《世界がゲーム仕様になりました》突然の知らせ

「めんどくさいけど授業始めるぞー」

教師がめんどくさいとか言うなよ。

心の中でそう呟く。

口に出したりはしない。そんな事に労力を使いたくないからな。

我ながら今日はいつも以上にやる気がないと思う。

まあ、やる気があった所で口に出すわけじゃないんだけどね。

くだらない事を考えている間にも、授業は進んでいく。

早く終わってしい。これが終われば晝休みなんだ。

いつも通り屋上で晝寢でもしたい。

『突然ですが、世界中の皆さん。世界をゲーム仕様にしました』

唐突に、本當に唐突に教室のテレビの電源がり、スピーカーからそんな音聲が流れてきた。

畫面には、誰も映っていない。

いや、強いて言うなら暗闇が映っている。

要するに真っ黒だ。

さて、どっかのバカな誰かさんがハッキングでもしたんだろうか?

もしそうなら、個人的には相當面白い。

相変わらず、授業は普通に進んでいる。

一瞬の混はあったが、先ほどの俺の考えのように誰かの冗談だと捉えたため、授業は再開している。

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退屈過ぎたので、窓から外を眺める。

ん?俺の目はどうかしてしまったんだろうか?

目をってもう一度よく見てみる。

うん、どうやら見間違いじゃないようだ。

「#$¥×:♪☆*%・・・」

え?先生、今なんて?

「そんな訳で、ここはこうなる。分かったか?」

日本語じゃ、無くなってる。やはりさっきの聞き取れなかった訳の分からない言語だ。

だが、理解できる。いや、出來てしまっている。

クラス全員が違和じている。先生は今生徒に言われてようやく気付いたようだ。

すぎる。

『皆さん、言語が変わった事に気が付いていただけたかな?信じてもらえないと思って、手始めに言語を私の作ったもので全世界を統一した。もう一つ、モンスターを放った。言っただろう?ゲーム仕様にした、と』

やはり、俺の見たものはモンスターだったのか。

良かった。俺の目は正常だった。

・・・・・いや、何もよくねぇよ!!

どうすんだよ、學校から出れねぇじゃん。

よく見たら飛んでるモンスターもいるし。屋上で晝寢もできねぇじゃん。

あ〜、ここで授業中斷か。先生が會議に行ってしまった。

教室が一気に騒がしくなる。最悪だ。

10分もしないうちに先生が帰ってきた。

會議が終わったらしい。

・・・早すぎる。いくらなんでも早い。先生が何かを持ってはいるが、あれをけ取りに行っただけなんて事はないだろうな?

「え〜、今から全員にこいつを配る。中は先生にも分からん。配られたら各自で開封して中を確認してくれ」

先生も中は見てないのか。

間もなく全員に配られた。のだが・・・ケースにってるとか無しだろ。しかも強度が半端なく高い。

意を決してケースを開けると、っていたのはスマホのような端末とゲームの初期裝備のようなものが一式っていた。

端末の方は後回しとさせてもらおう。初期裝備?のは革素材の當て、籠手、脛當て・・・え、これだけ?武は?

・・・次、端末。電源をれて、起するのを待つ。

うん、電源がらない。

「先生〜これ、電源らないんですけど〜」

「俺も〜」「あ、私も」

「心配するな。先生もらない」

どうやら全員らないらしい。

これはあれだな。また正不明のアイツが喋り出すのを待った方が良さそうだ。

しばらくすると、予想通りアイツは喋り始めた。

『さて、そろそろチュートリアルを始めよう。皆さんの手に、端末が行き渡ったと思う。では、端末を見てくれ』

端末の電源がっている。やはりアイツがらないようにしていたらしい。

『この端末に名前はない。好きに呼ぶといい。まあ私が名付けるなら、"メニュー"かな。あるいは"ホーム"。ゲーム好きなら分かるだろう?これはそういうものだ』

なるほど、つまりあれか。こいつは自分のステータスや持ち、そしてヘルプ等の報端末な訳だ。

『さて、ここからが本番だ。端末が配られた時、ケースには革製の初期裝備がっていたはずだ。端末から取り出し、実化した場合、あんなじになると思ってしい。つまり、その裝備は端末の中に収納できる。裝備に端末をかざしてご覧、収納されるから』

やってみる。消えた。

畫面を見ると初期裝備をアイテムボックスにれた旨のメッセージが表示されている。

ここで俺は裝備だけでなくケースもるのかやってみた。

結果はった。

ここで一つの仮説が出來た。だから、ブレザーをぎ、端末をかざす。

った。

俺の仮説は今のところ正しいことが証明された。

どうやら"現実のものも、アイテムとして認識される"らしい。

『アイテムを取り出したい時はアイテムボックスのアイテムをタップすれば取り出せるから覚えておいてくれ』

ブレザーを取り出し、著直す。

うん、便利だ。

『チュートリアルはこれで終わりだ。あとは端末にっているヘルプを見て勉強してくれたまえ。では々頑張って生きてくれ』

教室は靜まり返ったのち、騒ぎ出した。

當然ステータスの話になっていた。

あるいは、れられずに戸い、び出すものもいた。

俺は、ステータスではなく、ヘルプを開いていた。

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