《転生して邪神になったのでとりま世界滅ぼします》33話 初めてのクエストその七

「よし、全てできることはやりましたね」

明日の準備が一通り終わった時には既に夕焼けが出ていた。詳しい準備を容を説明すると、が服屋で値段渉無しで即効で大金を使って最高級の服を買って行ったという伝説級の出來事があったあとすぐに容院に行き、その後家に帰りマヤによるクルトの食べ方と喋り方や世間話についていろいろ指導があり、しっかりとクルトは貴族の嗜みを覚えたのだった。

ベルちゃんの方も貴族か貴族じゃないかと言われたら貴族の部類なのだが、魔族である故になかなか世論に関してはほとんど分からない。

「明日は朝7時30分に三丁目の馬車店ということで」

「「はい!師匠」

「・・・」

確かにの知識量は師匠と呼ばれても申し分ないのだが、何の師匠かハッキリしない上に弟子が自分よりかなり年上なのでし困している。

「でも師匠、家柄と年収はどうしたら良いのでしょうか?」

「家柄に関しては仕方がないですね、一つぐらい欠けていても問題はないです。年収に関しては資金で誤魔化せます」

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「...師匠への借金がどんどん増えていく」

勝手に払うって言っている癖に借金が増えると思い悩むという矛盾を指摘せず、そのままスルーする。

「明日は早いです、マヤさんおやすみなさい」

「おやすみなさいクルト、師匠」

目をつぶった彼の顔の上に手を被せ、スキル『睡魔』を発した。ゼロコンマレベルのスピードで強制的に神経を沈靜化させ、副神経を刺激された彼は夢(トラウマ)を見る間もなく眠りに落ちた。

「師匠今のはいったい...」

「私の固有スキルですーこうゆう時しかー使い道はありませんが」

あたかも戦闘スキルではないと言っていて、それも噓ではないのだが、このスキルは言わば相手を強制的に眠らすということ。本來これは戦闘スキルではないのだが...戦闘中にスキルが発して1秒未満で眠りに落とすことができる、戦闘中に寢ることすなわち死を意味する。

まさに最強であり、また相手にとって最兇の催眠ということなのだが、幸いこの2人にはその事は気付かれなかった。(そもそも戦闘をするということ自一般的には思いつかないだろうが)

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「ではクルトさんもー明日早いですしーそろそろ帰りましょー」

「あ、俺とマヤ同居ですから、というか

言ってませんでした?」

「全く持って初耳です」

冷靜に考えれば駆け落ちして、しかも資金が足りない狀態、わざわざ二人で別々に住むより同棲した方がはるかに合理的なのは當たり前だ。

「そーですかーでは私はこれで」

そのまま頭を下げ、の姿は扉が閉じると共に青年の視點から消えた。

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~3日目~

「起きてください!あと10分で馬車來ちゃいますよ!!」

「むにゃあ...まだ起きたくないの〜」

「あ、おはようございます師匠!ほら、マヤもそろそろ起きないと遅刻するよ」

「いやもうすぐ馬車行っちゃいますよ!?」

さすがにベルもこの二人がここまで手間が掛かるとは思わなかった。「帰ったらギルドに報酬上げてもらうようにしよう」と心に誓い、今は目の前の事態に対する収拾に徹する。

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~5分後~

「待ってぇぇえええ!!」

馬車が既に待ちかねて出発しようとしていた。ギリギリ間に合わないとじ、土魔法ではなく闇魔法の『変化フリクショナレータ』を発する。馬車が急にかなく、否、進まなくなっている。これは馬車の車と地面の間のを増大させた結果だ。『変化 』は直接戦闘には向かない魔法だが、その用途は多様を極めていて非戦闘高位魔法として使える者はこの世界において三桁を上回らない。無論魔力消費は決してないとは言えない上にとの緻な計算が必要不可欠だ。単純に考えれば土魔法の『地盤変形グランドチート』を応用して車の部分を沈下させればいいと思うが、その後魔法を行使したのがバレて営業妨害(この世界の法律でも商業などの活を正當な理由を持たずに妨害した場合、犯罪として町會で処罰される)となり、間に合ううんぬんどころか結婚なんていってる場合ではなくなってしまう。証拠を消す方法もあるのだがその場合闇魔法の『魔法消滅グラムロスト 』を使わなくてはならない。どちらも『変化』以上にそれぞれ魔力、集中力が必要で、結局手っ取り早く『変化 』を使用した方がいいのだ。

