《Lv.1なのにLv.MAXよりステ値が高いのはなんでですか? 〜転移特典のスキルがどれも神引き過ぎた件〜》シルティスさんが児化していくのはなんでですか?

西のベースキャンプを目指して、街道という名前のただの草のない地面を馬車で進む。

「ねぇ、ご主人。ステータスちゃんと確認した?」

「ん? あぁ、したよしたした……」

突然に俺の袖を引いて話しかけてきたシルティスを適當にあしらいながら、俺は車で本日分最後のパンを食べ終える。ちなみにシルティスの俺の呼び方を『ご主人』にしてみました。この世界で萌え分を作り出そうとしたんだけど、何かが違う……さすがに無理があったわ……今更だけど。

「ステータスと言えば、そろそろか」

道中何度か魔に襲われたことがあったのだけど、毆ったら消滅して経験値に変わりました。わーい、たーのしー! レベルアップしても限界は見えているので、ていうかヤン兄という実例が近くにいるので、さっさと『自決』でLvを1に戻します。

んじゃ、みんな、ちょっと死んでくるわおやすみなさい。

「んぷっ、う、うぐっ……」

意識を失う間際、真橫にに座っていたシルティスがを吐いて倒れた。

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……え?

◇◇◇

目覚めたのでステータスの確認。何か忘れてる気がするけど、後でいいか。

『【ステータス】

速水(ハヤミ) 映士(エイジ)   (17)

Lv1(13D(死亡回數))

力:9780000/9780000

魔力:1980000/1980000

攻撃:2890000

:1210000

魔攻:1145000

魔防:1419000

知能ランクSS

(契約魔のスキルを2分の1の力で扱うことが出來る)

《契約魔

シルティス・ゲオルギウス   (72)

Lv1(1D)

力:970000/970000

魔力:108000/108000

攻撃:920000

:872000

魔攻:198100

魔防:724500

知能ランクS

(主人に対する一切の攻撃手段を持たない)

(主人が許可したスキルのみ共有可能。効力が數値化できるものは5分の1の効果に限られる。

主人の『超再生』時、自にも無條件で『超再生』が行われるため強制的に死亡する)

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《自所持スキル》スキル數〈1000〉

・『極運』→運気が常に最大になる。

・『超再生』→超再生(死んだ後に10分1の確率で蘇る。基本的にはステータスが死ぬ前の2倍になる。死ぬ前に得た経験値量が1以上1000以下だと、いずれかのステータスを2乗する事がある。ただし、蘇るとレベルが1になる。

・『超回復』→10秒につき力が3000回復する。

・『超長』→経験値取得量が常に3倍。

・『狀況対応』→本來職業がないと行えないことを、一度見るだけで達人の域までに達することが出來る。

・『セラピスト』→れるだけで相手の疲労度や狀態を見ることが出來る。

・『シンクロ』→ランダムに毎回設定される條件を達すれば、指定の相手と一分の間、一心同になれる。

・『文化順応』→突然に環境が変化しても、狀態異常などが起こることがなくなる。

・『想いの力』→大切なものを1つランダムで忘れてしまう代わりに指定したスキルの効果をその忘れたものへの想いの強さ分増加させる

ーーーーーーーーー(一部カット)ーーーーーーーーー

『コネクト』→五に反応して、直的かつ反的にかせるようになる。

『思考加速』→自分の思考を數倍に加速させることにより、時間が遅く流れているようにじられる。

『オーバーライト』→何かを強く思い込むことによって、それを現実にする。

『覚醒』→5分間、自のすべて能力を極大上昇。しかし効果が切れると死亡する。この効果で死亡した場合、蘇生効果のあるスキルの発確率を大きく下げる。

『被罪』→自分にとって不都合なことを一つを近くにいる誰かに強制的に負わせる。ただし、1日一回までそれ以上使おうとすると、一週間の間この世界の全ての罪に対する罰が自分にかかる。

『正偽判決』→指定した相手が噓をついたとき、相手のステータスを全て奪い去って朽ち果てさせる。ただし効果時間は5分。発中は発者と指定された人の攻撃、魔攻のステータスが一時的にゼロになる。

『自決』→自ら命を絶つ。初同時苦しみなく逝くことが出來る。蘇りの効果を持つスキルや魔法の発生倍率が5倍になる。

『ポジティブ』→自分にとって理のあることしか起きなくなる。

『全屬特攻』→全屬に対してダメージ率が6倍。

『神獣召喚』→魔力を80%消費する代わりに神や神獣をこの世に召喚する。

《契約魔所持スキル》

『魔屬超特攻』→魔屬に対する攻撃が10倍になる。

『実態分』→自分と同じステータスの分を50まで作り出すことが出來る。本が倒されてしまうとすべて消滅する』

……あ。

◇◇◇

「おぉのぉれぇぇぇぇぇぇ!」

その小さな腕で俺の背をぽかぽか叩いてくるシルティス。

……やめてください、いくら小柄であろうともお前の攻撃力は案外馬鹿にならんのだよ……

「ちゃんとステータス確認してって言ったじゃないの、バカっ、バカっ! 恥を知れっ!」

「いやもうホントマジですみませんでした」

俺がシルティスに対して超再生コンボのスキルたちの許可をしていなかったので、俺がいつものようにスキルを使った時に、彼は超再生の発生時、強制的に死亡させられたらしい。

