《三人の霊と俺の契約事》リーダーの資質
人類はまた、同じ恐怖を味わうこととなったーー。
數百年前に最強と謳われた伝説のパーティー【angel of eyes】、そして伝説の勇騎士サーガによって封印されたと思っていた。
もう二度と目覚めることなどあり得ないと。
☆ ☆ ☆
バルティカ共和國全土へと響き渡った咆哮で人々の脳裏から消えさられていた恐怖は思い出された。
今、現在生きている人々はこの咆哮や數百年前の出來事など知る由もないが本能やけ継がれてきたDNAでそれが危険かどうか判斷した。ーー危険だと。
國中至る所で、パニックになっていたのは言うまでもない。
バルティカ戦線は崩壊し、人間は竜魔族に敗北するーー。
老若男問わず、全ての人間がそれを察したのだ。
そして、出した答えがーー、
一刻も早くこの國から出しろ!!
*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *
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「セ、セントラルコントロール、セントラルコントロール応答願います!!セントラルコントロールーー!!」
慌てふためく中央本部ーー兵士の通信を無視して中央本部の幹部の役人たちは頭を抱えていた。
「本部長おおおーー!!!」
荒い足音を響かせ、力一杯作戦司令室のドアを開けた。
「この無禮者!何事だ」
総本部長ダグラス・クルーニーに仕える役人が先程って來た兵士に怒鳴りつける。
「ーーどうした?」
「はっ、國民たちが一斉に大移を始め國中至る所で爭いが起こっております。兵士たちが仲裁にっておりますが、一向に収まる気配がありません」
「それを治めるのが、お主たちの役目だろ」
呆れ顔で鼻を鳴らす役人。
「まあまあ」とダグラスが役人の肩に手をポンと乗せると、
「狀況はこちらにもってきている。一刻も早く元兇を潰さねばならない。しかし、今や策も盡きた・・・百年続いたこのバルティカ戦線も終止符が打たれる時が來たのかも知れん・・・」
「ほ・・・本部長」
ダグラスの言葉に司令室にいた全ての役人たちが耳を傾けていた。その言葉を聞き重苦しい空気が立ち込めていた。
常に前を歩き、バルティカの壁を守ってきた男のまさに敗北宣言とも捉えられる言葉に最早誰も反論することが出來なかった。
その時だったーー、
階段を上ってくる無數の足音がバルティカの壁に響き渡るーーそれはまるで行進しているかのように徐々に近づいてくるのが、司令室にいる役人たちの耳にも聞こえてきた。
そして、司令室のドアが開かれたーー。
「き、・・・君たちは?」
ダグラスは言葉に詰まったーー。
目の前に現れた見慣れぬ連中、その中から一人の年がスッと前に出た。
「ここにいる皆さんが僕たちが待ちんだ希です」
ロビンは両手を広げダグラスに紹介する。それと同時に小柄ながロビンの隣に歩み寄る。
「遅くなり申し訳ございませんでした。アヴァロン魔法騎士団団長、リンスレット・ローエングラムと申します」
リンスレットが頭を下げたのと同時に他のメンバーも一緒に頭を下げたーー。
「・・・では、彼たちがあの円卓の魔道士」
「はい、僕の同志です!」
騒つく作戦司令室、その中の一人が思わず口をこぼす、
「あんな子どものの子が団長?」
「アヴァロンも落ちぶれたものだ」
その言葉にロビンが反応する。
「おい!今の誰だ?俺を馬鹿にするのは構わないが、リンちゃんを馬鹿にするのは許さねーぞ!!」
「彼は誰もが認めるアヴァロン魔法騎士団の団長です。実力もそして人間として皆に慕われています。誰よりも努力しこの地位を手にれたのです」
メーディアがロビンの前に右手を広げ制止するように前に出た。しかしその口調は穏やかではない。
「ふんっ、自分たちの國も守れない奴がどの口を叩く」
キルケーが腕を組みながら挑発的な態度をとっている。その言葉に司令室にいるバルティカ共和國の役人や兵士たちの表は見る見る変わっていった。
「貴様らーー」
ダグラスの隣にいた役人が徐々に歩み寄って來る。
「んだ?やるのか?私を誰だと思っているーーっんぐぐ」
キルケーの口を塞ぐ手ーー、
「よしな!あんたらもこんな事で爭ってる暇は無いんだろ?」
