《異世界は現実だ!》空中遊泳してなのだ!
第一章
第15話
僕は空飛ぶ靴をゲットしてからしばらく空の旅を満喫していた。フライはこの靴をつけた場合一回使うにつき魔力を十消費し、持続時間は二十分だ。靴をつけていないと魔力を二十使うのに持続時間五分ということだ。そこにプラスしてスピードが三分の一しか出ないときた。それは庶民にはほぼ無理だし、マジックキャスターでもかなりきついな。そんなことを考えながら飛んでいると下町の裏路地で言い爭っている聲が聞こえた。
「姉ちゃん、今俺様に肩ぶつけたろ?」
「ぶつけてないとさっきから言っているでしょう。」
「えー?でもさ、被害者である俺様はぶつかってし怪我しちゃったんだよなー。土下座して詫びてくれない?それとも俺様と一緒に遊んでくれる?」
「なあなあ姉ちゃん?聞いてまちゅかー?正直に話した方が自分のためだと思うぜ〜。」
男二人と一人だ。男の方はかなりごっついじじーとちっさい男だ。はフードをかぶっててよくわからないが綺麗な方だ。
は回れ右をして歩き出した。その時、男の一人がの手を摑み包丁を首元に突き立てた。
「なんのお詫びもなく逃げるなんて良すぎる話じゃねぇか?なあ。首切り落とされたくなかったらしっかり謝れや!」
男の怒號が聞こえる。僕も黙って見てられず下に降りていこうとしたその時。
「しょうがないですね。か弱いに牙を向け挙げ句の果てにの腕を摑み殺すぞと恐喝した。これはなかなか許せない行為です。あなた方今までもこんなことをしていたようですね。それなら仕方ありません。……殺します!」
その言葉の後、は腰に下げていた剣を抜き、男の手を払い男の首を狙って一太刀で首を斬った。もう一人の男はそれを見た後、膝をワナワナ震わせ、座り込んだ。
「待ってくれ。僕はこの男にわれてしょうがなくこんなことをやっていたんだ。」
「でもやっていたのは事実なんでしょう?それなら同罪です!」
前の男と同じように首を切り落とされた。
「上で見ている方?あなたもこの人らのお仲間さんですか?」 
「え?僕?」
「あなたしかいないでしょう。盜み見で盜み聞きなどあまり良くないことだとは思いますが。それも上から観賞するなんて。」
「いや僕はたまたま通りがかっただけです。」
「空を飛んで?」
「はい。この靴を試していて。たまたま目に留まってしまったんです。」
「靴?ああそれは魔導ですか?……ふーん、そうですか。あなたは本當にこの人達の仲間ではないのですね。」
「ええ。本當に違います。ん?あ、やべ持続時間切れた。」
僕はの人がいる前で落ちてしまった。
「いててて。」
「大丈夫ですか?」
「はい、まあ。」
「五メートル以上ある場所から落ちて無傷なんて。ただの人間ではないようですね。」
たしかに五メートルあるところから落ちたら普通怪我するよな。痛みもあるはずだよな。全然ないんですけど。
「まあいいです。先を急いでいるので、また會えたら。あ、そうそう。街の上でフライを使わないように。下手すると法律違反になりますから。」
「あ……ハイ!」
名前を聞こうとしたらもう行ってしまった。あの、綺麗だったなぁ。
【書籍発売中】【完結】生贄第二皇女の困惑〜敵國に人質として嫁いだら不思議と大歓迎されています〜
【書籍版】2巻11月16日発売中! 7月15日アース・スターノベル様より発売中! ※WEB版と書籍版では內容に相違があります(加筆修正しております)。大筋は同じですので、WEB版と書籍版のどちらも楽しんでいただけると幸いです。 クレア・フェイトナム第二皇女は、愛想が無く、知恵者ではあるが要領の悪い姫だ。 先般の戦で負けたばかりの敗戦國の姫であり、今まさに敵國であるバラトニア王國に輿入れしている所だ。 これは政略結婚であり、人質であり、生贄でもある。嫁いですぐに殺されても仕方がない、と生きるのを諦めながら隣國に嫁ぐ。姉も妹も器量も愛想も要領もいい、自分が嫁がされるのは分かっていたことだ。 しかし、待っていたのは予想外の反応で……? 「よくきてくれたね! これからはここが君の國で君の家だ。欲しいものがあったら何でも言ってくれ」 アグリア王太子はもちろん、使用人から官僚から國王陛下に至るまで、大歓迎をされて戸惑うクレア。 クレアはバラトニア王國ではこう呼ばれていた。——生ける知識の人、と。 ※【書籍化】決定しました!ありがとうございます!(2/19) ※日間総合1位ありがとうございます!(12/30) ※アルファポリス様HOT1位ありがとうございます!(12/22 21:00) ※感想の取り扱いについては活動報告を參照してください。 ※カクヨム様でも連載しています。 ※アルファポリス様でも別名義で掲載していました。
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