復活したのは俺が死ぬ直前に無意識的に彼に対して超再生とポジティブの許可を出したから、ということだそうだ。

仕方ないよね。俺基本ゲームの説明書は読まないからさ。攻略本は読むことあるけど。

「めちゃくちゃ苦しかったわ……」

そう言えば、初めてシルティスとあった時とだいぶ格が変わった気がする。前はこんなに大騒ぎするような印象はなかったんだけど……

「ねぇ、ちょっと格変わってない?」

「いや、だからそれはご主人と契約したからあなたのイメージ通りの格に変わってるのよ……」

「……ふっ、冗談はよしてくれ」

……思い當たることしかない……嫁たちの妄想ばかりしていたのがたたって、彼にそのしわ寄せがいったようだ……

ついでに彼に俺のスキルの使用許可を出す。もちろん全て。だって俺に対する攻撃はできないし、俺の命令には従順だからコウジ立ちを攻撃することはないからね。

「いやいやいや、全部OKって、何考えてるのご主人?」

「まぁ、俺なりの考えがあるわけよ」

「ふーん? 何も考えていないだけじゃなくて?」

くっ、ちっこい癖に言いおるな、流石BBA。BBA、年季がってるだけに頭が回るのか。

「……今ババアって言わなかった?」

「……いえいえ全く、そのような事実はどこにもございません……」

早くも主従逆転ですか? やめようよそういうの……

「まぁ、それならいいわ。ご主人、ちょっと」

「ん? どうした?」

「『一心同』」

あ。やべ、やられた、これ頭の中見られるやつや。待って、ロリババアと一心同神的にきついからやめよう?

―へぇ? ババアって言ってないって言ってたのになぁ―

……は、はい12秒たったんだお!

「ちっ……」

シルティスが、言わせたいことを言わせきれなかったという悔しそうな目でこちらを睨んでますがそんなことは知りません。何も言ってないから俺は謝りません。

「効果時間が5分の1になるから大して使えないだろ?」

やられた時は大焦りだったけど、うん、そうだわ。俺の劣化だもの。対処方法わかってればなんとでもなるね。

「……うーっ!」

俺の影響をけまくっているのか、格がかなりくなったシルティスがぽかぽかと俺の肩を叩いてくる。

……しかし肩たたきは俺にはご褒なんだなぁ……毎日のようにPCに向かっていたせいで肩こりがひどいんだ。

「せいっ!」

「ぶふぉっ!?」

 

背後から平手打ちを首にくらい、一瞬意識が飛んだ……やるな、こいつ……

「なにやってんのさ、2人とも。三谷チン起こしてよ、そろそろベースキャンプに著くから」

者臺からコウジが、もうすぐ目的地につくのだと告げる。

「シルティス、ヤン兄を起こしてあげなさい」

「……あいあいさー」

ものすごく怠そうにヤン兄のところに向かうシルティス。俺との決著がつかなかったことに苛立っているのだろうか?

「うぃ、おらおら、起きんかワレ!」

そうびながら何度もヤン兄の腹に軽く蹴りをれるシルティス。

……シルティスさんや、いくら面倒くさいからってそれは雑すぎやしませんかね? まぁ、軽くってところに死なないようにしてあげてる配慮が、まだ見えるからいいけども。

「さぁ、著いたよ!」

なかなか起きないヤン兄をシルティスが蹴り続ける中、者臺からコウジが再び俺たちに聲をかける。

からを乗り出して外を見ると、そこには淡いオレンジので照らされたテント群があった。

しかし、どうも様子がおかしいのだが? 一切人の気配がない。

「おい、コウジ。なにかおかしくないか? 人の気配がなさすぎる」

「……だね。いつもなら必ず見張りの兵が5人以上は外に出てるはずなんだけど……さっきから馬たちもし怯えてるんだ……なにかあったのかもしれないな」

「うわぁ、まじかぁ」

久しぶりに酔わずにねれそうだと思ったのに、今度は面倒ごとに巻き込まれそうです。極運もっと役に立ってくんない?

そう思っている俺のことなどお構い無しに、ゆっくりと馬車は悪運とともにベースキャンプに近づいていくのだった。

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