《異世界転移で無能の俺 ─眼のチートでり上がる─》第16話 冒険の始まり
今の俺の顔は世界の終わりでも見たような顔だろう。間違ってはいない。今の俺のステータスは人間兵と言っても大差は無いだろう。
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アサカワ ユウ Lv.65 職業
HP114000
MP114000
攻撃力114000
防力114000
敏捷114000
魔法攻撃力114000
魔法防力114000
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スキル
エクストラスキル
眼Lv.Max 傲慢の加護Lv.Max
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「なんだこのステータス!?」
「ああ、俺と契約したからだな。ステータスが強化されたんだ。」
そんなあっさり言われても困る。々なことで頭は混しているというのに。俺は苦笑いをして、質問した。
「彼は?」
「ああ……ルクス、俺の娘だ。」
「娘?」
「ああ、結界を張り護ろうとしたが、お前に簡単に破壊されたからな。お前に護ってもらいたい、これは俺の願いだ。やってくれるか。」
決まっている。俺は本當は殺される運命だった。今さら世界が崩壊すると言われても世界というものに未練も何もない。なら最期まで楽しんでやる。
「ああやるぜ。護れって言うなら命捨てて護るし、神を殺せって言うんなら殲滅してやるよ。」
我ながらかなり取り返せないこと言ってるだろうが、
恐怖ではなく興と愉しさが溢れ俺は、笑っていた。
「でこれからどうすればいい?」
「まずは、戦爭を止めてほしい。あいつらはそれが狙いだからな。」
「戦爭、邪魔な奴らを消し去るために神は命令してるのか。」
「ああ、そして一番強い神に自分はなるということだ。」
「分かった。次は?」
「大迷宮の攻略。他の大罪の悪魔を集めてくれ。そして終わったら……神との全面対決だ。その後、唯一神の鍵を見つけて破壊してほしい。あれはを生み出す危険なパンドラの箱だ。」
「分かった。」
「じゃあ、冒険の用意はできている。次はお前にプレゼントだな。」
すると、ルシファーの周りに魔方陣が次々と現れ、やがて二本の黒い剣となった。俺はそれを握ると頭の中に聲が流れた。
(この剣が俺だ。これからは武となってお前に力を貸そう。娘を頼んだ。)
俺は冷たい剣とは裏腹に心が溫まった。すると、音が聞こえた。俺はその方向を見ると、ルクスが俺のことを蒼い瞳で見ていた。
「あなたのことは父を通じて知ってます。アサカワ ユウ様。」
「堅苦しいのは嫌いなんだ、気軽にユウでいいよ。」
「分かったユウ。……本気でやるつもり?今なら引き返せる。」
俺は用意された茶いローブを著て彼を見た。本気で心配したような眼だった。しかし今さら引き返すつもりはない。俺は鼻で笑い、
「ああ、神気取りの偽善者どもに制裁を下してやるよ。」
俺達はその後、冒険の準備をした。用意されたこのポーチは便利だ。何でもる。俺は用意されたもの全部詰め込み、肩に掛ける。し探すと転送裝置が見つかった。どうやら元の世界に帰ることはできそうにないが。
「ルクス行くぞ。」
すると、ルクスは俺の服の裾を摑んだ。その瞳にはし涙が浮かんでいた。
「本當にやるの?」
俺は本気で心配されるなんてことはなくとも記憶の中には無かった。俺は心が溫まりながら言った。
「ああやるぜ、それに正直にいってただ勝つだけだぜ。どんな子供にもできることをやるだけだ。それに俺が決めた道だ。お前こそ引き返すほうがいいと思うが?」
「ううん。私もあなたについていきたい。」
決意を決めたような眼で俺を見つめている。ルクスは摑んだ裾を離し俺の手を握った。
「じゃあ行くか、神気取りの偽善者どもに眼にもの見せてやる!」
転送裝置にれるとたくさんの幾何學模様と白いが俺達を包んだ。
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