馬車の運転手は降りて狀況を確認する。そこへ駆けつけたベルちゃん達に他の乗客から冷たい眼差しと疑いの眼差しが向けられたことは言うまでもない。

「いやぁ〜なんとかなりましたね、それにしても何で馬車止まったんでしょうね?」

そこでわざわざ「私がやりました」と言うほどは迂闊ではない。颯爽とスルーして話題をもっとこれからのことに変える。

「時間がなく、著替える暇がありませんでしたが、馬車から降りたらすぐに著替えましょう。それと今のうちに昨日のおさらいをしておいてください」

「は、はい!」

ベルはマナーなどに関しては問題なく、それはマヤにも言えることだ。マナーの確認が終わったあと著くまでまだしばらく時間があったので馬車に揺らされながらそのまま睡眠をとる。

「もう帰ろうかな...」そうが思うのは無理もないことだ。視線を向ける先にはカップルの寢顔がある、これから本番だと言うのにこの有様というのもなかなかな問題だがそこではない。

「不眠癥治ってるやないかい!!」

ここまで來たら大船に乗った。いや、乗せられた気分でしぶしぶ覚悟を決めるのだった。

街に著き、馬車を降りるとそのまま30分、同じような街並みを見ながらマヤの案の元歩いていく。すると小さな家ばかり並んでいる所に一際大きい屋敷にたどり著いた。二人とも息を呑んであからさまに張している。マヤの呼び出しのベルを鳴らそうとしている手は紙すら摑めるか心配なほどに震えていた。勇気を振り絞ってベルの音を流した。

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「「本當にありがとうございました!!」」

深々とお辭儀をする新婚夫婦を前にただは疲労とそれに匹敵する達を味わいながら二人の後ろの夕焼けを眺めていた。年収や分はほぼでっち上げなので最後までかなり疑っていたが、両親は娘が無事に帰って來たことだけでがいっぱいだったらしく、意外とすんなり話は進んだ。なんというか、心配を掛けたことが逆に幸になるとは世の中はかなり理不盡なようだ。無事家に著いた新婚夫婦は早速ベッドで...なのでとりあえず放っておこくとして、フェニラクスの街に帰ってきた時には既に丑三つ時を回っている。これは今のうちに言い訳をまとめて置かないといけないような気がしてきたのでまた疲れがどっと來るのであった。既にこの歳で経験済みの彼(たち)だが、一応かずともが理を凌駕したとはいえ、彼らからの(最も重要な)貞は守ることにして、接吻だけで済ましたのだ。彼にもまだ早いと分かっているが、これからその本番をやろうとしているペアを見るとなんともスッキリしない気分なのである。二、三重のストレスを胃に貯めて渋々それでも猛スピードでギルド支部に向かうのであった。

そして彼がギルドからお金をありったけ踏んだ食ってやろうと思ったのは言うまでもない。

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皆さんすっごくお久しぶりですm(_ _)mソシテゴメンナサイ

えーと何があったかと言うといろいろあるんですけど大雑把に説明すると3月上旬に行われた期末テストが終わったあと績がヤバかったものでしスマホ差し押さえされていて、その後3月下旬頃にスマホが解放されたのですが...。

ちょっとエ〇畫みてたらあれにスマホがやられまして.....すんごい大騒ぎになってつい四日前にやっと新しいのが屆きました。その後3日ほど何か忘れてるなー....ってなって思い出して今に至ります。

皆さんマジすみませんでした!!!

        m(_ _)m

あと更新ペースのお話しで、殘念ながら僕の績があまり(にも)よろしくないので、かなり今猛勉強中ですので更新ペースは1週間に1回またはそれより遅くなるのでよろしくお願いします。それとあとこれとは別になんか新しい小説でも書こうかなーなんて思ってるのでコメントで意見下さい。

さて話題は今回『初めてのクエストその七』ですが今回で一旦『初めてのクエスト編』は終了したいと思ってます。何故かというと単純に読者の皆様がいつまでもダラダラやってると飽きてしまわれそうなのとなにより作者が飽きているからでございます(笑)

『初めてのクエスト編』の続きはまた気が向いた時に殘りの5人分を書こうかなと思ってます。

あと今回本當は、マヤの両親との対面シーンも書こうと思ったのですが、なかなか上手くいかないし、結果はぶっちゃけベルちゃんがいる時點で見えているので辭めにしました。もし対面シーン書いてしいってコメントがいくつか來たら初めてのクエスト編の続き同様、気が向いた時に書こうと思ってます。

それと今回初めて『ルビ』の機能を知ったので使用して見ました。そのおでなんか廚二チックな魔法名とか出せたので個人的には激しております。今まで魔法名を詳しく出していなかったのでかなり違和を持った方多いと思いますので、廚二病見たいな魔法名出したり変な説明するのヤダヨーって方は遠慮なくコメントしてください。數によってはこれは今回限りにする予定です。

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