《異世界は現実だ!》本屋で苦労の報われなのだ!

第七章

第146話

食事を終えた僕たちは早速本屋探し、といえストジネート君が大の場所を覚えていたので、その場所に向かって歩く。馬は冒険者用に馬のレンタル庫があったのでそこに預かってもらった。サファは僕の召喚獣なので普通に街の中を歩く。なんでも商人などは急事態に備え、こういう召喚獣をつけてわがを守ったりするんだとか。

街には木材や鉄鉱石が主に売られている。商人や冒険者が多い。他には日常品市場があり、乾燥地帯というだけあってサボテンや乾燥ゴブリンなどが売られている。

サボテンはいつものこと味しい。乾燥ゴブリンはいがその中に旨味分が多く含まれているらしく、焼いただけでも味しい。

そうこうしているうちにストジネートくんの案は終わり、大きな本屋にたどり著く。まだ潰れていない、などという心配はいらなかった。中にると本が所狹しと置かれており、二階部分までびっしりある。僕たち以外のお客さんは殆どが冒険者。時々街の人にも聞きながら歩いていたが、結構良い本を揃えていて、他の國からもダンジョンの攻略方法を求めてここに來るほど有名な本屋みたいだ。

早速四人でベルダーダンスキンスについての本を探し始める。一日で探しても見つからなそうな數の本を一つ一つ見ていく。

本の中には伝記や小説、辭書、専門書、古文書、隨筆……など多岐にわたる。本棚も縦十段のものが何百とあり、上のものは手が屆かないので腳立を使ってみていくしかない。

日本のように種類ごと纏められていればどれだけ探すのに苦労しなかっただろうか。だいたいの場所は決まっている。でも利用者が読むと"自分が覚えている"大の場所にしまわれてしまうため、ぐちゃぐちゃになってしまう。"幻の都市〜ベルダーダンスキンス〜の謎"は伝記、古文書、隨筆の棚を中心に調べたのだがない。

ということはこの本棚全てを探すしかない。それでなかったらもう誰かが買っているか読んでいるかしかない。そんなことを思うと憂鬱になるが、我慢して探すこと四日。それは最後の棚に差し掛かりみんなも諦めかけていた時だった。

「殘りはこの棚だけ、か。」

「もうないんじゃない?」

「まぁそうかもしれないけど、最後だから頑張るよ?」

「分かった。」

カルナももう元気はない。特に昨日は開店の八時から閉店の二十一時まで探していた。みんなの心は疲弊していた。が、その時!向かいの本棚で探していたダニー兄さんが大聲をあげた。

「これ……あったぞ〜!!!みんな!あったぞ!!!!『幻の都市〜ベルダーダンスキンスの謎〜』っていう本だ〜!!!」

その聲にお晝休みに本を読みにきた店の人たちはダニー兄さんを見る。あった場所が本棚の九段目ということもあり、腳立に登り、天に両手を突き上げながら喜んでいるのでよく見える。その姿を見た僕、カルナ、ストジネートくんも人目を気にせず大バンザイをする。

分厚く青い、僕たちにとっては四日間の苦労の報われの象徴の本をすぐさま買い、拠點に戻り読むことになった。

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