《異世界は現実だ!》強引で決意なのだ!

第三章

第37話、強引で決意なのだ!

僕がガガさんからの手合わせを承諾するとガガさんはし笑いながら話し始めた。

「では早速やるかの〜。」

「え!?今からですか?」

「當たり前じゃ。今からやるぞ!じゃあ外に出て砂漠の広いところでやるかの〜。」

僕は強引に手を引っ張られ、検問所を抜けてしばらくしたところまで連れてこられた。振りほどこうとしたのだがガガさんの見た目からは考えられないほどの怪力で引っ張られるしかなかった。

「ではここでやろう!」

「本當に今やるんですか?僕、まだ心の準備が……」

「何をいっておる!やるといったら男は流れに沿うんじゃ!たとえどんなことがあろうとも、はいと言ったら覚悟してどんな狀況でも臨機応変に対応するんじゃ!わかったか?若僧!」

「……は、はい。」

めっちゃ真顔でそんなこと言われて斷れなくなってしまった。やるしかないのか……はぁ。

僕が"はい"というと顔がニタニタしてきた。楽しんでるな〜この人。僕なんて帝國最強クラスと戦うという張で震えてるよ!

「まあそんな怖い顔しなさんな。もし臓ぶちまけてもポーションで直してやるからの〜。安心せい!」

背中を叩かれた。でも安心なんかできるかーい!だって今臓ぶちまけてもとか言ってたよね?ね?ね?

「まあ安心するんじゃ。わしよりの強敵が現れたらどうするつもりじゃ!これは練習じゃ。気楽にやらんと余計怪我するぞ!言っとくがわしは魔法なんぞしたたいそうなものは使えないからな!骨折レベルなら直せるが蘇生なんて無理だからな、まあわしもそこまでする気はないからな。とにかく張を抑えろな。」

「ありがとうございます。」

しは落ち著いた。確かにまだ張している。でもシチホダのような強魔族はガガさんよりも強いだろう。そういう戦いの練習だと思えばし楽になった。

「では始めよう。練習というが本気でかかってきなさい。わしも本気でいかせてもらう。本気と本気の戦いの方が挫折を味わった時にさらに強くなれるからな。わしはこの杖しか使わん。お前さんは何を使ってもいい。魔法でも剣でもなんでも使ってくれ。裝備はそのままでいいんじゃな?」

「はい大丈夫です。」

裝備はコート運靴、ズボンだ。

「では、初めの合図はこの石(砂漠でたまたま落ちていた小石)をわしが投げて地面に落ちた瞬間始まることとする。終わりはどちらかが戦闘不能または立ち上がることが困難になった場合のみじゃ。最後にお前さんは負ける方がいいと言ったがわざと負けなくていい。勝ったら勝ったで経験は無駄にならないからな。本気で當たってきなさい。」

「わかりました!」

僕がそういうとガガさんはし間をおいて石を投げた。石は僕の目にはゆっくりと見え頂點まで達すると折り返して戻ってくる。

やってやる!そう僕は決意した。

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