「二人とも伏せとけ」

剣聖に言われるままにしゃがむと

剣聖が刀を振りかぶり薙ぎ払う

辺りの空気が剣聖へ集まるような風が吹き

「ぎゃぁぁぁぁぁ！」

突進してくる軍隊の出鼻を挫いた

その後も何人もの帝國軍兵士に傷を負わせながら

本隊とぶつかるが

再び盾を持った男に止められる

「その技は効かんよ」

「一回ならまだしも二回目とは

偶然じゃなさそうだな、安心したぜ

しは楽しめそうだ」

「言っておけ、帝國軍！怯むな！

魔法展開、アイツらを狙え！」

以前の魔導師達とは比になら無い

數の魔導師達が一斉に魔法を唱える

魔方陣から多くのが生まれ飛んでくる

「かなくて良いわよ」

ルナの言うとおりにかないでいると

は小さく別れ數を増して飛んできた

「魔力反転ミラー」

と言うと飛んできていたはずのが全て消えた

「全部、おまけもつけて返すわ」

──ドウッ！

掲げた右手から魔力が一直線に飛んでいく

「盾をるぞ！」

相手の魔導師が魔方陣を広げたが

「マジックキャンセル」

その魔法が発すること無く

魔方陣が消えてしまった

「「うわぁぁぁぁ！」」

の束が呑み込む 

「流石、強いですね」

「まぁね、次はあなたよ」

「はい」

世界トップレベルの戦いを見て

自分が如何に凄い人達から學んでいたのかと

自覚した

「やってやるぜ」

刀を作り出し駆け出した

「主犯の一人、俺が討ち取る！」

兵士の一人が剣を振り上げ斬りかかってくる

「遅いんだよなぁ」

兵士のその剣は振りきることもなく

本から切られ鎧からが溢れだしてくる

「な、何なんだお前は」

「剣聖の一番弟子、名は原！

いつか世界最強になる男だ！」