《世界がゲーム仕様になりました》手料理
靜まり返るリビング。そして、我に返る俺。
ついでに思い出す夢の一部。(そのおかげで冷靜です)
とりあえず、抱きしめるのをやめて白亜とし距離を取る。
「・・・あー、その。ごめん。ちょっと、夢の容を、一部思い出して、つい」
「・・・」
あ、あれ?白亜が反応返してくれない?
やべーよ!やっぱりやらかしてるよ!ば、挽回出來るよな!?しろよ!俺!
「お、おーい。結?どしたの?」
「っ!ぁ、ぇえ、その、だ、大丈夫!大丈夫だから!き、気にしないで!」
「いや気になるからね?ていうか、何に対して大丈夫って言ったのよ?」
「え、さっきの黒鉄君の謝罪に対してだよ?」
「あ、ちゃんと聞いてたのね。良かったわね、悠。で、夢の容って?」
え、やっぱり聞くの?
「ちっ、そのまま流してくれて良かったのに」
「心の聲と逆だバカ。聞くに決まってるだろ、アホ」
えー、正直話したくないんだけど。
本當に一部しか思い出してないし。ていうか嫌なとこだけ思い出しただけだし。
「あからさまに嫌そうな顔してるわね」
そりゃするだろ。
この流れで言わない訳にもいかないよな〜。
まあ、いいか。
「一言で言うと、白亜が俺の目の前で殺される夢」
「「うわぁ、ごめん」」
マジなじで謝られたら逆に困るんですが?
「さっきのは、それのせい?」
「間違いなくそうだな。白亜の姿みて、聲聞いて、いてるのみて思い出したから」
「そっか、じゃあ、しょうがないね」
「本當、ごめんな」
「もう良いよ。ほら、ご飯食べよ!冷めちゃうよ?」
「あ、ああ」
パスタだ。パスタが出てきた。
いわゆるペペロンチーノと呼ばれるパスタが食卓に並んでいる。
「え、噓だろ?オレが見た時はほとんど食材なんて無かったぞ?」
「ペペロンチーノは常溫でも保存の効く食材だけで作れるからね。ほら、早く食べないと冷めるってば!」
「それじゃ」
「「「「いただきます」」」」
味い・・・。めちゃくちゃ味い。
パスタなんて久しぶりに食べたな。
そういや俺、誰かの手料理なんて何年ぶりに食べたかな?10年は食べてなかったな〜。
・・・え、マジ?そんな食べてなかったか?よく考えろ。父さんが生きてる頃はみんなで食卓囲んで食べてたな。
父さんが死んでからは?
「食べてね〜」
「え?」
「あ、いや何でもない。気にするな」
「・・・吐け」
「おい雅人、それは脅しか?」
「脅しじゃないけど拒否権はない」
「大した事じゃないからな?父さんが死んで以來の久しぶりの誰かの手料理を食べたってだけ」
あれ?空気が重くなった気がするのは気のせいか?気のせいだな。そう信じよう。
「お前、今日やばいわ」
「安心しろ。やばいのは俺じゃなくてお前の語彙力だ。ところで白亜、おかわりない?」
考え事しながら食べ続けてたら、いつのまにかパスタが消えて無くなっていた。
満足できるはずもないので無いと思いながら、話題変更のためだけにおかわりを要求する。
「もう食べちゃったの?ちょっと待っててね、すぐ持ってくるから」
有るのかよ!嬉しいけどな!
10秒もしないうちに白亜が大きめの皿を持って戻ってきた。
「はい!まだいっぱいあるから、ここから取って好きなだけ食べてね」
「お、おう」
予想以上にあるパスタを前に、一瞬躊躇したが、次の瞬間には匂いと未だ口に殘る味を思い出し、手をばした。
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