアにつられるようにアーサーと霊たちもビジョンに映し出された畫面を見た。

「先ほど登場したロビン・フット。彼はあの鎧姿から分かる通り金の夜明け団であり円卓の魔導士です。特異能力の召喚をシーサー様が気にったようです。次は皆さんも知っているキルケーです。全屬魔法使いパーフェクトマイスターです。格に難がありますが・・・」

苦笑いを全員で浮かべたーー

「Cグループはランスロット。金の夜明け団の団長でシーサー様の右腕とも言われています。魔法騎士団の象徴ですね。剣も魔法も全てのレベルが高いです。Eグループは、ヴァニラ。幻の魔という通り名です。魔法で攻撃ってよりもきを止めると言った方が當てはまると思います。Gグループはマーリン。シーサー様の付き人世話役ね。全てを見かす千里眼の持ち主と言われているわ。実際どうなのか分からないけど・・・」

「千里眼か・・・」

アーサーは顎に手を當て難しい顔をしたーー

「円卓の魔導士って凄い人ばかりなのね」

リサはおどおどキョロキョロしている。

「Hグループはアレイスター。あまり関わらない方が良いわよ。危ないなどを研究しているから」

「ーーーー」

唾を飲み込んだ霊たち。

「Iグループは、彼ねーー」

メーディアは笑顔でアーサー達の隣を指差した。

アーサー達が指差した方向を見ると綺麗な紫の髪をしたが微笑みかけていた。

「あなたたちよね? ホーエンハイムの時に助けてくれたのは」

「あなたは・・・ルナとメルルが言っていた魔

「そうよ。この人がリリスよ」

リリスの背後から輝く霊が飛び出して來たーー

「「「 ルナああ 」」」

三人の霊は大はしゃぎでルナに飛びついた。

「みんな久しぶり元気だった」

ルナはみくちゃにさらながらも笑顔だ。

「元気なの」

「ルナあ、會いたかったよお」

「ルナこそ元気でしたか? ホーエンハイムのその後はいかがです」

三人の霊たちとルナはの再會を喜んでいた。

「アーサーさんにはあの時は大変お世話になりました。 こうしてホーエンハイムが無事なのもアーサーさんがチカラを貸して下さったおかげです。 ありがとうございました」

リリスは丁寧にお辭儀をしたーー

「いえ、俺なんて何にもーールナやメルル、キャットハンズのメンバーが頑張ってくれたからで・・・」

アーサーは否定しながらしどろもどろな様子だ。

「リリスお久しぶりね」

「メーディアお変わりない様子ね」

霊たちとは対照的に大人の久しぶり再會の會話だ。

「妹には會えたの? 」

首を橫に振るリリス、顔は寂しげだ。

「そお。ーー殘念ね、心配よね」

メーディアも寂しげな顔を浮かべた。

対照的に霊たちは笑顔で騒ぎ立てていた。

「ルナ凄く嬉しそう。 あんな笑顔最近じゃ見たことなかった。 ずっとお友達に會いたがっていたから」

リリスはルナの笑顔を見てで下ろしていた。

「アーサーさんにお願いがあります。今日ここにルナを連れてきたのもその為です」

リリスは真剣な眼差しでアーサーを見つめるーーそのしい青い瞳に吸い込まれそうになるアーサー。

「お、俺に頼みってーーーー」

アーサーは視線を逸らした。

「ルナの事です・・・」

真剣な顔をし再び視線をリリスに戻したアーサー。

「ルナがパートナーを無くしてだいぶ経ちます。一年間パートナーと契約しない霊は消えてしまいます。そうなる前にルナと契約してほしいのです」

リリスはすがるような表でアーサーを見つめた。

「なぜ俺に? 他にも人間はいるだろ」

リリスは首を橫に振った。

「あの子はアクセル以外の人間にはもう心を開くことはないわ。唯一アクセル以外の人間で心を開いたのはアーサーさんだけです」

「ーーけど俺はすでに他の霊たちと契約を」

「金の瞳エンペラー アイね」

すかさずメーディアが口を挾んだ。ーー頷くリリス。

霊との契約を無視して霊を支配出來る金の瞳があれば彼を助けられると思うんです。ルナを救ってあげて下さい」

アーサーはルナに視線をおくった。

眩しいくらい可い笑顔で霊たちとの會話を楽しんでいた。

たちの心の闇をアーサーは知っている。

ルナとアクセルの事も知っている。

だからこそ、救ってあげたい気持ちもある。

しかしーー彼これからアーサーや霊たちとずっと共に行することにどう思っているのだろうか。

かつてしたパートナーを失った闇を埋めてあげる事なんて出來るのかーー

「アーサーさん? 」

リリスがルナを見たまま固まっていたアーサーを呼んだ。

し考えさせてほしい。 本人の気持ちもあるだろうから」

「そうですね。 ホーエンハイムで亡くなったパートナーの影をいつまでも追うよりもお友達と毎日楽しく過ごす方が彼にとって良いと私は思います」

「それは俺も同じです。 この笑顔を守りたいとは思いますよ」

ルナの眩しい笑顔を見つめていると場アナウンスが流れたーー

「お待たせしました! Bグループ予選を開始ます。 選出の皆さんはステージにお集まり下さい」

ーー 予選Bグループ開始 ーー

    人が読んでいる<三人の精霊と俺の契約事情>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください