《世界がゲーム仕様になりました》変化
目が覚めたら、腕の中に白亜が居た。
夢じゃなかったと思い知らされてる気分だ。ていうかこいつ、結局あのまま起きなかったのかよ。
もしくは一回起きたけどまた寢たとか?いやいやまさかな。普通考えて起きたとすれば部屋に戻る。
てことはそういう事だ。
さて、それはもう良いとしよう。問題は
「相変わらず離してくれないんだよなぁ」
俺は今完全に抱き枕である。
俺を抱き枕にしてる本人は顔が見えないからよく分からんが、幸せそうな寢息をたてている。
もうし寢かせてあげたい気もするが、そろそろ起きなければ集合時間に間に合わない。
「しょうがない。白亜・・・白亜・・・」
「・・・・・ぅうん?・・・なに?」
「おはよう」
「ん・・・おはよう」
「そろそろ起きないと間に合わないぞ?」
「・・・もうし、このまま」
「させてやりたいけどダメ。ほら、起きろ。つか離してくれ」
「うぅ〜〜」
なんだこの可い生きは。
しばらく唸った後、ようやく離してくれたのでまた捕まらないようにすぐ起きる。
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まだ寢ぼけてる白亜を置いて部屋から出て、昨日白亜が寢る予定だった部屋まで行く。
そのままさっさと著替えて顔を洗いに向かった。
洗面所から出たら、ようやく降りてきた白亜に出くわした。
れ違いのようにして洗面所にっていく白亜を見送って臺所に向かう。
昨日は出さなかったが、自分の家から持ってきた食パンを2枚端末から取り出し、焼いていく。
同時にお湯を沸かしてコーヒーの準備もしておく。
ちなみに昨日のうちに雅人にも食パンを渡しておいたのであっちも朝食に困ることは無いはずである。
パンが焼けた頃に洗面所から出てきた白亜を呼んで、コーヒーと一緒にダイニングまで移。
そのまま2人で朝食タイム。
「目は覚めたか?」
「うん、さすがに覚めた。ごめんね、私朝弱くて・・・」
「おで良いもん見れたから気にするな」
「え?」
「いや、何でもない。それより今日の事だけど・・・」
てな訳で今日の予定は學校に帰る。以上です。
流石に昨日倒した魔の素材を処理したいし、あの熊との戦闘がしんどすぎて今日はもう何もしたくない。
だったら學校に帰って素材を処理したら後の半日は休みにしようという訳だ。
「・・・って思ってるんだけど、どう思う?」
「いいんじゃないかな?無理して怪我するのが一番良くないし」
「分かった。サンキュな」
そういえば、ゲームだと素材って売るだけが使い道じゃないよな。
素材を使って裝備を作ったりアイテムを作ったり・・・。
となれば、生産系スキルを持ってる奴が居てもおかしくないか。
帰ったら探してみよう。もし居なかったらそういう施設が無いか探そう。
両方ありそうだな。
ちなみにすでに2人ともパンは食べ終え、今はのんびりコーヒーを飲んでいる。
「どうした?」
「え、なにが?」
「なんか笑ってるから。良いことでもあったのかと思って」
「あー、えーっと。良いこと、あったかな」
「へぇ、何があったの?」
「さっき黒鉄君が今後のことについて相談してくれた」
「・・・え?あー、そういえば、そうなるのか?で、何でそれが良いことなんだよ?」
「昨日話したことちゃんと覚えててくれたのかなって思ったら嬉しくて」
さっきのは相談だったのだろうか?いや、俺は確認のつもりだったから相談ではないな。
まあでも、相談だと言われれば相談だ。それに嬉しそうだから相談だったってことにしておきたい。
ていうか、そんな話したっけ?
・・・あぁ、したな。白亜がそんな事言ってた気がする。
いや待て、あれって俺が怒られてただけじゃなかったか?話したって言うとし語弊がある気がするのは気のせいだろうか?
