《クラス全員で異世界転移!?~廚二病が率いる異世界ライフ~》再びの対話

上田の言葉を聞いた秋は

椅子から立ち上がり歩いていく

道を覚えていた訳ではない

ただ、何となく秋アイツが呼んでいる気がした

両脇の本棚には目も向けず

ただ、迷い無く歩く

その井戸はそこにあったいや、現れたと言うべきか

しばらく黒い道のような場所をただ、歩いていた

すると、何の予兆もなくすぐそこに合った

その水を見ていると

『やっと來たな、待ってたぜ、俺

答えは見つかったか?』

「あぁ、今教えてやる」

視界が黒く染まりそこには僕が立っていた

『さぁ、聞かせてもらおうか

お前が見つけたその答えを』

「君と僕は同じじゃない」

『前にも言ったが俺はお前だ』

嘲笑うような顔でこっちを見ている

「違うよ、僕は戦いたいんじゃない

守りたいんだ、友達を、クラスメイトを」

『それが戦うって事だろ!』

聲を荒くしながら言う

「だから僕は君じゃない

同じだけど考え方が全く違う

果たしてそれは同じ人間か?」

『だが、お前は俺の力でピンチを切り抜けてきた』

「君が力を貸さなければ君も死んでいた

ただ、それだけの話だよ」

──反論がない

「君は言った『アゼルの事は忘れろ』と

でも、忘れられる訳がない

だって、あの人を殺したのは君おまえだからだ」 

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