《努力を極めた最強はボッチだから転生して一から人生をやり直す》俺はタクルスってんだ。

その後、第二試験を終えたが試験は次の試験の容を手短に話してから忙しそうに走り去ってしまった。

そして、チャイムが休憩時間となった。

第三試験。最終試験ともなる筆記試験は夕方から行われる予定らしい。

集合場所は、校舎の何処かにあるらしい。

らしい、と言うのは、校舎の何処かにある試験會場を探し出すのも試験の一環とされているからだ。

父達の時は無かった試験なので、後々作られたのだろう。

試験會場を探し出すには、索敵や連攜が試されるだろうな。収容人數が決められている為に素早さも求められるだろう。

謂わば、けれる人數が決められ、迅速が求められる筆記試験だ。

オレの予想だがな。

勿論、時間制限も設けられている。

暗くなるまで。夜の帳が下りる午後7時までだ。

そして、自由時間と稱して學院を散策させて、どこに何があるのかを把握させる。

良く出來た最終試験だ。

だが、それだと試験場を今のから探せば良いと言う話になるが、全くもってその通りだ。

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休憩時間を使用しての試験會場を探す事は認められている。しかし、見つけたとしても公言してはならない。

公言した事が発覚すれば、それを聞いた者。伝えた者。両者共に失格となる。

その証拠に、休憩時間にってからずっと俺達を監視している存在がいるしな。

「イっくん!アレ!次、あれ食べよっ!」

「ふむ」

そして、オレ達は試験の意図を汲んで自由行を取っている。

監視役は放っといても良いだろう。

今は、道の端で開かれている店や出店などを回り、気になったを購している最中だ。

「…ふむ」

オレは食べるのが好きだ。それはサリアも同じようで、先程購した焼き串を頬張りながら大通りを歩いている。

そうしていると、ふと、面白そうなが売られている店を見掛けた。

「サリアよ。そこへし寄って良いか?」

「うんっ!いいよー!」

そこは、學生が一人で営んでいる店だ。

地面にシートを引き、雑に売りである仮面が置かれている。

懐かしい代だ。昔は良く世話になった覚えがある。

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「ふむ。店主よ。し見ても良いか?」

「オウ、いらっしゃいダゼ」

ふむ。変わった喋り方をするのだな。

店主はドワーフ種のだ。服裝がこの學院の學生服を著ている事から、學生だと判斷が付く。

しかし、ドワーフが鍛冶以外で、この様なを作るなど見た事も聞いた事もない。

より一層に興味が惹かれる。

「これは、お前が作ったのか?」

「オウ、そうダゼ。オラの趣味ダ」

「ふむ…」

ジックリとそれらを観察する。

を模したや、魔を模した。はたまた爬蟲類や昆蟲。悪魔や天使などもある。

隨分と用な事だ。

仮面はオレも作った経験がある。

木を削って作るのだ。

しかし、これ程までに上手く作れた事はない。まで塗られている事に深い関心を覚えた程だ。

見ただけだと魔法が付與されたような形跡は一つもないように見える。だが、仮面をナメてはならない。

仮面には、オレですら暴くのに苦労する程の認識阻害の魔法陣が描かれていたりするのだ。

そして、それらは総じて外見からでは判斷できない代ばかりだ。

だからこそ、オレはよく用していた。

目をくり抜いただけの自作だったがな。

取り敢えず、目に付いた仮面を手に取ってみる。

オレが昔に用していた仮面と酷似しただが、真っ白なを塗られ、左目から顎にかけて黒の稲妻が描かれている。

「ふむ…」

裏面には特に魔法陣のようなは描かれていないようだが…。まさか、二重構造か?魔力を隠すだけでなく、その魔法陣まで隠すとは…その案は無かったな。

いや、だが、まてよ。三重や四重構造で、隠をより高めている可能もある。

見ただけでは分からないようにされたの高いの可能も捨てがたい。

これは…面白いな。

取り敢えず、今のオレでは判斷しきれないので店主に直接聞くとしよう。

「これは、どう言ったなのだ?」

「ただ適當に掘って塗っただけの面ダナ」

「……ふむ」

アッサリと真顔で答えられてしまった。

「この中に、魔法を付與したはないのか?」

「そんなあるわけないダロ。ここはアーティファクトを売ってる場所じゃないゾ」

「ふむ。そうか」

オレの早とちりだったか。

まぁ良い。これらが良い品である事には変わりないのだ。付與などは後で幾らでも出來る。

「では、これを頂こう。サリアもしいはないか?」

「んー、じゃあ、これっ!」

サリアが選んだのは、仮面など全く関係のないカチューシャだ。

ただし、頭に獣人のような耳のあるカチューシャだがな。

一見すれば、犬の獣人として見れぬ事もない。

「あいヨ。合計で20ゴルだ」

「ふむ」

支払いを済ますと、店主は満足気な表で頷いて「また來いヨ」と送り出してくれた。

ちなみにだが、金の価値は

