《事故死したので異世界行ってきます》第20話 大賢人として

ドンドンドンッ!

靜かな朝に、家の扉を激しく叩く音が響き渡る

「んだよッ!人が寢てんのによ!」

俺はイライラしながら扉を開けた、するとそこには昨日送ってくれたウィルとその他大勢のフル裝備の騎士達が真剣な眼差しでこちらを見ている。

なにこのむさ苦しい集団、正直言って気持ち悪い。

「大賢人様ッ! 至急我々に同行してください國の危機が迫っております」

「な、なんですか」

ウィルは俺の手を引き強引に馬車に連れ込んだ、正直ウィルはイケメンだ、子がこんな事をされたら顔を真っ赤に染めて嬉しがるのだろうが、俺は子でも無いしその上今は寢起きで機嫌が悪い。

「無禮は承知の上です、大賢人様に働いた無禮は命を代償にしても償います、ですが今は一刻を爭います」

いや、この程度の事で死なれたらこっちが困るわ。

「別に償いとかは良いんですけど…… 急にどうしたんですか?」

「実は、隣國のヨルダン法國がカルダド王國に進軍し今まさに戦闘の真っ只中なのです、」

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「なるほど…… 狀況はどうなっているんですか?」

「狀況は最悪です、敵軍と戦っている部隊はやや劣勢、そして部からの攻撃は壊滅的です」

部?」

「えぇ、アルバスと言う男を筆頭とした魔導士軍隊が王宮に攻撃を仕掛けています、最悪の事態を避けるべく國王には國王直屬の國王兵をお連れになって亡命しておられていますが、見つかるのも時間の問題かと……」

アルバスの件については完全なる逆恨みによるものだろうな……

んー、どう考えても國王の命が優先だな、まずは國王を救ってそのあと戦爭に加勢しよう

「わかった、俺は國王を助けに行きますウィル達は先にヨルダン軍と戦っている兵達の加勢をしてきてください」

「わかりました、ではこの馬車以外全てを加勢に向かわせます」

「いえ、この馬車も向かってください」

「大賢人様はどうなさるのですか?」

「俺は馬よりも速く走れるのでご心配なく」

これは魔法とかでは無く理的にそうなのだ。

「そう言う魔法まで使えるのですね… わかりました」

わかってない、いや、わかってないけどもうそれで良い

俺はウィルに『また會いましょう』と言って馬車を降り國王の救出へと向かう。

「さて… カルダド國王とその敵」

俺は【心眼】を使いそう念じると、脳にマップが表示され 星印が1つ點滅している、その星のし後ろには無數の赤點が蔓延っていた、おそらくこの赤點が敵の數であろう。

「うぇっ…」

吐き気がするほど多すぎる赤點。

俺は【神化エボルブ】を使い全速力で大量の星印めがけて走り出した。

ものの數分で星印の近くまで行くと、100を超える魔導士達がアルバスらしき人の背後を歩いているのが目視できた。

「悪いがお前達はここで足踏みだ」

俺は水魔法を使いアルバスを含む焼く100人の魔導士達を水の壁にいともたやすく閉じ込める。

「な、なんじゃ、あの巨大な水の塊は?」

「王よ今は先を急ぎましょう」

「そ、そうじゃな」

「よう、王様、もう逃げ無くても大丈夫だぜ」

音速を超えようかと言う俊足を持つ俺は王の進路方向に先回りし姿を現わす。

「魔導王…コホン、大賢人では無いか!」

「まだ、言い慣れなれませんか」

俺は苦笑いをしながら王にそういった

「貴様が新しい魔導王か、話は聞いているか貴様1人でこの狀況が変わるとは思えん我々は國王をお連れして早急に逃げるそこを退け」

俺にそう言い放ったのは、王と共に逃げる兵達の中で1番大柄な男で、につけている剣や鎧も他の兵よりも數段良いものを使っている。

「何言ってんの?俺言ったでしょ?もう逃げなくていいって」

「お前の方こそ──」

「やめんかジエル兵長……その男をあまりキレさせる出ない……」

あの時の覇気によるトラウマがまだあるようだ。

「して、どうすると言うのだ?」

「どうするも何も、アレ」

俺が指をさしてそういった場所には、圧倒的存在を示してる巨大な水の塊があった。

「お主がやったのか?」

「あぁ…… あそこにいる限り出てくることは不可能だしその気になればいつでも殺せる、王様さんどうしますか?」

「流石じゃな…… アルバスはあの中にいるのか?」

「ああ、バッチリいるぜ」

「ではアルバス以外のものは皆殺せ」

「わかった」

と、言いつつも俺はそんな大量殺をするつもりはないアルバス以外の魔導士達をディメンションで異次元に飛ばした。

ひと段落ついたら山奧にでも帰してあげよう、それまでまでは異空間で待っていてくれ。

大量の魔導士達を異空間に土場した後、大きなドーム狀になっていた水魔法を解除して、アルバスをディメンションを使いこちらへ転送させる。

「昨日ぶりだな?俺にいきなり仕事をやらせてくれとはいい度をしているじゃ無いか?」

「ぜ、全部貴様のせいだ!貴様など死んでしまーー」

アルバスの反抗を押さえつけるかのように俺は覇気を使って一歩アルバスの方へと進んだ。

「ひぃっ…」

アルバスは腰を抜かし小さくこまり頭を抱えた。

もしこれが【神化エボルブ】を発したまま使ったなら心臓が止まって死んでしまいそうだな、念のために解除しておいて良かった。

「な、なんだ今の覇気は…」

「あら、またそっちも食らったか」

「國王あの男は一…」

「フン、わからぬのか?カルダド王國最強の男じゃよ」

王にそう言われると素直に嬉しい、しかし王もなかなか強者の様だ。

覇気の耐がもう付いている、國王直屬の國王兵達數名は皆まるで重力が何倍増しにでもなったかのように膝をついている、俺はそんな兵士達を見てスッと覇気を自分の中に戻すような覚で解除した、すると先程まで地面にへばりついていた兵士達はゆっくりと立ち上がった

だが、アルバスだけはまだうずくまったままだった。

「さて、アルバス君 尋問の時間だよ」

俺は不敵な笑みを浮かべながらアルバスに問いかける。

「ひ、ひぃっ… な、なんでも言いますから殺さないでっ…」

アルバスは酷く怯えた聲で俺の問いかけに返答する。

「誰に指示されたんだ?」

「レグルs…うっ… 」

「おい!どうした?」

「…た、す…けて…」

アルバスはの言葉を最後に靜かに息を引き取った。

「おい!大丈夫か?!」

俺は淺はかにも死人に大聲をあげて安否を問いただす。

「よせ、大賢人ともあろう者がする行ではない、その男はもう死んでいる、恐らくは呪魔法だろう」

王が俺に注意する。

「レグル……レグルス法帝の事でしょうか?」

國王兵の1人が國王に向かってそう訊くと國王は縦に首を振る。

「もし、レグルス法帝がいているのであれば3代目魔導王ミネルバを失った我々カルダド國王の敗北は必至だっただろうな」

王はそう言いながら俺を見ている、どうやら俺は隨分と王に信頼されているらしい。

「俺にそいつを見つけ出して殺せっていうんだろ?全く……國王も人使いが荒い」

「ほぉっほぉっほぉっ、ワシの思考を察するとは流石大賢人じゃの」

國王はなぜか1人ご満悅の様子だ。

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