《世界がゲーム仕様になりました》ゲームの概要

ふぅ、し時間がかかったな。

?騒がしいな。いや、最初からうるさかったけどさ。

まあとにかく最初とは違う騒がしさだ。會話をよく聞いて見ると、どうやらステータスの報がないことについてのようだ。

「なんだよ!ステータスってんだから期待してたのに強さとか全然わかんねぇじゃん!!」

とうとうび出しちゃったよ。てか何故かブチ切れてるし。

みんな完全に萎したり戸ったりしてるな・・・はぁ、仕方ない。

「ステータスはスキルとMP・・・じゃなくて魔力量しか分からないよ」

「ああ!?何でだよ!つか何でお前がんな事知ってんだよ!?」

能力に関するステータスは數値化出來なかったそうだ。ていうか面倒になって數値化はやめたってさ。その代わり、今まで存在を否定されたりしてきた魔力は數値化した上、魔法や魔まで使えるように・・・」

「だ・か・ら!何でお前がんな事知ってんだって聞いてんだよ!」

「全く、人がやる気を出したと思ったらこれだ。ヘルプ読んだから知ってる。これで満足か?」

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「よし、ヘルプの容教えろ」

こいつ、調子乗ってやがるな。

さすがにイラッとした。

「やだよ。自分で読め」

「はあ?そこまで言っといてそれはないだろうが!」

「俺には説明する義務も責任もないからな。何と言われようが斷る」

さて、そろそろ俺も頭の中を整理しよう。

まず、この世界はゲームのジャンルで言うところのアクションRPGだ。たぶん。

能力は現実のものがそのまま反映され、ゲーム仕様になったからと言って急上昇してる訳じゃない。

魔力はこのゲームとなった世界において、最重要項目だ。端末を使って購できる武や防を実化させるには魔力が必要になる。実化する瞬間にのみ必要になり、魔力が切れれば強制的に裝備が外され、裝備は端末に戻される。そして、魔法や魔にももちろん必要になる。

魔法と魔の區別の仕方だが、単純だった。魔法は魔の上位互換。つまり、魔は魔法の劣化版だ。

さて、スキルについてだ。スキルには大きくパッシブスキルとアクティブスキルの2種類に分類されるものがあり、ゲームの定番通りパッシブは常時発型で魔力の消費もない。そして、端末によりONとOFFの切替ができる。アクティブはそのスキルに設定された技(アーツとも言う)を魔力を消費して発するスキル。

よし、こんな所だな。

整理ができた。屋上に行こう。

みんなが必死でヘルプを読み始めた頃、教室を出て屋上に向かった。

あれ、そういや先生居た?あ、居たな。狀況が飲み込めなくて立ち盡くしてたわ。

屋上に著いたらいつも通り貯水タンクのところに登り寢転んで空を見上げる。

いつもならここで寢るとこなんだけど

「そんな気分には、とてもじゃないけどなれないよな」

何せ、空にはモンスターが飛んでいてたまに視界を橫切っていくんだから。

ていうか、本當に襲ってこないんだな。

安全地帯ってのは本當らしい。

安全地帯は、學校はもちろんスーパー等の店の中、住宅、施設の中など建の中は基本的にモンスターがってこないというものらしい。

學校のように敷地で區切られている場所もあるそうだ。もちろん、例外として建の中にってくる場合もあるらしいが。

とりあえず絶対安全だと分かったところで寢る気分になってきた。

まあ本當は寢てる場合じゃないし1人で飛び出しても良いんだけど所詮俺は平凡な人間だから1人で生きていけるほど強くないだろ。

だからまあ、最悪ここに引きこもればいいかな。

そういや、俺、ステータス見て、ないな。

睡魔が襲ってきたのでステータスを見るのを諦めて、素直に意識を手放した。

______________________________________________

「・・・い。おい、起きろ。おい!」

「・・・誰だ?」

「・・・目ぇ開けて自分で確認しろ」

「その聲は、雅人か?」

「合ってるよちくしょう。てか本當に目ぇ開けやがれ」

仕方なく目を開けてやる。うん、雅人だ。

四谷 雅人。俺の親友であり馴染。イケメン。リアルチート。この分だとステータスもチート級だろう。當然モテる。全く羨ましくも悔しくもないが。

「あれ、華耶もいたのか。割と久しぶりだな」

「そうね、割と久しぶり。相変わらずふざけた格してるのね」

「失禮な。ちょっと無気力なだけの凡人に向かってなんてこと言うんだ」

「あんたこそ何言ってんのよ。こんな狀況になって屋上で寢られる神経したやつはふざけた格に決まってるでしょ?」

ぐうの音も出ない。

雅人のやつも大きく頷いてやがる。後で〆よう。

橘 華耶。こいつも馴染。顔は整っている。どちらかといえば人系だ。格はキツめに思えるが実は臆病で優しかったりする。學年でも上位にる人気だそうだ。雅人みたいにリアルチートではない。

ここでようやく起き上がって、要件を聞いた。

「単刀直に言う。悠、オレたちとパーティ組んでくれ!」

「おっけ。いいよ」

「お前は嫌かもしれな・・・え、いいのか?」

「うん、むしろどうしようかと思ってたから有難い」

今更すぎるが俺は、黒鉄 悠。顔面偏差値は中の中(馴染2人曰く中の上から上の下らしい)。能力とかその他諸々は良くも悪くも平凡だ。

「悠が斷るわけないってちゃんと言ったでしょ?どうせ自分のクラスで馴染めるわけ無いんだから1人で困ってるとも言ったし」

「さすが華耶、分かってるな」

「自分で言ってて悲しくないの?」

「全然。こうしてお前らが來てくれたんだからそれでいい」

あれ?2人とも黙っちゃったよ。

雅人はなんか目頭押さえてるし。華耶は明後日の方向向いてるし。

何なんだよ?疑問は深まるばかりだ。

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