1ゴルが鉄貨1枚。

10ゴルが銅貨1枚。

100ゴルが銀貨1枚。

1000ゴルが金貨1枚。

10000ゴルが白金貨1枚だ。

父は教えてくれなかったので、近くにいた兄から教わった事だ。合ってるかどうかは知らぬ。

それと、オレ達が持っている金は來る途中に倒した魔の素材を売って手にれている。

散策を再開し、學院を歩き回っていると、あっという間に時間が過ぎて夕刻となった。

「ふむ。サリアよ。時間だ」

詳しい時間は分からぬが、では予定時刻である5時になった頃合いだ。

タイミング良く、オレが言い終えると同時に學院のチャイムが鳴り響いた。

「どーするの?イっくん」

「【気配察知】を使うと良い」

オレは休憩時間が始まってすぐに試験會場を見つけている。

しかし、それを教えてしまえば、サリアの試験にはならぬ。

だが、ヒントぐらいはやる。

試験會場は、魔力を使わなくとも、【気配察知】と【魔力察知】で學院全てを覆えば容易く見つける事が出來る。

そこだけ不自然に【気配察知】と【魔力察知】を遮斷する魔法が付與されているのだ。

察知系のスキルさえ使えれば誰でも容易く見つけれるだろう。なにせ、場所を教えてくれているのだからな。

「んーー…これ?」

サリアは、人混みの中での察知は未だに苦手なようだ。渋い顔を浮かべていた。しかし、見事に見つけれたようだ。

一応、合ってるかを確かめておかねばな。

「どんなのだ?」

「えっとね、なんかね、何もないのっ!」

「ふむ。それだな」

何も知らない周りからすれば何を言ってるのか分からない発言だが、間違いない。

「では行くぞ」

「うんっ!」

ーーー

俺の名はタクルス。

さっきまで醫務室で寢込んでいた重癥患者だ。

そんな俺は、醫務室からコッソリと抜け出して、痛むに鞭を打って校舎の屋上から第二試験を見學していた。

それは一重に、イクスって奴がどんな奴か見てみたかったからだ。

でも、初めは退屈なものだった。

それは、もう、本當に退屈だった。

學希者の魔法は分かってたけどチンケなもんで、中には結構やる奴も居たけど、やっぱり全的に見ればショボかった。

初級魔法である《ファイアーボール》さえ放てない者も居れば、放ったとしても強化された的を破壊出來なずに終わる。

見てくれだけの魔法を放つ奴が圧倒的に多い。

だけどよ、やっぱりって言うのか?

俺を倒した嬢ちゃんは周りとは格段に違った。

離れた所から見ていた俺ですら肝が冷えた程だ。

「なんだよ…ありゃ…」

気が付けば、勝手に口が開いて呟いていた。

何をどうすれば、そうなるのかサッパリ分からない。でも、理解はできた。

目の前で起きたのは、発だ。

火魔法の上位にある《エクスプロージョン》で間違いないだろう。

いや、それしか思い當たらない。

だけど、俺が今まで見た《エクスプロージョン》と一風変わっていた。

普通は広範囲に及ぶ発を起こす魔法で、10mやそこらじゃ間違いなく巻き添えを喰らう。

なのに、嬢ちゃんが放った魔法は周囲に被害を及ぼす事なく、本來なら広範囲に広がる発を一箇所にめ、天に抜ける形で発した。

圧倒的な威力。そして、破壊力を持ってして一點だけを発してのけた。

見た事もない高威力の《エクスプロージョン》だった。

しかも、それを放った後でも嬢ちゃんには余裕が見えた。

それが、とても末恐ろしくじさせられる。

もし、第一試験で魔法の使用が許可されていれば、あの魔法は俺が喰らう羽目になっていただろう。

それも、あの余裕を見るからに連発で…。

考えただけで、恐怖と安堵がの奧底から湧き出して來る。

だけど、俺が一番恐れたのは、その次の奴だった。

ソイツは何処にでも居そうなガキ。

ひ弱そうな格。魔力も異常な程なく、気になった點と言えば、左腕を全くかさない點だけだった。

だけど、ソイツの放った魔法は俺の度肝を遙かに抜いた。

初めは、何がしたかったのかサッパリ分からなかった。

初級の魔法を明後日の方向へ放った時には、ただのアホだとすら思った。

けど、違った。

俺の思い違いだった。

ソイツは格が違いすぎた。

余りにも魔法の扱いに慣れていたのだ。

ただの初級魔法にも関わらず、空からの落下で威力を増加させるなんて荒技で、10個の的の、9個を跡形も殘らず消し飛ばした。

その威力は計り知れなかった。

何をどうやったかなんて俺にすら分からない。

ただの初級魔法の《ファイアーボール》の筈なのに、さっきの嬢ちゃんの魔法よりも威力が高く、周りに被害を一切出さないと言う事までやってのけた。

そして、魔力が完全に切れたと言うのに、倒れる事も、気絶する事もなく、まだ余裕があるかのように平然と立っていた。

余りにも視界に映った景が信じられずに、開いた口が閉じなかった。

後に、休み時間が始まってすぐに第二試験を請け負った教師を呼び出して話を聴いて知った事だが、ソイツが例のイクスって奴で々と納得がいった。

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