《俺、自分の能力判らないんですけど、どうしたら良いですか?》第一話〜學試験・1〜

西暦3060年三月十日

「此処か・・・」

 俺はみ笠 かさ琥こ太た郎ろう。此処は國立開拓団教育機関、通稱"學園"。そして今日はその學試験というわけだ。學試験の容は、実技ーAIの擬似魔との戦闘。筆記ーDゲート、ipウイルス、魔(プロローグ參照)の基礎知識と言語把握能力テスト。この二つを一定基準クリアすると合格となる───まぁ筆記は大丈夫だろ、伝家の寶刀、"一夜漬け"をやったし。実技の方は、あー、あれだ、なるようになれ、let it be〜。

「まじで大丈夫か、俺・・・」

「大丈夫よ」

「そうか?まぁやれるだ───え?」

「どうかしたの?」

「うわっ!?」

「?」

 どうかしたの?って顔してやがる・・・てか誰?

 初対面なんですけど?顔は・・・うん、めっちゃ整ってる。超なんですけど。き通るような翡翠の目。首をかしげる作に合わせて煌めく銀髪。そのき一つで世の中の男共を虜にするだろう────だが何度でも言おう、初対面だからね?いきなりに話しかけられて揺しない奴はいないだろう。居たら死ねっリア充めっ!────そんなことを思っている間に彼は俺の顔の前で手をひらひらさせている

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「おーい」

「っ!あぁ、聞こえてる。といかd「檜並ひなみ 麗奈れいな」・・・最後まできけよ、、、」 

「麗奈でいいよ?」

「あ、あぁ。ところで麗奈さんおr「麗奈」・・・あの、しy「麗奈」・・・・麗奈、初対面だよね?」

「・・・ん」

 コクリとうなづく。なんか、無口だったり頑固だったり不思議な子だな・・・。

「麗奈も學試験をけに來たのか?」

「ん」

「どうして俺に話しかけたんだ?他にも人は居るだろうに」

「なん、となく?」

「なぜに疑問形・・・まぁいい。それより試験をけに來たならお互い、頑張ろうぜ」

「・・・」

 って、聞いてねぇやん。ーーハッ、思わず関西弁が出てしまった。俺関西じゃないのに。麗奈────恐ろしい子っ!

「・・・」

 本當に何やってんだ?目を瞑って鼻をスンスンさせてるが───

「こっちよ」

琥太郎「お、おいっ!どこ行くんだよ。」

 突然背を向けたかと思うと、いきなり彼は振り返りそんな事を言いながら俺の腕に抱きつくとずんずん歩き始める。──やべぇ、普通喜んで死ねる場面だけど、ま、周りの目が・・・。

「けっ、學試験に彼連れってか。けっ」 

「腕に抱きかれているだと・・・死ね」

「リア充がっ!!発しろっ!!」

「羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい」

 ───最後のはちょっとやばい気がする。

兎に角、周りの目が痛い(泣)睨み殺されそう・・・。

 現在時刻は9:00。試験開始は10:30なので時間の余裕はあったりする。だがまぁ普通、こういう時って早めにくるよね?試験勉強したいよね?麗奈、お前はいいのか。

「大丈夫」

「えっ!?エスパーかお前は」

「そう、私はエスパーなの」

「本當か?」

「噓よ」

「・・・」

 め、めんどくせー。何この子?マジなんなの?ゴーイングマイウェイ過ぎじゃね?思わず黙っちゃったよ。じゃなかったら毆ってたわ。うん、間違いない。え?差別だって?いやいや、バイト先の店長が可の子のにはミスしたとしてもニコニコしてるのに、男のバイトには、同じミスでもめっちゃ怒るみたいな?───フッ、人間そんなもんだ。

 そんな事を考えている間に目的地に著いたらしい。

って、クレープ屋じゃん。

「此処か?」

「・・・」 キラーン

期待するような眼差しを向けるんじゃない。勘違いしちゃうぞっ。

「・・・」 キラキラ

えっマジで奢らせる気?

「・・・」 キラキラーン

「っ、はあ、わかったわかった。だからその目を止めろ」

 仕方なく財布の準備をする俺。正直なところ今日はそこまで持って來てないんだけど・・・。

「」 ビシッ!

「?・・・ッ!?」

 おい待て!?それ幾らすると思ってんだよ!

3600円!?高っ!ちょうど財布の中じゃねぇか!

「買うかボケッ!」

「そんな・・・」 しくしく

琥太郎「そんな目をしても買わん」

麗奈「・・・・ね?」 上目遣い

 ───それは反則だろ←結局買った。

「〜♪」

「さいですか・・・」

 今月の軍資金が・・・。はぁ、仕方ない。こういう時はと仲良くなる為の投資だと思えばいい。うん。それがいい。自分の意思で決めたんだ。──ケシテウワメヅカイニヤラレタトカジャナイヨ?イイナ?

 にしてもさっきのクレープ屋の店員、態度悪かったな〜。今麗奈が食べてる、  " 大満足!スーパーダブルパフェ"(そもそもクレープじゃない)   を頼んだ時のあの時の怨めしそうな顔・・・「カップルじゃないんです。初対面なんです。」って言っても信じないだろうな・・・。そんな事を考えている時。

「」 スッ

「?」

 パフェをこちらに差し出してきた。くれんの?てか俺のじゃん、買ったの俺だし。

「あーん」

「!?!?!?///」

 急にどうなされたんですかッッッ!?何でリア充どもの十八番、THE・あーん♪   をするんですか!?

───何度でも言おう、初・対・面☆だからッ!?

固まってかない俺をみて、聞こえてないと勘違いしたのか麗奈は

「・・・あーん♪ ///」

 (♪)付け足した!?しかも照れるなよッッッ!

こっちまで恥ずかしくなるわっ!

「・・・///」 上目遣い

「あ、あーん///」 パクっ

 だから反則だって・・・。因みに味い。

 ・・・・ん?何か大事な事を忘れてる気が。

「あああああああああああああああああああああああああああああッッッ!」

「!?」ビクッ

 しまったァァァ!試験じゃん、學試験けにきてんじゃん!ここで  あーん♪   してる場合じゃねぇ!

 俺は彼の手を摑む

「行くぞっ!」 ガシッ

「キャッ///」

 そんな聲あげて照れるなよ、恥ずかしいじゃん・・・ってそれよりも間に合うかだ。走れッ!風の如くッ!──なんか虛しいから止めよう

 頼むっ間に合ってくれ!

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