《間違えて召喚された俺は、ただのチーターだった》スライム
「で、そのモンスターとは?」
「スライムです……」
「す、スライム?」
スライム、あの某RPGでは最弱のモンスターとして呼ばれている《最弱》というイメージだが……
「これはちょっと厳しいかもですね……」
「え? いやスライムってあの?」
「あっいえ ドラ〇エとは全く関係ありません」
おい、俺が隠した意味ねぇだろ
「的には斬撃系は全く効果ありません更に魔法も単発系なら余裕で避けられますね」
俺の中のスライムのイメージが音を立てて壊れてく音がした
「ついでに超高速で顔面に張り付いてきてそのまま窒息死なんてのもよく聞きますね」
スライム怖っ!
「ギルドの討伐ランクはAですね」
あれ確か銀狼シルバーウルフがCだよな……
し前に小耳に挾んだのが銀狼シルバーウルフは個ならDランクだが基本的10匹単位で行するのでCに上がったとかなんとか
「スライムですかぁ スライムかー」
珍しくアリアが真剣な顔をして悩んでいる
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「そんなに厄介なのか?」
「あっいえ、それとはまた別なんですが……」
「?」
「実はですね ユウトさんが召喚されるし前にスライムが大量発生したんですよ、それで國が勢力を上げて討伐隊を組んでなんとか無事……とは言いがたいですがスライムを駆除出來たんですよ」
こちら側の被害としては討伐隊の半分が死亡
さらに重癥が多數まぁほぼ壊滅狀態だったらしい
「問題はそこからですよ、スライムを討伐した數日後にとある噂が流れ始めたんですよ、」
容はこんなじだ
・エルカニウス山脈の奧にはスライムの亡霊がいる
・そのスライムは毎晩謎のうめき聲をあげている
・近づいたら最後、その亡霊に吸い込まれてしまう
「そして最近またスライムが増え始めていまして……まぁ前回ほどではありませんけど」
「まぁたかが噂だしなあんまり気にする必要はないだろ」
「それもそうですね」
そんな話をしている橫でんーっと悩んでいるフェルがいた
「どうした? フェル?」
「んー? なんというかー嫌な予ーみたいな神獣としての勘というかそんなじのがざわついてるんだよねぇ」
「まぁよくわからんが警戒だけはしておくか」
「あっやっぱ行くんですか?」
「さすがに國王からの依頼を斷ったらどうなるか分からんからな」
「じ、じゃあ私は家で自宅警備の任務を遂行いたしますので……」
「おう 分かった」
アリアがマジで!?みたいな顔こちらに向けてくる
「まぁ勿論自宅警備なんだから家を守ってくれるんだよなぁ?」
「はい!はい!勿論です!」
珍しく目がキラキラしているアリアを前に俺はフェルに指示を出す
「んーでもさすがにアリアだけじゃ心配だしなーと言うことで」
フェルが手叩くと空間が捻れその中から銀狼シルバーウルフが出てきた
「ギャァァァァァ」
アリアは聲にならないような悲鳴をあげ
壁際に下がる
「じゃあそういうことで」
「置いてかないでくださぁぁぁい!」
神獣フェンリルその使い魔は銀狼シルバーウルフいやはや流石神獣ですな
30分後
「たっだいまー」
元気なリーザの聲と扉の開く音が同時に聞こえる
聲から分かるようにとても機嫌が言いようだ
これはチャンスだな
「おうお帰り」
「あれ? 兄ちゃん達どこか行くの?」
し武裝していたのですぐに気づかれたようだ
「かなり遠出になりそうだからお前も來るよな?」
「えぇ? んー? どうしようかなー?」
よしこれはあと一押しだな
「著いてきたら向こうで取れた食材で料理するけど……」
「よし! 行こう!早く行こう!」
チョロいな神よ
そのあと全員の準備が整い玄関に集まっていた
「そういえば目的地は?」
「たしかエルカニウス山脈だっけな?」
「おおそれはそれはなかなか遠いですな」
「そんなに遠いのか?」
「馬車を使えば1週間位かな?」
「遠いな?!」
「これが日本人の覚なんだろうな」
はぁ、とリーザが1つため息をつく
いやいやどうあがいても1週間は長いだろ
「ユウトさんユウトさん冒険者にとって1週間位は當たり前ですよ」
「マジか」
が違いすぎな流石異世界!
「兄ちゃんの目がキラキラしてる……これは異世界らしい暮らしを満喫しているときの顔だ……」
「ユウトさんもまだまだ子供ですねー」
「ほっとけ」
5日後
「これがエルカニウス山脈かー」
目の前には広大な山脈が広がっていた
「まさかの馬車シーン全カットとは……なかなかやるな」
「そういえばお前らアリアとリーザに聞きたいことがあるんだけど……」
「ん? どうした?」
「はい? なんでしょうか?」
「家のガスって閉めたっけ?」
その時、リーザは俺の心を読んだのかとっさにアリアを止めようとしたがその時にはもう遅かった
「それならさっき確認してきたんで大丈夫ですよ~」
「そうかそうかさっき確認したなら大丈夫だな」
さっき、のところを強調して喋ってみたら案の定アリアは自分の言ったことに気がついたようだ
「おかしいと思ってたんだよな休憩時間の度に居なくなるんだから」
こっから10分位説教は続き……
「「大変申し訳ございませんでした」」
「じゃあ行きますかー」
こうして俺らの登山生活が始まった
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