《転生して邪神になったのでとりま世界滅ぼします》31話 初めてのクエストその五
とある暗い部屋にとより頭一つ分大きいが橫になって目を閉じていた。
の名はセクメト・ベルツェゴール、通稱『ベルちゃん』と呼ばれる彼だが、魔族の大幹部七つの大罪の一つ『怠惰』の大罪悪魔であり、怠け者の極みと言っても過言ではないどころかそれで表すのが最もふさわしいだろう。
だが、このはただだらけているだけではない、それなりに本を読んだりして知識を得たり、世界勢や自分たちの狀況などを深く考えたりしている。良くも悪くも他人からはただの怠け者として見られるのだが、いざと言う時に一番冷靜な判斷が出來るのは七つの大罪の中でもこの娘が頭一つ上だろうとなくともかずとやダフネたちはそう思っている。
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~ベルちゃん視點~
朝7時に掛けていたアラーム魔法が神経を強制的に作させ、を起こす。
ちょうどその時ルナと呼ばれるが部屋にってきてこのを含めたちを起こしに掛かる。
朝食を食べている時に大事にな話をしていたが、寢起きなせいか、聞いているはほとんどいなかった。
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ちなみにルナが話していた容はこうだ。
「今日の晝ぐらいから私ちょっと用事があるからギルドを1週間ぐらい空けるから今日の夕飯から向かいにレストランがあるからそこで食べてね」
ギルドマスターがギルドを空けるということはギルド総會でもあるのだろうか?いや、それはないだろう、私の前回のギルド総會は1ヶ月前に行われたばっかり....となるとプライベートな用事かリアスと友達と言うからには他の王族とも繋がりは多あるはずだからその線の用事だろうか?
朝食の間にルナの話を聞きながら脳會議を開いているのは見た目からはとてもじゃないが想像出來ない。
今日彼がけるクエストはの不眠癥を治すこと、スキル『睡魔』で強制的に一定の時間眠らせるということを繰り返して習慣付ける、というのがの方針だ。
早速クエスト場所である三丁目に向かってスタスタ歩いていく。周りから見ればボーッとしていて危なっかしいと思うが周囲の警戒は24時間怠らない。睡眠は完全な仮眠、と脳を常に休ませて必要最低限の労力しか使わないように心がけている。
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一言で表すなら彼は『怠惰であって怠惰でない』というのが一番ピンとくる。
「ここか...」
地図が描いてある紙に目を落とし、晝間からカーテンが閉まっている住宅に目を向ける。そして扉を拳でコンコンと叩く
「すみませーーーん」
「はーい」
細々した聲がして聲の主であり、依頼主がドアを開ける。
「ギルドからー派遣されたー冒険者ですー」
「そうですか、ではどうぞ家に上がってください」
家にりそのまま直進してリビングなどを無視して寢室に案された。
まるで漂白剤をに塗ったのではないかと思うぐらい白いに窶れた顔、そして目の下の漆黒のクマで見るものを無條件に怯えさせるオーラを放っている。年齢は10代~20代前半といったところ男なら一瞬で惚れてしまいそうなスタイルをしているが、どうしてもこのクマと窶れた顔がなんとも痛い痛しくじてしまう。
「今お茶をれてくるのでし待ってください」
そう言って彼は部屋を出ていく。部屋に取り殘されたはベッドに腰を下ろす。
この時點でベルちゃんことセクメト・ベルツェゴールは彼に関してはクエストをける前と報量はたいして変わらない。不眠癥には3つの種類で(この世界では)分けられている。
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・副神経の活停止または活不全障害
・習慣的に睡ができない
・心理的なことで睡眠が妨げられている
可能としてはどちらもありえる話なのだが、無論対処の仕方は全然変わってくるのだ。
