僕は、真澄 冷斗。ただいま飛行機に乗っている。

修學旅行1日目。全にそわそわとした空気が漂っている。

だが、唯一僕を除いては。

僕はいじめられてきた。

頭も悪い。もちろん運もできない。

でも最も大きな理由は、この容姿だろう。

目は腫れぼったく、鼻はひくく、歯並びもとても悪い、

しかもデブだ。

顔は変えられないにしろ、型だけでもと思って、ダイエットしようとした時期もあったが、全く減ることもなかった。

いじめられても、自分への劣等から、いつしか當たり前のことだと思うようになっていった。

だから今、僕の周りだけ空席だ。

この修學旅行も、誰とも話さず、汚のような目で見られるだけで終わるんだろうなと、そんなことを思っていると、急に飛行機が揺れ始めた。

警報音が鳴り、みんなパニックだ。

飛行機は急降下し始めた。

死にたくない！とかあちこちからび聲が聞こえてくる。

もう僕も死んでもいいやと思いつつ、死にたくないと思った自分に苦笑した。

突然機が白いに包まれる。

いつのまにか飛行機は急降下をやめ、著陸していた。

飛行機が燃え始めた。

急いで一斉に、飛行機から降りようとする。

僕も走ろうとした瞬間転んでしまった。

後ろから來た人に踏まれていく。

こんな急時でも僕は恵まれないのだなと思った。