《クラス全員で異世界転移!?~廚二病が率いる異世界ライフ~》原の戦い方

「怪我しても同じなのはお前らも 

俺も一緒だから、遠慮することねぇよ」

そう言う剣聖、その手には銀に輝く長の刀

「まぁ、やるしかないよな」

「そうだね」

その理由は一つ

─────皆を守るため

「「お願いします!」」

「っしゃ!來い!」

まずいたのは原だった

「行くぜ!世界最強!」

そう言うが早いか姿が掻き消え

剣聖の後ろへと現れる

「良いねぇ、最初からそのレベル

育て甲斐があるねぇ、だけど───」

原の剣が剣聖へ迫るその時

「足りない」

寸分違わず原の首筋にその刃が添えられていた

「次はもうちょっと頑張れ」

ニヤリと笑う剣聖

「無茶苦茶だな、世界最強」

原も笑い

「これはどうだ?」

新たに刀を作り出し剣聖の腹へと突き立てる

「油斷すんなよ剣聖、戦場だったら

卑怯も何も勝った奴が正しいだろ?」

原が殺意に満ちた顔でニヤリと笑い

更に深く剣を突き立てる

「んー、60點かな」

剣聖は特に気にする様子もなくその行を評価した

「確かに戦場に於いてその行は正しい

だが、行に移すまでに時間が掛かりすぎだ」

剣聖のには傷すらついていない

そして、その剣を手で摑み

「あと、もうし剣を強化しよう

何回か切り結んだら刃零れしちまうようじゃ

せっかく隙が出來ても切れなきゃ意味がない

んでもって、作り直す時間が隙になるぞ?」

原の問題點を的確に指示していた

「────マジかよ剣聖」

思わず秋はそう呟いた

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