《異世界は現実だ!》健闘で疑なのだ!

第五章

第98話、健闘で疑なのだ!

ニアーの街にたどり著いた翌日のお晝タダンダルへと向かった。タダンダルへの道中、何人かの盜賊やら難民のような人々と會った。なんでもトミル王都から流れて砂漠を彷徨っている人は今結構な數いるらしい。その中でも盜賊などが増え、トミル王國の砂漠の上はとても治安が悪くなっているという。街でも規制が引かれており、ることができない狀況だという。

僕たちは盜賊は捕まえて闇屬魔法が使える人に封じ込めてもらう。難民の皆さんはこちらで預かることにした。

ニアーの街から出発して七時間後、タダンダルに著いた。僕がタダンダルからニアーの街に著くまでにかなり時間かかったけどな〜。まぁ確かにスト族の皆さんにもお世話になったよ。なったけどさ。後にわかったことだが僕が歩いていた方角はしずれていたらしく正規のルートとは違ったらしい。なので遠回りをしてしまったということだ。まぁスト族の皆さん助けられたので良かったですけどね!

タダンダルの街に著くと落ち著かない空気が漂う。そして久しぶりにダニー兄さんとも再會した。

「よう!あきら!久しぶりだな。」

「ダニー兄さん!お久しぶりです!元気でしたか?」

「あー。俺は元気だ。まぁしかしなんだ。」

「そうですね、すみません。」

「いや、お前が謝ることじゃねぇよ。全て悪いのは未だ目的も分からず王都に住み著いてるムカつく強魔族のせいだ。あきらありがとな。來てくれて。」

「當たり前です。トミルは僕の第一の故郷なのですから。ダニー兄さんも今回は?」

「ああ。當たり前だ。國の兵士として當たり前だからな。」

「じゃあ一緒に頑張りましょう!絶対元のトミルを取り戻しましょうね!」

「ああ!……し見ないうちに変わったな。逞しく長したものだ。」

「なんか言いました?」

「いやなんでもない!改めてよろしくな!」

そう挨拶をわすと僕たちは手を繋ぎお互いの健闘を祈る。その後、タダンダルで明後日にも王都へ向かうために作戦確認が行われた。參加するのはメンメル帝國大將・中將・軍隊長、トミル王國軍隊長の面々、冒険者代表として僕とカルナさんだ。僕は冒険者代表にはなりたくないと言ったのだが、もはや遅く有名人となっているのでカルナさんと僕が代表となってしまった次第だ。そして総指揮のクレオさんが話し始める。

「僕は今回の総指揮を務めさせて頂くメンメル帝國中將クレオだ。どうぞよろしく頼む。今回の目的は我がメンメルの友好國、トミル王都を襲った極悪非道な魔族の討伐である。みんなも知ってると思うが數日前突然現れ、トミル王都を襲った強魔族は現在も貴族や市民を躙している。先発でトミル王都に潛功したメンめる帝國特別部隊によると下町には人の気配はなく城下町にるとその強魔族が作り出したと見られる何臺ものモンスターが闊歩しているらしい。そして王城には強魔族が陣取っていてとてもではないが潛は不可能だったということだ。躙されている國民は全て王宮の倉庫にいるとみられ倉庫の前には大きな人形のようなものが立っていたという報告が上がった。このことからおそらく強魔族は何かを作り出すことができる能力を持っている可能が高いと考えられる。それも踏まえ充分に注意してくれ。」

僕はクレオさんの一つの単語にのみ引っかかっていた。"人形"ってあの時のか?まさかな。

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