《努力を極めた最強はボッチだから転生して一から人生をやり直す》ふむ。試験結果は…。

試験結果を見る前に々とあったが、學院の本校舎と呼ばれる校舎の中でも一際大きな校舎前の出り口前にやって來た。

普段ならば生徒達が出りする為の出り口なのだろうが、現在は扉は閉じられ、代わりとして巨大な掲示板がある。

そこには、多數の試験をけた者達が集まり、嬉々として喜ぶ者と悲しむ者の二種類に別れている。

掲示板には試験を合格した者の名前が績順で書かれているので、それを見ての反応だろうな。

さて、オレの名は……殘念だが無いようだな。

名前が載っていない。

だが、驚く事にサリアはトップだった。

最高クラスのSクラスの中でも一番で、特待生にも選ばれている。

さすがオレがを教えた事はあるな。

その下にリリルがあり、もうし下に行けばミーネの名が載ってあった。

オレを除けば、この場の三人は晴れて合格。Sクラスに割り振られたようだ。

特待生は、サリアとリリル。それと、もう一人の知らない者だけだった。

「あった!サリアの名前あったよ!イっくん!」

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「負けた……」

サリアは名前がどこにあろうとも、名前が載ってるだけで嬉しそうだ。

それに対し、リリルは順位が負けた事に落ち込んでいるように見える。

やはり、リリルは表の変化が小さいから分かりにくいな。

「ねぇ、イクス。貴方…」

「ふむ。落ちたな」

「やけにアッサリしてるわね…悲しくないの?」

「悲しいぞ。こう見えて酷く落ち込んでいるのだ」

いや、違うな。

悲しいのではない。悔しいのだ。

今の時代は、『無能だから』と邪気にされる事はなくて良いのだが、それに甘んじた所為で、努力が足りずに落ちてしまった事が酷く悔しいのだ。

「そうは見えないわね」

ジトッとした目で見つめられるが、それでも、落ち込んでいるのは本當だ。

「旦那様の名前がない…っ!」

サリアに負けた悔しさを跳ね除けて復帰したリリルは再度掲示板を見て、オレの名を探したようだ。

しかし、オレの名は何処にも書かれていない。

「イっくんの名前ないの?」

リリルの発言に、サリアも掲示板に視線を戻し、そして、表が消えた。

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瞳には、何やら読み取りにくいが、怒りにも似たようなが蠢いている。

「きっと何かの間違い」

「イっくんが落ちるなんて、そんな訳ない…よね?」

「ふむ。名が無いと言うのならば落ちたと言う事だろう。なに、心配せずとも、父との約束通りに街の兵士でもしてるさ」

オレの言葉でリリルが片手を校舎に向けた。

その手の平からは莫大な魔力がじられる。

サリアが修練用の剣の柄を摑み、校舎に向かって力を込め始めた。

から闘気を漲らせているのが分かる。

ふむ。阿吽の呼吸と言うのだろうか?

息を合わせるのは、仲間となる時には良い事だと思うのだが、周囲の者達は二人の放つ殺気にも似た威圧で蜘蛛の子を散らしたように逃げ出してしまった。

このままでは校舎どころか、この學院の大半が消滅してしまうかもしれぬな。

いや、もしかすると、前世にあったジョークが今もまだ引き継がれているのか?

だとすれば、止めるのも野暮と言うものだ。

周りに居た者達には悪いとは思うが、このボケが終えるまで戻るのは我慢してもらおうとしよう。

さぁ、盛大にボケるが良い。

ツッコミをした事はないが、盛大にツッコミんでやろうではないか。

オレがツッコミをれるタイミングを探っていると、突如、空から悲鳴のようなび聲が聞こえてきた。

「ちょっと待てえぇぇぇ!!」

その聲の主は、校舎の屋上から人が落ちてきた。と、同時に、二人の前で土下座した。

「待て!待ってくれ!頼むから、その手を収めてくれ!」

ふむ。見た事のある顔だな。

確か、第二試験の試験だったか?

実際に顔を見るのはこれが初めてだが、カラス越しに會話をわした覚えがある。

ちなみにだが、例のカラスはオレに懐いたようで、オレの頭上を飛び回っている。

「おじさん、だーれ?敵?斬る?」

「邪魔するなら容赦しない。直談判」

「敵じゃねぇから斬るなっ!ってか、直談判の意味が違うだろ!」

二人のボケを上手く返すとは…素晴らしいツッコミだ。

オレの役割を全て掻っ攫われたな。

それでも、満足のいくツッコミだったので何も言わない。

「敵じゃないなら、だーれ?やっぱり、敵?イっくんを落とした、敵?」

「旦那様はかって當然。この結果は何かの間違い。直談判」

「だから、敵じゃねぇって!武から手を離して話聞けよ!それと、直談判の意味が違う!」

ふむ。見てて面白いな。

やはり、ボケとツッコミはこうでなくてはな。

「この狀況で楽しんでいるのって貴方だけよ?」

「む?そうか?ただのジョークであろう?それを見て面白いとはじないのか?」

「これがジョークって…貴方の頭の中はどうなっているのよ…」

ふむ。違うのか?

