《クラス全員で異世界転移!?~廚二病が率いる異世界ライフ~》再びの対話
上田の言葉を聞いた秋は
椅子から立ち上がり歩いていく
道を覚えていた訳ではない
ただ、何となく秋アイツが呼んでいる気がした
両脇の本棚には目も向けず
ただ、迷い無く歩く
その井戸はそこにあったいや、現れたと言うべきか
しばらく黒い道のような場所をただ、歩いていた
すると、何の予兆もなくすぐそこに合った
その水を見ていると
『やっと來たな、待ってたぜ、俺
答えは見つかったか?』
「あぁ、今教えてやる」
視界が黒く染まりそこには僕が立っていた
『さぁ、聞かせてもらおうか
お前が見つけたその答えを』
「君と僕は同じじゃない」
『前にも言ったが俺はお前だ』
嘲笑うような顔でこっちを見ている
「違うよ、僕は戦いたいんじゃない
守りたいんだ、友達を、クラスメイトを」
『それが戦うって事だろ!』
聲を荒くしながら言う
「だから僕は君じゃない
同じだけど考え方が全く違う
果たしてそれは同じ人間か?」
『だが、お前は俺の力でピンチを切り抜けてきた』
「君が力を貸さなければ君も死んでいた
ただ、それだけの話だよ」
──反論がない
「君は言った『アゼルの事は忘れろ』と
でも、忘れられる訳がない
だって、あの人を殺したのは君おまえだからだ」 
【書籍発売中】【完結】生贄第二皇女の困惑〜敵國に人質として嫁いだら不思議と大歓迎されています〜
【書籍版】2巻11月16日発売中! 7月15日アース・スターノベル様より発売中! ※WEB版と書籍版では內容に相違があります(加筆修正しております)。大筋は同じですので、WEB版と書籍版のどちらも楽しんでいただけると幸いです。 クレア・フェイトナム第二皇女は、愛想が無く、知恵者ではあるが要領の悪い姫だ。 先般の戦で負けたばかりの敗戦國の姫であり、今まさに敵國であるバラトニア王國に輿入れしている所だ。 これは政略結婚であり、人質であり、生贄でもある。嫁いですぐに殺されても仕方がない、と生きるのを諦めながら隣國に嫁ぐ。姉も妹も器量も愛想も要領もいい、自分が嫁がされるのは分かっていたことだ。 しかし、待っていたのは予想外の反応で……? 「よくきてくれたね! これからはここが君の國で君の家だ。欲しいものがあったら何でも言ってくれ」 アグリア王太子はもちろん、使用人から官僚から國王陛下に至るまで、大歓迎をされて戸惑うクレア。 クレアはバラトニア王國ではこう呼ばれていた。——生ける知識の人、と。 ※【書籍化】決定しました!ありがとうございます!(2/19) ※日間総合1位ありがとうございます!(12/30) ※アルファポリス様HOT1位ありがとうございます!(12/22 21:00) ※感想の取り扱いについては活動報告を參照してください。 ※カクヨム様でも連載しています。 ※アルファポリス様でも別名義で掲載していました。
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