「さて、そろそろ行かないとな」
「あ、そうだね」
使った食を洗って、水気を取ってから端末にしまった。
そのまま家を出て鍵を閉め、雅人の家に。
一応インターホンを鳴らして俺たちが來たことを知らせてから玄関を開ける。
昔から雅人の家に行くときはこうしていた。
真っ直ぐリビングに向かうと2人してソファに座ってくつろいでいた。
「反応くらいしろよな」
「いつもしないだろ?」
「いつもとは狀況が違うだろ」
「それもそうか。悪い」
「いい、もう慣れてる。で、今日の事だけど・・・」
清々しいまでのスムーズさで軽口を叩いてから本題にり白亜に話した事と同じ容を話した。
「・・・で良いか?ちなみに白亜は了承してくれてる」
「オレは良いぞ」「私も」
「じゃあ、決定だな。すぐ行くか?」
「すぐ出発した方がいいと思うわ」
「なんで?」
「厄介ごとは早く終わらせたいでしょ?」
「・・・厄介ごとが起こる前提なんだな」
「「起こらない訳がない」」
「やめて、凹むから」
軽く笑い合ってから出発の準備を始めた。
そういえば、あいつら何も無かったのかな?
何もなさそうだな。
「おい雅人」
「なんだ?」
「ヘタレ」
「ぐっ!・・・すみません」
「絶好のチャンスだったろ」
「いや、その、眠くて」
「はぁ〜〜〜〜」
「長い長い」
「そんなだからいつまで経っても曖昧なままなんだよ。こんな世界になったんだから加耶に告るやつ続出するぞ」
とか々軽〜く小言を言っておいた。もちろん準備の手は止めてない。
ちらっと陣の方を確認したら2人とも準備は終わった様子だったので凹んでる雅人に発破をかけて出発した。
しばらく歩くと、昨日の熊との戦闘場所が近づいてきた。
遠目だからハッキリとは分からないが、あの場所だけ何かが違う気がする。
だんだん近づくにつれハッキリと違うと分かるようになっていく。
ただ、何が違うかと聞かれると分からない。
強いて言うなら雰囲気が違う。いや、そうとしか言いようがない。
他の3人はそれをじている様子もない。
端末が震えた。
同時に変な雰囲気がなくなった。
「黒鉄君?どうしたの?」
「ドロップアイテム」
「え?」
「昨日の熊のドロップアイテムが、今になって端末にってきた」
裝備品が4つ。
コート2つに鎧、それと片手剣。
なるほど、そう言うことか。
「何が手にったんだ?」
「今分配する。何が手にったのかも見れるようになるはずだ」
コートは白亜と加耶に。鎧はもちろん雅人。片手剣は俺。
そんなじで分配した。間違ってはないだろう。たぶんきっと。
片手剣を取り出して手に取ってみた。おそらく熊の爪が使ってあるのだろう。両刃にはなっているがお世辭にも綺麗とは言い難い。
ただし切れ味はチュートリアルの剣とは比べにならない。
重さもし増してはいるが扱えないほどじゃない。
雅人にもらった剣とれ替え、他の3人の様子を見ると、全員著替え終わっていた。
と言っても、ブレザーをコートや鎧に変えるだけなので大した著替えではないが。
よく見ると、白亜と加耶のコートはしデザインが違うみたいだ。
白亜の方はローブに近い形狀だ。も加耶に比べてし鮮やかだ。
加耶の方はザ・コートってじだな。は熊の皮のままだ。
雅人の鎧は熊の皮と骨を使って頑丈にしてあるらしい。正直すこし趣味の悪い見た目になった。
「きにくいとかあるか?」
「私は無いよ。むしろきやすい」
「私も問題ないわ」
「オレはしきづらいな。鎧なんて初めてだし」
「分かった。概ね問題無さそうだな。雅人は慣れてくれ。この先もっときにくい裝備になるかもしれないし」
「わーってるよ。心配すんな」
「よし、じゃあ行くか」
赤熊が死んだあたりをちらっと見てから、再び學校に向けて歩き出した。
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