気を取り直して、エルの家にお邪魔することになりました。無事人化も完了したのでね。

の子の家というか、そもそも友達の家に招待してもらったことがない。ブスでデフでどうにもならない人間だったからだ。

禮儀作法とか大丈夫かな？お邪魔します。と言ってる以外知らないのだが。ここは異世界だし、どっちにしろ違うのかな。

「早くお家はいるの！」

エルが僕の手を引っ張る。

の子に手を握られるなんて初めてのことだったから揺してしまうじゃんか。

……だ、大丈夫ですよ。よ、は守備範囲外だからな。

エルの家は、思ったより素樸でシンプルなデザインだ。隠れ家的なじかな。

やたらとあらゆる棚の上にぬいぐるみが乗っていること以外は。

地下は研究室。1階にリビング、キッチン、風呂場、2階に寢室がある。

階段がついていて地下かられるようになっているので、地下からお邪魔することになった。

そこには、様々な魔道が置いてあった。

ペン型の、箱型の、杖みたいな？

棚に飾ってあるものもあれば、床に雑に置いてあるもある。

全て何の用途に使うかわからない。

そういえば、リルさんからもらったこの袋も、娘さんからもらったって言ってたから、エルが作ったのかな？

「この袋リルさんからもらったんだけど、これエルが作ったの？」

「そうなの！200年前に作ったエルの自信作なの！時間も止まってたくさん収納できるってママがたくさん褒めてくれたの！」

嬉しそうに話すエルが可くてついつい頭をでてしまった。

エルも気持ち良さそうに目を細める。

僕ってこんな馴れ馴れしい格だったっけ？

……エルの見た目が子供だからただよね？そうだよね？

何個か興味深いがあってじっと見ていたら、エルは生き生きと教えてくれた。

一番驚いたのはお掃除型ロボットルンルンだ。

特徴はくるくる踴るように回りながら床を掃除してくれることだそうだ。

地下、1階、2階全ての階で稼働中らしい。

思わず、ル○バ？と僕は聞き返してしまったが、

次に階段を登って1階だ。

思ったより家とかは木を基調としていてシンプルだ。

地球にいたときアニメで見たの子の部屋はピンクだらけだったからちょっと驚きだな。

観葉植なども飾ってある。

でも心がけて落ち著いて何だか良いな。

日本のリビングに似ているな。

キッチンがあってソファアがあって、テレビらしきがある。

ん？どの家も異世界はこんなじなのかな？

「実はこの家は日本人のお友達が作ったの！」

ちなみにこのたくさんのぬいぐるみたちは？

「エルはぬいぐるみ擔當なの！」

道理でこの部屋の雰囲気とミスマッチなわけだ。

今思ったけど、エルのその神年齢はぬいぐるみ好きからきていたりして。

僕たちよりも先に異世界に來た人がいるなら、日本食のお店とかもあったりするのかな。

今度探してみよう。せっかく人化したんだしね。