《最強の超能力者は異世界で冒険者になる》爽やか(?)な笑顔

「大丈夫でしたか?」

ボクは騎士に聞く。

「はい。助けて頂いてありがとうございます。」

20歳くらいの騎士が頭を下げてくる。

「良いんですよ、

ですから頭を上げて下さい。」

「なら、お言葉に甘えさせて貰います。」

「敬吾もやめてください。

ボクなんかに敬吾なんて使わなくて良いですから。」

「ですが、命の恩人ですし……」

「良いですから!」

「…はは、負けたよ。

ならそっちも敬吾をやめてくれ。」

「分かった、やめるよ。」

そんな事を話していると、馬車から人が降りてきた。

「な! 王子!? 何故降りてきたんですか!!」

「王子?」

「あ……」

騎士がやってしまったという顔で固まる。

ボクは嫌な予がしたので立ち去ろうとする。

「そ、それじゃあボクはこれで...」

が、

「まぁまぁ そんな事言わずに。

私にもお禮をさせてくださいよ。」

その王子に笑顔でガッチリと肩を捕まれてしまった。

何だろう、この絶対NOとは言えない威圧は。

「は、はい……」

ボクは諦めて王子についていき、馬車に乗り込んだ。

そして、馬車の中で自己紹介が始まった。

「それじゃあ私から自己紹介するね。

私の名前は、フロスト・リル・ミスリア。

この先にあるミスリア王國の第三王子なんだ。

因みに年齢は23歳だよ。」

「ボク、本の王子様って始めて見た……」

「そうだったんだ。君の始めてになれて嬉しいよ。」

「…?」

何で始めてが嬉しいんだ……?

「ふふ」

「次は俺だな!

俺はギルバート・カルタスだ。

フロスト王子の近衛騎士をしてる。

王子の特訓に付き合っていた帰りだったんだ。

年齢は25歳。

それと、俺の事はギルって呼んでくれ。」

「分かった。というか ギル、1人で山賊から馬車を守るなんて凄いんだな。」

ボクの言葉にギルが涙ぐむ。

「お前、良い奴なんだな……(泣)」

「え、えぇ?フロスト様、

これどうしたら良いんだ?」

「ほっといて良いんじゃない?

あ。それと私のことはフートってよんでね。」

何故かしむっとしながらフロスト様が言う

「え。でもフロスト様は王子様だし……」

「ね?」

また威圧スマイルか……

「わ、かったよ。フート」

「それでよし。それじゃあ君の番だよ」

「う、うん。

ボクの名前は宗座禰 満月。

年齢は16歳だ。」

「そっか。ミツキ、これからもよろしくね。」

「うん。これからもよろし…ってこれからも?」

「うん。ミツキには私の友人になってしいんだ。」

「あぁ、そういう事ならいいぞ。」

「そうか、ありがとう。」

何故かし赤くなりながらフロストが言う。

「お、おう?」

「あ、俺もミツキのダチになりたい!」

「別にいいぞ。」

「ありがとな!」

「そういえばさ、ミツキの髪、珍しいしてるね。」

急にフロストが言う。

「ん?こっちでは黒髪は珍しいのか?」

ボクの質問にギルが答える。

「あぁ、黒髪なんて俺も見た事ないぞ。」

「そうなのか……」

(やっぱ異世界で黒髪は珍しいのか、王道だな。

これはテンプレとかもあるのかな…?)

「い、いや別にミツキの髪が変ってわけじゃないからそんなに落ち込まないでね。」

フロストは俺が落ち込んだと思っているのか、焦ってフォローしている。

「……別に落ち込んでないぞ?」

「え?」

「なぁ、こっちでは銀髪って珍しいか?」

ボクの質問にまたギルが答える。

「確かに珍しいが黒髪ほどではないな。」

「そうか。」

ボクはホッとする。

「何でそんな事を聞いたんだ?」

「それはな……」

そう言ってボクはウィッグを外す。

すると、銀の襟足だけびた髪が出てくる。

「こういう事だからだ。」

2人が驚く。

「わぁ、綺麗な髪だね!」

「お前なんでそんな綺麗なモン隠してたんだよ?」

「それはね、ボクの故郷では銀髪なんて殆どいなくて

珍しがられるんだ。

ボクはそれが苦手だから隠してたんだよ。」

「そうだったんだね。」

『フロスト様、そろそろ王城に到著いたします。』

ボク達が話していると 者の人から聲が掛かった。

……ん?

「ね、ねぇフート、」

「何?」

「この馬車、王城に向かってるの…?」

「……そうだけど?」

「お禮をするだけって言ってなかった?」

「うん。だからミツキには國にいる間、王城に滯在してもらうの。

さっき旅の途中で目的地は無いって言ってたし………いいでしょ?」

「はぁ、分かったよ。それじゃあ甘えさせて貰うよ」

「うん!」

何故かフートが凄い嬉しそう

そして王城に著き、ボク達は中にっていった。

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