場合によるが、あのクマの濃さを見るとかなりの期間悩まされて來たのだと察する。
まず上の場合は以外と簡単で人は目を閉じてじっとして無心でいるだけで睡眠の7、8割の効果が得れるとのだ。その練習を続けて出來るようにすれば普通の睡眠時間の1、2時間多く睡眠を取り、後日専門の醫者に頼んで大概は解決する。最も、目を閉じて無心でいるという練習をするのが人が何も考えないでいると本能的に最悪の狀況を考えるように出來ていることがこの世界でも心理學的に証明されている。ゆえに一番大変なのだが、最悪ヒールで持ちこたえさせる。
次にまん中のだが、これはが一番最初に考えていた対策で解決できる。多分これが一番簡単なパターンだ。
最後に下の場合だが、心理的な強力な影響が原因、しかも継続的に続くということはかなりのショックだ。
簡単に言ってしまえばこれはかずとの前世で例えて修學旅行の夜ワクワクして眠れない(最も大概そんな甘い事じゃないのだが)を何日も繰り返しているということだ。
対処法として上で説明したような手段は使えない。なぜなら無心になれないからだ。生理的な現象に逆らえるほど協力な悩みやトラウマを持っている場合なにも考えない狀態、暇な狀態を作ると上で説明したように最悪の狀況、必然的にトラウマや頭に浮かんでくる。
この場合解決策はトラウマの場合はそのトラウマになった出來事をメモリーロストという魔法(闇魔法の記憶削除魔法)で記憶から消してしまうことで解決するが記憶のトラウマの部分だけを正確に消すにはかなりの集中力、魔力、時間が必要とされる。
しかし、悩みとなるとそれ以上に(ものによっては簡単だったりするが)時間と労力が必要で困難を極める。悩みは最悪記憶から削除するという手は不可能である。悩みに関する記憶を消すということはその事で悩んだという記憶も消さなければならないから大雑把にやると悩み発生後の全ての記憶を消すことになるし、正確に悩んだことを1日1日抜け目なくしっかり消していくとトラウマ処理とは比べにならないぐらい時間の経過と困難を極めるし、悩み発生から1ヶ月なら処理に1年ぐらいかかる。つまりその記憶削除にかけている時間の間に悩みの記憶は生まれてしまう。結果無限ループ、不可能だ。
そして王道かつ唯一無二の解決策は悩みそのものを解決するしかないのだ。しかし殘念ながらこのパターンが一番大変なのだが厄介なのだが一番多いパターンなのだ。
すると彼がカップを2つ持ってきてに渡して自分はの隣に腰をかけた。
「すみませーんこれーコーフィーですよー」
「ご、ごめん!すぐにれ直すね!」
「あ、大丈夫でーすよー」
ちなみにが何故こんな個的なゆっくりした喋り方をするのかと言うと口癖もあるのだろうが、1番大きいのは喋っている間にも同時並行でなにかを考えているからだ。
「早速ー、話なのですがー寢れないのに思い當たるーことがーありますかー?」
「はい...すこし悩みがあってね...」
スーパー厄介コースだ...とは心の中でガックリした。悩み解決だけじゃないかと安心する人もなからずいるが、殘念ながら不眠癥になるぐらい、つまり生理的な行をも屈服させるのを長期間できる悩み...そんな凄い悩みになるとなかなか解決するのは困難だ。
「ちなみにープライベートなーことをー聞きますがーどんなー悩みなんですかー」
「えーと、そのーなんて説明したらいいかーというかなにから説明したらいいかーそのー...」
やはりさっきから睡眠不足の影響でまともに狀況整理が出來ていない。そう判斷にしたはすぐに彼をベッドに橫にさせ、スキル『睡魔』で脳に直接働きかけ、強制的に脳をスリープ(シャットダウン)狀態にする。この方法で一見解決したように見えるが全く狀況は変わらない、悩みが解決するわけでも、ましてや悩みの記憶が都合よく消えるわけでもないので、スキル『睡魔』を使わなければ寢れない、つまりこのがいなければ寢れないということだ。さすがにいつまでもこの街にいるつもりはない、それにクエストの期限は3日。以外と切羽詰まっている。
この場合強制的に寢かしたのはまずは多脳を回復させて悩みに関する正確な報が聞きたいからに他ならない。