ジョークで建の一つか二つを軽く吹き飛ばす予定ではないのか?

「まぁ、待てって!話聞けって!」

「聞く余地なし。直談判」

「直談判の意味が違うっ!!」

オレがミーネと會話をしている間にも、向こうは面白そうな事になっている。

「イっくんは凄いの。イっくんが落ちるなんて有り得ないの。だから、イっくんをバカにする人は、みんな敵」

「どうしてそうなるっ!?」

ふむ。ふむ……。

これは、中々面白いではないか。

「ククク…クハハハハッ!」

これ程までに愉快とじたのは初めてではないか?

いや、面白い。素晴らしく面白いぞ。

我慢してはいたが笑いが堪えきれなかった程である。オレが落第した事を一瞬とは言え、綺麗さっぱり忘れ去られたぞ。

「イっくん?」

「旦那様?」

ふむ。オレの笑いで二人のボケを止めてしまったようだな。

「ふむ。気にするな。続けてくれ」

「分かった」

「分かったー!」

二人は返事をして、校舎に向き直る。

「って!続けるなよっ!!止めろよっ!!」

ふむ。仕方ないな。

これで、ジョークは終わりか。

まぁ、十分に楽しませてもらったので良しとしよう。

しかし、楽しい時はすぐに過ぎてしまうものだな。またの機會で楽しませてもらうとしよう。

「ふむ。サリア、リリルよ。その辺にしておくと良い。最高のジョークだったぞ」

二人を拍手で褒め稱えてやると、サリアは一瞬だけキョトンとした表を浮かべた後、ニヘラと表を崩して笑った。

リリルは、表の変化はないものの、手の平に集めていた魔力を解き、嬉しそうに頷いた。

「へ?ジョーク?今のが…ジョーク?」

「一応言っとくけど、違うわよ」

「そ、そうだよな…はぁ…」

何やら憔悴しきったように試験は深い溜息を吐いた。

「って、そうじゃなくてだな、オレはお前に…イクスに用があって來たんだよ」

「ふむ。オレにか?」

「そうだよ。取り敢えず、學院長室まで一緒に來てもらえないか?學院長から話があるんだよ」

學院の長が直々にか。

それは、行かねばなるまい。

「イっくん…」

オレが一歩踏み出すと、サリアがオレの服の裾を摑んで不安そうな表を向けて來た。

その後ろには、リリルがウルウルと潤ませた瞳でオレを見つめている。

「ふむ。なに、すぐに戻る。それまで大人しく近場の魔でも狩っているのだな」

「分かった…」

永遠の別れでもないのだから、そんなにも落ち込む事はないだろうに。

サリアが手を離すのを確認した後、オレは再度足を進める。

っと、言い忘れていたな。

「ふむ。そうだったな」

サリア達へと振り返り、

「合格、おめでとうだ。良くやったな。サリア」

そう言って、オレの用している木刀を《イベントリ》から取り出し、サリアに渡してから頭をでてやると、暗い表をしていたサリアの表が緩んだ。元気が戻ったようだ。

やはり、いつまで経っても、まだまだ子供という事だな。

「ん」

サリアの頭をでていると、リリルもでろと言わんばかりに頭を差し出して來た。

そうだな。合格したのはサリア一人ではないのだ。

「ふむ。リリル、ミーネ。二人も良くやった。合格おめでとうだ」

近くにいたミーネの頭もリリルと一緒にでてやると、リリルは嬉しげに笑った。

ミーネは恥ずかしそうに俯いてしまったが、それでも何も言わずに褒められる事をれているようだ。

褒められると言うのは悪い気がしないと、転生して初めて気が付いた事だ。

だからこそ、オレは褒める時は褒めるのだ。

「では、行くぞ」

「お、おう…あれ?なんで俺が連れられる側?」

試験は素樸な疑問を浮かべたようだが、取るに足らない事だったので無視して、オレは校舎へと足を進めた。

「いや、そっちじゃないぞ。學院長室は向こうだ」

「…ふむ。先に言ってしかったぞ」

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