《世界がゲーム仕様になりました》vs赤の熊③
勝機が見えた。
恐らくの長に肺活量が付いていかなかったのだろう。
いや、そうでなくてもあの巨軀をあの速さでかそうと思えばかなりのエネルギーが必要なはずだ。
加えて目と鼻を俺たちが潰して神経もすり減る狀況。
「息切れしないはずがないよな。雅人、今度はけ切れるな?」
「ああ、火事場の馬鹿力でも出されない限りけ切れる」
「無理だと思ったら避けろよ」
「了解」
雅人が數メートル先の熊に向かって走り出すのと同時に、右目を狙って撃つ。
上手く當たった。これで目が復活する心配はない。
「が、がら空きだぞ!熊公!」
ちょっと調子に乗り出した雅人が、仰け反った熊のに攻撃。人間なら心臓のある位置に槍を突き刺している。
「かってーな!分厚いな!」
ふむ、あの熊の皮はくて分厚いのか。
「無理に急所を狙わなくて良い!しずつ削れ!」
「おうよ!」
しずつって言ったじゃん!絶対聞いてなかったろ!
息つく間もない攻撃とはこの事だろう。
「あのバカ。加耶、そろそろ頼む!」
準備していたのだろう。指示とほぼ同時に水球が飛んでいく。
しっかり口元に當たり、またも悶絶。
剣が折れてなきゃ、俺も參加出來たんだがな。
剣が折れたので、俺は魔導銃による援護しかしていない。というかそれしか出來ない。
が通じる相手ではないし、魔も使えない。
どうするかな。まあ、俺が居なくても何とかなりそうな雰囲気はあるんだよなぁ。
けど安全に越したことはないし。
「よし、耳潰しに行くか」
的な策は無い。
ただ、雅人が正面から攻撃してるから背中はフリーだろう。
奴が萬全な狀態の時も背中は登れたから同じ要領で登るか。
耳を潰すくらいなら刀が半分しかないこの剣でも出來るだろう。
し遠回りをしながら背中側に回り、魔力作による擬似強化が継続出來てるか確認しながら、ダッシュ。
手前1メートルでジャンプして奴の背中に飛び乗り、勢いを殺さないよう駆け上る。
耳が見えた所で魔導銃で左耳をまず潰す。痛みで仰け反ったため、傾斜がキツくなるが、銃をしまい空いた左手で熊のを摑んで落ちるのを阻止する。
ギリギリ耳に剣が屆く所まで行けたので剣を鞘から抜き
〈スラッシュ〉
剣が折れているのでちゃんと発してくれるか心配だったが、発してくれた。
おかげで力のらない狀態で切ったにもかかわらず耳はしっかり切り取る事が出來た。
左手を離して熊から降り、距離を取る前にもう一度〈スラッシュ〉で右腳を切り裂いておく。
「これで、頼れる覚はもう無いよな?」
息はまだ荒い。雅人の位置も摑めなくなってる。
闇雲に攻撃もしてこない。
チャンスか?いや、
「念には念を、だ」
魔導銃で空いている口に魔力弾を撃ち込む。2発、3発、4発、5発。
「悠、容赦無いな」
「用心するに越したことはないだろ?」
これで奴は自分のでさらに息がし辛くなったはずだ。
- 連載中104 章
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