《種族ガチャ》新學期③
新しい學期が始まり、人気ゲームであろうと。參加出來る人數は、時間帯がズレてくる。そして二人の男は最前線に立ち、刻刻とその力量を上げていく。
「遊次のボスを倒したらやっと中央の大都市につけるな、どんな大きさなのか気になるな!」
「そうだな、やっぱり家を建てるとすれば。大きい街に限る」
未だ2人以外到達しない、靜かな森をいいリズムを取りながら駆ける。その森は初心者では、他のものに協力を得ない限りたどり著くのに。長めの時を要する。
2人は周りに障害の無い、広場へとたどり著く。その先にはとても大きな、扉が佇んでいた。
「それじゃ、いっちょ本気出しますか…」
「そうだな…今日はこれで終わりにしますか」
そして2つの人を模した異端は、まるで作業を行うかのごとく目の前の守護者を屠っていく。
「うっは〜、疲れた。やっと中央都市アクオラカーレンに著いたぁ〜」
ゲームを終了し、ベットの端に腰掛けびをする。びをしたしあとに階段から、トントンと軽快な音を立て駆け上がってくる。
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勢いよく扉が開かれると同時に、音の主が姿を現す。
「やっと起きたか遊矢!早く飯を作ってくれ、出ないと私が倒れてしまう。」
まだ9時をすぎた頃だろと、呟きながらも料理の支度をしにしたえと足を向ける。
料理を作り終え自分の父親が、自分の作ったのは料理にがっつく姿を目にして落膽する。しでも家庭的なことが出來れば、ここまでがっつかなくても済むのに…と。
「そう言えば遊矢…そのタクティクス使い勝手はどうだ?」
「あぁ、結構…いやめちゃくちゃ使い勝手いいぞ。『プレート』とか『ボックス』とかは特にだな」
この親子が話しているのは、父親の司が従える會社が1っヶ月後に発売開始とされる人気メーカーclockmemoryの新作商品[第1型タクティクス]の事である。
公式発表は1週間後となっている。そして蘆汝家の姉妹遊矢と、姉浴理沙はそのCMのモデルとなった。浴理沙からは「これで遊矢もモデル業界のスカウトが殺到するわね」と言われた、最初は軽い気持ちでけたが。後々気づいたのだが、テレビ等に出ることになるのだ。
遊矢の率直な考えは…
「クラスのみんなに見られては、話の話題にされてしまう」
というものだった。
それもそうだろう、人気會社の新商品。それだけならば、知り合いだと言い張ればいいのかもしれないが。いかんせん、一緒に映っている姉は人気モデルらしい。
「そりゃー、良かった。」
そう言って食後のお茶を傾ける。遊矢はもう後の祭りだと、完全に諦めをつけていた。
だがそのCM作にclockmemoryの會社へと行ったことで、なくとも嬉しい収穫はあった。
それはCM作の日に遡る。
三連休のため1日目は會社に著いたあと、會社を散策していた。久しぶりに姉貴と2人で會社を散策するのはとても楽しかった。
會社の社員の人は皆、2人に會うと気前よく會釈をしてくれた。
そしてある一室を見て驚いた、その中にはデスクの資料と睨めっこしている。かつて一緒にゲームをした、ヤマユーさんがいたのだ。
親父から貰った、社員カードを使い部屋へると。自分は靜かに、ヤマユーさんの元へと行く。
彼はそれでも気づく様子はなく、未だに資料を見ている。その資料には、アニメやラノベと言われる部類の魔法陣と言うものがもしであった。それにはパッと見ではわからないが、文字のようなものが載っていた。
「これって…面白いですね」
つい、思った事を口にしてしまったため。完全に集中していたヤマユーさんは、肩をビクッと跳ね上がらせ勢いよく振り向いた。
肩近くまで顔を近ずけていたため、とても顔が近い。
「こんにちは?でいいのかな、蘆汝遊矢です。ヤマユーさん!」
「山下優香やましたゆうかです…って、えっ!でも、ここ関係者以外立ちり止じゃ無かったっけ?」
疑いが深くなっていくヤマユーさんの前に社員カードをチラつかせる。カードを見てハッと気がつく、手に取りマジマジと見つめて…
「え〜!社長と同じ苗字、てゆうことは社長の娘さん!ユーちゃんって娘さんなの!?」
「そうですよ」
俺が答えるより先に、姉貴が優香さんに答える。隣にいる姉貴に気づいていなかった優香さんは、振り向きそして固まる。
「どうかなさいましたか?」
「え?…アリサさん?ですか?」
「えぇ、そうですよ」
姉貴の返答を聞いて優香さんは勢いよく頭を下げる、手を前に出し顔を上げ。
「いつも雑誌見てます!サインと握手して下さい」
自分にはついていけないと思った遊矢は、デスクに置いてあるプリントに目を通す。
あるは四角いもの、またあるは円形だったりなど形作りが様々だった。右上には生活魔法や火屬などで種類が分かられている。
隣のプリントには、この星の住人の文字があいうえお順に並んでいる。面白いから後で親父に貰おうと思う、遊矢だった。
「それじゃあアリサさんと遊矢ちゃんは、社長の実の娘さんなんだよね?」
「そうですよ、それより敬語は辭めてもらえますか?なんか他人行儀に聞こえるんですよ」
向こうも持った向こうで、話が終わったようだと遊矢はそちらえと足を向ける。
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