《ユニーク:憑依で聖龍王になりました!》9:リルさんとの別れ
ついにリルさんとの最期の1日となってしまった。
『もう今日でレイトともお別れじゃ。本當にこの1ヶ月間楽しかったわい。わしはな、ここ數100萬年間友人がおらず、このまま最期も孤獨に死ぬのかと思ったのじゃが…こうして今レイトに見守られて、本當にわしは幸せものじゃな。』
『僕も初めて友達ができて、初めて僕にも優しい方に會えて…初めて生きててよかったと思えたんです、リルさんに出會えたから。もっとリルさんと早く出會えたらよかった。』
一緒にご飯食べて、一緒に寢て、一緒に話して…たわいのないひと時ひと時が暖かくて ……この1ヶ月のことを一つ一つ思い出して行くたびにリルさんと別れたくない想いが強くなっていく。僕はリルさんの大きなに抱きついた。
『レイトの想いを聞けてわしも嬉しいわい。不安だったんじゃ。聖龍王の引き継ぎも無理矢理だったしのう。レイトに嫌な思いをさせてしまったのではないかと思っての。』
『今は嫌じゃありません。不安はありますが。僕が聖龍王になることがリルさんと一緒に過ごせた証明になりますから!死ぬまで責任を持ってやりますよ。』
『ありがとう。レイトがそんな風に思っておったなんて……レイトは優しいのう。今までもう十分わしは生きた、もういつ死んでも良いと思っていたんじゃが、今はそんな自分が憎らしいのう。わしもレイトともっと過ごしたかったわい。』
リルさんも靜かに涙を流し、そして全がり始めた。
『もう本當に時間がないようじゃ。レイトがこれから幸せに生きていけることを願っておるからの。あぁ、そうじゃそうじゃ、これをするのを忘れとった。』
額からあの赤い石をとって僕の手に渡す。
そうだ、笑顔で送り出すって決めてたんだった。
『元気での。レイトのことは死んでも忘れん。』
『はい。僕も!』
泣きながら笑顔でリルさんを送り出す。
リルさんはキラキラと細かい結晶となって消えてしまった。
リルさんは死んでしまった。
だが、僕の中ではリルさんは生きている。
赤い石を握りしめ、天を見上げ、僕は強く生きていこうと決心した。
[発條件が満たされました。只今より、ユニークモードを発します。]
えっ何それ??
僕の視界は暗転した。
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