ふわふわと空中を浮遊しながら澄ました視線を役人に送る。
「・・・ああ、」
確かにと肩を落す。それと同時に再び沈黙と重苦しい雰囲気に包まれる。
「私たちの目的は、バルティカ戦線の援護である事には変わりはない。ただし、先ほどの団長への発言は謝罪してほしい。円卓だのアヴァロンだの私には関係なのだけど、一人の人間として許せなかったのでね!!」
氷のように突き刺さる視線ーー、その瞬間にバルティカの役人、兵士全員が分かった。
この人たちは正しく選ばれた円卓の魔道士だと。
そして、自分たちとは圧倒的にレベルが違うんだと・・・。
「先ほどの発言・・・申し訳ございませんでした」
二人の兵士が生唾を飲み込みながら頭を深々と下げた。一瞬で空気を変えられる圧倒的な存在、それが円卓の魔道士。
アヴァロン王シーサー・ペンドラゴンが自ら選んだ魔法のスペシャリストたちなのだ。
「このバルティカ戦線に終止符を打ちに行きます!」
リンスレットのはっきり大きな聲がバルティカの壁に響いたーー。
ーー 円卓の魔道士バルティカ戦線に立つーー
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12月24日。 クリスマス・イヴの夜。 あたりは幸せそうなカップルたちがイルミネーションを見にやってきている。 そんな中、僕は1人ボロボロだけどあったかいコートを著て路上を歩く。 お腹空きすぎてもう歩く気力もない。 あぁ、神様、どうか助けてください。 僕はこれからどうすればいいんですか? そんな最中、 「こんな寒いイヴの夜にどうしたんだ?お前は」 僕と同じくらいの歳の一人の女の子と出會った。 これは、そんな何気ない出會いから始まる奇跡の物語。 ⚠️初投稿作品でございます。 どうぞよろしくお願いいたします! 更新日が最新でないのは、投稿を予約した日が更新日となるからです。 エタっているわけではありませんし、サボっているわけでもありません。 毎週水曜18時更新です! すみません! 5話から、語り方や行間に変化がありますが、どうかお気になさらぬよう、ご理解ご協力のほどお願いいたします。
8 78あの日の約束を
人はとても不安定で不確かな存在だ。同じ『人』でありながら1人1人に個性があり価値観の相違があり別々の感性を持ち合わせている。 十人十色。この言葉は誰もが知っている言葉だろう。同じ人間でも好きなこと、考えていること、やりたい事は皆別々だ。 あるところに1人の青年がいた。彼は幾度となく失敗を繰り返していた。どれだけ努力しても変わらない自身に苛立ち、焦り、絶望し、後悔した。 しかしその度に支えてくれる人たちがいた。辛い時に側にいてくれる家族、何も聞かずいつものように明るい話題を振ってくれる親友、不慣れな自分をフォローしてくれる仲間。そんな優しい周りの人たちに言葉では表せない感謝を感じていた。 これは1つの願い……1つの願望だ。自身のため、周りの人たちの支えを忘れないために彼は心の中の想いを一冊のノートに書き並べる。いつかその想いを言葉にだすことを思い描いて。自分自身へ、そして自分を助けてくれた人たちへの約束を。 しかしある日、彼は願いを果たす前にこの世を去ってしまうのだった。 これはそんな青年の葉わなかった願いをある少女が受け継ぎ、果たすために日々を奔走する物語である。 堅苦しい概要はここまで! 最初の注意事項でも觸れていますがこの作品が自分が初めて書く小説1號です。 まだまだ失敗や思い通りにいかないことも多いので今後投稿済みのエピソードに修正や作り直しをすることがあるかもしれません。 內容こそ大きな変更はしないものの言葉遣いや文章そのものなど、表現の仕方が大きく変化する可能性があります。 それでもいいよ! という方は是非ゆっくり見ていってください(。・ω・。) ちなみに自分はコメントを見るのが好きなのでどんどん書いちゃってくれて構いません。 厳しい意見を書くも良し、コメ投稿者同士で會話をするのも構いません( ´∀`) 他の人同士の會話を見るのも楽しみの1つなのでどんどんどうぞです ( ・∇・)
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