《世界がゲーム仕様になりました》どこまで

「悪かった。勝手に話して」

どうやら何の話をしたいのか分かっていたようだ。

馴染なだけあって、話が早い。

「そこは別にいい。どうせそのうち話すつもりだったから。ただ、どこまで話した?」

「加耶が知ってるのと同じくらいかな」

「それじゃ、詳しいことは全く、か。確か、加耶に話したのは、大切な人の死を目の前で見た。ってぐらいだっけ?」

「もうちょい詳しく話したんじゃないか?首吊り自殺って事も知ってるはずだ。白亜さんにはそこまで話した。加耶も驚いてなかったから、そこまでは話してたはずだぞ」

「そっか。分かった。ありがとう。俺は屋上にいるけど、お前はどうする?」

「オレもここにいる。別行したら外行けなくなるかもだし」

「確かにそうだな」

軽く笑ってからその場に座り、途中になってた本を開いた。

時々他ない會話をしながら、最近なかったのんびりした時間を過ごした。

子特有の話し聲が聞こえてきたタイミングで、本も読み終わり、顔を上げたら同時に屋上の扉が開いた。

屋上に出てきたのは加耶と白亜ではなく、全く知らない3人組が現れた。

3人組は雅人の姿を見つけると雅人の勧を始めた。

何という無駄な努力を・・・。

あ、でも3人組の勢いが凄くて中々もうパーティを組み終わってる事を言い出せないでいるな。

らぬ神に祟りなし、と。

無視を決め込む事にしようとしたら、助けを求められた。

面倒ごとに首を突っ込むのは遠慮願いたいので首を橫に振りかけて、3人組の奧、屋上の扉から加耶と白亜がってくるのが見えたので、固まった。

まずい。

そう思った時には遅かった。加耶が凄い剣幕で雅人の隣に行き、雅人の腕を摑んで

「私のパーティメンバーだから」

と言ったはいいが、お前のじゃねぇよ。

「こら、俺と白亜もだろうが。雅人本人はお前のもので問題ないけどさ」

「そ、そうだよ!やっとれてもらえたのに早速仲間外れにしないでよ!?」

「そういう訳なんだ。ごめんな。諦めてくれ」

思わず苦笑しながらようやく雅人が口を開いた。

あーあ、面倒ごとに巻き込まれないようにしてたら、余計面倒なことになりそうだ。

「じゃ、じゃあ私達もパーティにれてくれない?」

「え、無理」

やば、反的に俺が答えちゃった。

「あんたには聞いてないのよ!」

ほら、やっちまった。こうなると思った。

やっぱめんどくさいな〜、裏のある人間って。

「ね、四谷君、いいでしょ?」

こっちを見るなこっちを。今また俺が口出ししたらもっと面倒な事になるぞ?

おい、全員こっち見るのかよ。

間違ってないけどさ・・・仕方ない。

「ちょっと割り込むぞ。うちにるなら注意事項あるから」

「・・・なによ?」

「1つ、捨て駒とか犠牲とか見捨てられるとか見殺しとか、そういう事される可能がある。2つ、強くなる事を目的としてるから危険なところに行くことが多い。3つ、止。それが注意事項な」

もちろん、全て噓、ハッタリだ。

それを言った途端、「やっぱいいです」って言って去っていった。

完全に居なくなるまで待っていたかのように全員聞いてないぞと言いたげな顔を向けてきた。

「あのな、全部噓に決まってるだろ。1つ目は分かってただろ?2つ目もそんなしんどいことやりたくないしするつもりもない。3つ目もを制限するなんてバカらしいことする訳ないだろ」

どうやら、信じてもらえたらしい。

全員ほっとした顔をしている。

「チュートリアルはおわったんだろ?」

「あ、うん。終わったよ」

「それじゃ、行くか。おい、いつまでもイチャついてないで外に行くぞ」

「そうだよ、見せつけられてるにもなってよ?見てないところでならいくらやっても構わないけど」

おっと、思わぬ援護撃が。

思ったよりノリが良い白亜と顔を見合わせて笑いながら階段に向かって歩き出す。

後ろから抗議をけながら、それを無視して屋上を後にした。

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