「こっからは─俺の出番だ─」

とたんに雰囲気が変わる

立っているだけで禍々しい、

殺気が吹き荒れる

龍も危険にじたのか火球を吐いてくる

「遅ぇな、話にもならねぇ」

と、手にした刀で切り捨てる

そして、龍へ向かって走り出す

飛んでくる火球はすべて切る

そのまま、刀を一閃、龍の鱗を貫通し

からが吹き出す

「ハハッ！弱ぇ弱ぇ」

遠くから見ていた希は違和をじた

「アレがサイトーなの？」

『引っ込んでよ！これは僕の戦いだ！』

「弱ぇ癖に何を言ってやがる？」

『黙れ！原の意思を継いだのは僕だ！君じゃない！』

「でもよぉ、諦めたんだろ？

俺がやっても良いじゃないか」

再び、意識は黒く染まる

「ったく、人が楽しんでんのに

水刺すんじゃねぇよ」

龍もダメージが多い用だ

後、一撃で殺れるだろうが

攻撃が屆きそうにない

「はっ、この程度訳ねぇ」

龍へ最後の突進

火球を切り捨て進んでいくが

死角から來る尾に気付かず

撥ね飛ばされ地面を転がる

──筈だった──

神速で刃を降り

尾を叩き切った

速さを変えず

龍へ迫る

來る火球は切り捨てられる

龍が火球を足元に吐いてきた

辺りに広がる煙と風

「弱ぇな」

いつの間にか龍の真橫に立っていた

龍が驚き聲の方を向く瞬間

頭から尾へ刃を一閃させる

龍は絶命した