《クラス全員で異世界転移!?~廚二病が率いる異世界ライフ~》壁の國─治療
「歓迎しよう、ここは壁の國
悪を拒み、人と絆を守る國だ」
両手を広げ誇らしげに言う
「まずは、君らには部屋を用意してある
そこへ行くと良い、俺は二人を病院へ連れていく」
メモを差し出し気絶している秋と原へと手をばす
が、その手を上田が払いのける
「助けていただいたのは謝しています
が、それがあなたを信用する理由にはなりません」
「ほう、ずいぶん慎重なんだな」
その目をし薄くし、上田と言う人間を見る・・
ただ、一瞥しただけで気圧される
「まぁ、心配なら一緒に來ると良い
あまり、時間はない來るなら早くするんだ」
カツカツと踵を鳴らし石畳を歩いていく
木澄と目を合わせ頷きを合図として
剣聖の後をついて歩いていく
「さぁ、ここだ」
ついた先にあったのは病院と言うよりは
教會、と呼ぶ方が正しいような外見だった
「おーい、ルナ!いるか?」
ドアを開けてぶと
「大聲出さなくても、いるわよ」
見た目30歳手前ほどのが
壁に沿って作られている階段から下りながら答える
「この子達を見てくれ」
剣聖が後ろを指差し言う
「へぇ、蝕獣と…良く生きてるわね
良いわ、中にれて」
教會の中へり歩く
辺りの壁には本がところ狹しと並び
壁を多い盡くし天井まで続いている
「ここよ」
そう言われて立ち止まったそこは
とてつもなく大きな扉の前だった
「あなたたちはここまでよ
ここからは待たせてちょうだい」
その言葉を信じ、うなずくと
どこからかベッドが飛んできた
「ここへ、乗せて」
言われた通りに乗せてし離れると
扉が開き、中へとっていった
「あなたもここまでよ」
何気無くろうとしていた剣聖をデコピンで弾くと
ドゴォォォォォォンと、音をたてて
壁に衝突する剣聖
「痛て、信じらんねぇあの!」
ぶつかった衝撃で落ちてきた本を頭にけながらも
文句をぶ
「あの、大丈夫ですか?」
木澄が座っている剣聖へと手をばす
「ああ、まぁ、平気だよ」
その手を摑み立ち上がり
「ただ、待ってるのも暇だろう
お前らも、宿へ行ったらどうだ?」
剣聖が提案してくる
「いえ、せっかく本が多いので
読んでみたいのですが…良いでしょうか?」
「そ、そうか、良いけどここの本は難しいぞ?」
その忠告も聞かず、上田は本の山へと消えていった
しばしの沈黙の後
「ずいぶん簡単にあいつを信じたな」
剣聖が不貞腐れたように言う
「綺麗だったか?」
ニヤつきながらこっちを見ている
「えぇ、まぁ、とても綺麗な──」 
「止めとけ、あれでも115のババアだ」
「え!?115!?」
素直に驚いていると
「まだ112よ!」
と、どこからか聲が聞こえ上からたらいが降ってきた
「痛った!何で聞こえてんだよ!」
「切実に、僕は無実だと思います!」
二人は頭を押さえながら床をのたうち回る
「はぁ、これは骨が折れるわね」
所変わって処置室の中、諸々の準備を終え
処置を始める
「こんな子供が蝕獣と戦って生きてるなんてね
世界は広いのね、長生きするもんだわ」
「──れでも115のババ──」
「えぇ!?115!?」
扉の向こうから何やら失禮な話が聞こえた
「まだ112よ!」
魔法を展開、たらいをお見舞いする
「さて、切り替えてやりますか」
まず、蝕獣に侵食されて黒くなっている原の
患部の時間を止める・・・・・・
「蝕獣の相手なんて久しぶりだわね
二重詠唱デュオ『呪法─人形』プラス『呪法─依り代』」
藁で人形を作り、そこに蝕獣の毒素を移す
「ふぅ、この子はもう平気ね」
次に秋を見據え
「問題はこの子ね─」
はい、どうもAkiです
最近久しぶりに二作目の方の話を
更新しました日常系です
ぜひ読んでください!
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