あれ？どのくらい経ったっけ？まったく変わらない螺旋階段の景が俺の時間覚を麻痺させる。俺はし休憩しようと水を飲み座った。

……息苦しい。最近じていた覚が強くじる。何かに押し潰されるような、弾かれるような、訴えるようなじ。１時間降りたようにじれば５分しか降りてないようにじる。

「……よし、行くか。」

ふらっと立ち上がりまた歩き始める。無限とも思える螺旋階段は俺を辛いと思わせるには十分な力を持っていた。すると、俺は足をらせた。

「えっ……うわっ！」

それはすぐには終わらず、俺はそのままり降りた。

そこらじゅうにり傷ができるのをじる。俺はやがてしりもちをつき著地した。

「っーー！」 

形容しがたい痛みがを走る。俺は瞑った眼を開き、瞳のをエメラルドグリーンに変え怪我を治癒する。痛みはまだ殘るが仕方ない。それほど萬能ではないからだ。

しかし、俺は目の前の景を疑った。それはダンジョンのレンガの壁などではなく。そう、神殿。真っ白な壁、柱、倒壊などしていない神殿の中にいた。

そしてその中心には、地球では見られないような結晶。

その中には、ロッキングチェアに座った銀の長髪に白い、整った顔、そして口に出しづらいが巨、白いワンピースを著た、俺と同じくらいの年齢に見える子がいた。

俺は彼の周りを囲んでいた結晶にれると、結晶は破壊された。

「おう、俺の結界を破壊できる奴がいるとはな。」

「……誰だ？」

後ろを振り向くと、彼と同じような銀髪、騎士のような、黒き鎧を著た好青年。そして、黒い翼。その姿に俺は１つの言葉をらした。

「墮天使……」

「おお、俺を墮天使と知ってるのか。」

「いや、イメージを言っただけだ。」

「そうか……お前転移者か？」

すると、彼の視線は鋭く冷たいものとなった。その視線に圧されながらも、俺はその質問に答える。

「まあな。」

「神は信じるか？」

俺はその質問についての意図が分からなかった。しかし、噓をつく理由はない。

「いや、神なんて人々が造り出した概念でしかない。解明されてない概念など……俺にとっては妄想に過ぎない。」

「……ははっお前面白いな！俺は墮天使だが信じるか？」

「まぁお前自が言ってたしな。俺はお前の言うことを否定するつもりはないし、信じるよ。」

「……お前には教えるか。」

「何を？」

「聖戦の真実。」

「聖戦？」

「昔……一柱の神がいた。……」

そこから長い昔話が始まった。