計算上では目を覚ますのは24時間後、時間がたっぷりあるので街をしばらく散歩でもしようということで結局夕方までギルドに帰らず外でぶらぶらしていた。
~2日目~
昨日と同じ時間にまたの家に向かい昨日かに借りけておいた合鍵で家にる。寢室に向かいベッドに腰をかける。彼はまだぐっすり眠っていたが、とても苦しそうだった。彼が目覚める前にコーヒーをれにキッチンに向かい、作り始める。
するといきなり玄関の扉が開き、顔立ちの良い青年が現れる。この家の構造的に何故か玄関とキッチンが向き會っているため、ピッタリ目が合う。
「お、おいお嬢ちゃん誰?というかなんでマヤの家にいるんだ?」
「私はーギルドからー派遣されたー冒険者ですーあなたはー依頼主とーどんなご関係ですかー?」
「俺はその...マヤの人だ」
「そうでしたかーお見舞いですかー?」
「それもそうだけど...ちょっと大事な話があるんだよお嬢ちゃん、ところでマヤは?」
何となく雰囲気的に別れ話だとは察した。
「寢室で寢かしています、しお待ちくださいし先に依頼に関して打ち合わせがあるのでその後で構わないでしょうか?」
「それはいいんだが、寢てるってことは不眠癥治ったって事じゃないのか?」
「違います、疲労回復のため私の固有スキルで強制的に眠らしただけなので狀況は変わっていません」
「そうなのか...」
んー!という背びする聲が聞こえたのでコーヒーを青年に渡しそのままコーヒーのったカップ2つを寢室に運んでいく。
「おはようございますー気分はどうですかー?」
「ええ、もう久しぶりに寢れてとてもスッキリしているわ!」
「そうですか、では早速今後のことについて話を進めますがまず最初に昨日悩みがあるとおっしゃいましたがその悩みについて詳しく話してください」
「ちょ、ちょっとまって、昨日って...私何時間寢ていたの?」
「ほぼちょうど24時間です」
「ええ!?」
「昨日にこのことは説明したはずですが...」
「あー、ごめん凄い頭が働いてなかったからよく覚えてなかったわ」
頭を抱えて必死に昨日の記憶を思い起こそうとする。だが、そこまでして思い出すような記憶でもないのでスルーして話を続ける。
「それで...悩みに関して教えてくれませんか?」
「ちょっといきなりそれはプライバシーないんじゃないのお嬢ちゃん?」
後ろを向くとさっきの青年がコーヒーを飲みながらそこに立っていた。
「クルト!なんであなたがここにいるの!?」
「いや...そのちょっと話があって」
「はぁ...待っててくださいーって言ったじゃーないですかー」
めんどくさい展開になったと思いながら何とかこの男を一旦部屋の外に出そうと考えている。こんなところで別れ話されたら一向に話が進まない、全くそのぐらい考えろ類人猿と心の中で思っているが、実はそのぐらいの脳みそがあればもっと簡単に話が進むと後で気付くのだが...
「んなこと言ったって...」
「ではとっとと要件を言ってください」
「マヤ...僕達もう別れないか?」
「え...ねぇ、どうゆうことよ!?ねぇ!!クルト!」
「僕と一緒にいると君は一生苦しむことになる...僕は君を救えないし、幸せにできない...」
分かっていたがどうやらことはもっとめんどくさくりそうだ。心のなかではぁ...と溜息をついてはどうするかすぐに考え始める。
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投稿遅れてすみません!m(_ _)m
ちょっと學校関係でいろいろ(宿題とか補習とか再テストとか)で時間がなかなか取れませんでした...
読者「自業自得だな」
さて、ちょっと展開が膨らみ過ぎたので次回に回しますね(笑)
まぁ、気分なんでそんな平等とか言われてもなんとも...言い返せないし言えませんな...
???「あれれ?私の時は1話で収まったんだけどなぁ?おかしいなぁ?」
作者「....もうやだ」
⊂⌒~⊃。Д。)⊃
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