《ユニーク:憑依で聖龍王になりました!》23:あっやりすぎた。治せば大丈夫だよね?

カーマさんにおすすめの依頼を教えてもらい、僕達は森に行くことになった。

ゴブリン狩りだ。

いや、この異世界にもゴブリンいるんだね。初めて會ったのアリンキーだったから、てっきりテンプレのゴブリンの変わりにアリンキーがいるのかと。

特に今、僕達が歩いているコタンの森はゴブリンが増しやすいらしい。だから、狩れば狩るほど喜ばれると言う事だ。

「ここから300メートル先ゴブリンの集落があるの!」

またもや、エルの魔道の登場みたいだ。ナビ・モンスターという魔道でモンスターの位置を教えてくれるらしい。名前、まんまだな。

ぐぅーーーー。

「……。」

「お腹すいたのか?たしかにもう12時だしね。さっさと依頼終わらせてご飯にするか。」

「そうしてくれると助かるの!」

よほど、恥ずかしかったのか、エルは顔を真っ赤にしながらそう答えた。

恥ずかしがっているエルもかわいいな…無意識に僕の手はエルの頭をでしていた。

☆☆☆

僕達は時間短の為、ゴブリンの集落に走って(エルはルンルンに乗って)向かった。

いやー、アリンキー程じゃないけど、やっぱり沢山いたよゴブリン。しかも、ゴギャアァァァとかブギャアァァァとか聲が大きく、不快になるような鳴き聲だ。アリンキーは匂いはあれだけど、鳴き聲は無く意外と靜かだもんな。足音のカサカサくらいだ。

自然を破壊しないようにと手加減をしながら、筋に力を極力れないように頑張って毆っていたのだが、うるさいのがあまりにも続くもんだから、だんだんとイライラしてきた。手に力がってきてしまってるのがわかる。だが、僕がはやく終わらせてこの嫌な鳴き聲から解放されたいという気持ちのあまりさほど気にせず、このゴブリンただひたすら毆るという作業を続けてしまった。

「ラスト1匹だ。」

ラスト1匹を毆り終わり、これで帰れると思って、心を落ち著けて辺りを見回して見ると……。

やってしまった。

周りの木がほとんど折れて倒れていたり、遠くまで吹っ飛んでいたりと、あまりにも悲慘な狀態だ。

いくらこの森にモンスターが多いからってこの狀況を説明できるものはない。自然破壊もいいとこだ。

ため息をつきながら座り込んでいると、ルンルンに乗ったエルがやってきた。

「何を悩んでるの!エルは魔力が足りなくてできないけど、レイトなら魔法で治せるとエルは思うの!」

あ、なるほどな。一応アビリティにも全屬魔法ってあるし、とりあえず聖龍だし、聖魔法やってみるか。

僕は、目を閉じ、ここら一に降り注ぐ暖かいの雨を想像する。自然を生きを、癒してくれるようなそんなを想像する。

イメージが固まった所で、手に集めていた魔力を空に打ち上げた。

空全が眩しくなり、穏やかなが降り注ぐ。

僕の周りに植がものすごいスピードで育ち始め、木になり、大木になっていく。

しばらくたつとだんだんと木々の長が収まっできたので魔法を止める。

さっきまで荒地だった大地が自然あふれる世界に変わっていた。

嬉しそうに葉っぱがゆさゆさと揺れる。

心なしかここ一帯がキラキラ輝いている気がする。

「木たちが喜んでるの!」

「うん、そうだね。」

ちょっと前まであんなにイライラしてたのに、そんなことをすっかり忘れて、ほっこりとした気持ちで、僕はエルと町へ戻った。

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