《種族ガチャ》新學期④
とある平日の夜、人気會社clockmemoryが新商品のCMを流した。時間帯は6時頃に流し始めたため、一般家庭では皆が目にする時間帯だろう。
そしてCMが流れた後、ある人気投稿者達が一斉に投稿した。
『人気モデルと青銀髪の
今回は本気の宣伝か!』
やはり人気の投稿者だけはあるようで、ルデイールをしている人は投稿を見てリツイートを押す。その知り合いが見てまた、リツイートをする。
その永遠と続くループで、いろんな人へと報が拡散されていく。
次の日、遊矢はいつもより早く目が覚めた。子になってから、朝の支度にとても沢山の時間を費やしてしまう。その為、早起きするのは決して悪いことではない。
登校の準備が出來たら、家に鍵を閉めて向かいのの家に行く。インターホンを押そうと手をばした時、急に扉が開いた。
「おっ!今日は早いな遊、さてわ眠れなかったな〜」
「茶化すなよ!寢たのは寢たが、早起きしたからすぐに來れただけだ」
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ここからちょっと視點
はなるべく、昨日のCMの話をしないように別の話題から始めたが。結果別の事でキレてしまった。
そんな話をしながら、は登校の準備をする。遊矢はが準備を終えたのを確認して、自転車の荷臺に腰掛ける。
と遊矢の家からは、學校まで5キロ近くある。なので登校は必然的に自転車登校になるのだが、遊矢は自転車を嫌いしている。理由はごく簡単だ、事故して恐怖があるため乗るのに抵抗がある。
その為登校は二人乗りになるから遊矢は「ごめんな、いつも」と言っているが、からしたら毎朝のご褒でしかない。
落とされない様に、の腹に腕を回しガッチリと摑むため。遊矢のが押し付けられるように、著している。その為いつも遊矢が顔を覗こうとすると、前を向き頬の緩んだ顔を見られないようにしているからだ。
たまに段差で、振が來ると。がれるのか、振が痛いのか知らないが。「んっ」と艶めかしい聲を出すため、心臓の鼓が早くなって聞こえるんじゃないかってくらいに心拍數が高くなる。
正門に著くと遊矢は自転車から降りるのだが、自転車置き場まで付いてくる。先に行かないのか?と聞いた事があるのだが…「先に行っても暇だから、一緒に行くぞ」と返された。
遊矢は學校の外問わずに、いつも視線を集めている。黃人種が多いこの辺りではあまり見ない、銀髪に低長ながら男の誰もが振り向くようなとても大きなを持っていて、それなのにバランスの取れたクビレのあるスタイルを持っているからだ。
皆が遊矢に好奇の目向け近寄ろうとするが、自分も思いを寄せる相手をみすみす他人に渡そうとは思わない。
だから遊矢には気付かれないように、周りの男達へと最大の殺気を送る。「近ずけば、命はないと思え」と言う思いを込めながら、送る。
たまに振り向き「何怖い顔してるんだ?」と言う顔をしながら、首をコテンと傾ける仕草がたまらなく癒される。
自転車置き場から歩いて、クラスに著くとやはりと言うべきか。他學年の先輩方やほかのクラスの奴らが、自分達のクラスへと殺到していた。
遊矢はどこか疲れたように「はぁ」と、小さくため息を付いて周りの人達へと対応していく。
「ねぇ遊矢くん!やっぱりこの子遊矢くんだよね!」
「あ、あぁそうだけど」
「隣のアリサさんと一緒に、CM撮ったんだよね!2人ってどんな関係なの?」
あるクラスメイトの子が俺に訪ねてくる。その子の質問に周りも同意見だ!と首を縦にする、噓を言ってもいいが後で知られた時が面倒臭いと思い。正直に言うことにした。
「浴理沙は俺の、実の姉貴だ」
俺の回答に周りの生徒は皆の目を見開き固まる。唯一驚いて無いのは、馴染であるだけだろう。
「え?今、なんて言いました?」
「ん?だから浴理沙は俺の実の姉貴だって」
「遊俺先に席に著いとくわ…」
「あっ!?お前…おいちょっと待てよ」
そう言って先に行くを遊矢は走って追いかける、殘された學生は2人を見守ったまま予鈴がなるまで固まっていた。
そんな朝から始まり、3時限目の事だった。3時限目は実技のため著替えて、育館に居る。これから4回ほどはバスケを男合同でするらしい、まあ著替えで何が合ったかわ察してもらいたい。あのワナワナした腕がいっぱい…と言う合だった。
「それでは、2人でペア作って準備運しろー」
若干やる気のない実技の教師が最初の指示を出す。最初の方は子からいが來たが、いかんせんあのワナワナを思い出すとどうも斷ってしまう。
「遊俺と組むか?ペア」
「あぁ、そうする」
やはり信用出來るやつとやるのが良いと再度思う。
準備運でをほぐし、アップでを溫める。いや俺との場合はをかしすぎて、がとても火照っている。
(これからが本番なのにもう汗をかいている、それにし目眩がするな…)
自分の調をわかっている気の遊矢は、今のの限界を知らなかった。
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