第六章

第132話、武屋②で神族なのだ！

僕は下町の武屋に向かう。トミル王都で武屋に行った時は高すぎて手もつけられなかったがどんなものだろうか。武屋は冒険者が多くかなり高そうなものを著用している人もいた。今しいものといえばやはり杖や魔道だが剣士の職業もあるため、剣も見て回る。防系は一応結界などがあるためそこまでしいとは思わない。

ミルガバードの武屋は良いものを揃えているらしく繁盛していた。さらに安いという面もあり武コレクターからも指示を集めているらしい。鎧などはやはり高く金貨クラスのものが多い。僕のしい武では一番安いのは剣であり、次に杖、魔道というじだった。広い館を一通り見終え僕はある程度目をつけておいた。優先順位としてはやはり杖や魔道なのでそれぞれ一つずつ選び抜き店員を呼んできて、ったりしてみる。

「お客さんは冒険者なんですかい？」

「はい！魔法中心にこの頃は剣士としてもやっています。」

「ほー。それはすごいですな！ギルドなどにも參加してらっしゃるのですか？」

「一応マスターを。」

「そうですか〜。その年でよく決心なさいましたね！上に立つものは若いうちに験しといたほうがいいですからね〜！」

「これとこれなんですが…。」

「お客さん、目の付け所もよろしい！この杖はミルガバード郊外の一流鍛冶屋様が、何ヶ月もかけて汗と涙を垂らし試行錯誤した基本魔法の上級魔法までを扱え、庶民でも安価で買えるよう改良された杖です！

そしてこっちの魔道はエルフ領であるカンナンベルフでしか取れないと言われる希価値の高い魔石を使った魔道！使いやすいようにも改良されており安心してお使いできるな。特に雷屬に長けていて進化魔法である魔法までをも対応ができる。裝著は手袋なので手に裝著。そこに魔力の意識を持っていくと発しますな！」

「なるほど。」

店員さんは六十歳ぐらいで白眉のせいで目が見えないが、武説明をする時は目を見開いて熱烈に話してくれた。こういうの好きなんだろうな。

「兄ちゃん、この武はちょい自分の考えとる武とは違うようじゃな？」

「なぜ、わかったのですか？」

「長い経験と勘じゃよ！ーさてさて兄ちゃんよ。兄ちゃんのいつもの戦い見せてくれんかの？」

「え？」

「このわし、兄ちゃん気にった！その真っ直ぐな眼差し、敬意を払う言。わしの目に狂いはない！兄ちゃんは強くなる男じゃ！わしが戦いを見てそれに見合う武を探してやるわ！」

「本當に？ありがとうございます！ーでどこでそんなことを？」

「こっちへ來なさい。」

そういうと店員さんは店の向こうに歩き出す。僕もそれについていくと＂試著室＂と書かれたところのカーテンを開けるとそこには大きなアリーナのような場所があった。

「これは！？」

「これは空間制作じゃ。わしは神族なのでな。このぐらい造作もないわい！だからと言ってもっと畏れ！というわけではない。普通に接してくれ！兄ちゃんだってただ者でないことは変わらないのだからなぁ！」

「はい！」

全部最初からお見通しだったということだ。それにしても神族。規格外だ。空間制作？最強じゃね？