《創造のスキルとともに異世界へ》葉の正と雄一の過去

「おいお前ら。うちの學校の學生としてその行は許されないもんだと思うけど?」

「お前は、、、江藤雄一、、、!」

この路地裏はし進むと広場になっているみたいだ。

これじゃあ襲われていてもなかなか気づかないだろうな。

それに音が響かない、特殊な造りをしているのか、、、珍しい、、、

それより、、、、、

俺はを襲った學生達を見る。

3人か、、、やっぱりクソだなこいつら。

「どうする?!チクられるぞ!?」

「ちっ!逃げるぞ!」

「顔覚えられたかもしれないぞ!」

「今はいい!逃げるぞ!」

そう言って3人は摑んでいたを俺に向かって突き飛ばした。

俺がけ止めている間にその學生達は逃げる形で走り出す。

「大丈夫か?」

「は、はい、、、ありがとうございます、、、」

「そうか。」

俺はを支えていた手を離す。

「、、、、逃すかよ。」

俺がいたのは一歩。

その一歩で3人に追いつく。

歩いたと言うより、跳躍のようなじだ。

俺はまず先に先頭の男を毆り飛ばす、もちろん力は抑えてある。

先頭の男が毆られて、一瞬怯んだ隙を逃さず次の一撃をもう1人の男に食らわす。

そして最後の1人、、、

けはかけない。二度とこのようなことを出來ないように、貴様らを殺す、、、、とはいかないのがこの國の法律。だから、、、、半殺しで許してやるよ。」

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口ではそう言ったが生かす気などさらさら無い。

「ひっ、、、、」

殘った最後の1人が怯えた聲を上げる。

そして、、、、

「た、助けてくださいっ!もうこのようなことはしませんので!」

命乞い?を始めた。

バカなのか、、、こいつ、、、、、そんなんで俺が許すとでも?

「命乞いってのはな、、、、何もしてない、悪くない人間が最後の手段としてやるものだ。お前のような人間の中のゴミ、、、雑種どもがやるようなことではないんだよ、、、!」

「っ、、、、!」

「気が変わった、、、、貴様らの骨を二度と使えなくなるくらいまで々に砕いてやるよ。」

「ひっ、、、い、嫌だ、、、やめて、、、ください、、、た、助けて、、、!」

誰も來やしねーよ。

この場所は人通りがなく、聲が反響し辛い。

この場所を選んだのは貴様らだろう?何を今更、、、

俺は拳を振り上げ、、、、

「待つんだ雄一!」

聞き慣れた聲に気付きその手を止めた。

「、、、、亮、、、」

「それ以上はやめるんだ、雄一。」

「ごめん、、、それは無理だ。」

「なんでだ!この子はもう助かったんだぞ!?」

さっきのは亮の後ろに隠れていた。

確かに助かった、、、が、

「またこいつらが同じようなことをしないとは限らない、、、半殺しにして恐怖を與えつけ、二度とこんな真似できないようにしなければ安心できない。」

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「だがそんな問題を起こせば今度はお前が悪者になるんだぞ!?」

「わかってるよ、、、そんなこと。」

「わかってねーだろうが!もうし先のことも考えて行しろよ!頭いいくせに何やってんだよ!」

「俺のことを考えてくれてありがとうな亮、でもな?もう、自分じゃ止まらないんだ、、、」

そう言って俺はもう一度拳を振り上げ、男めがけて振り下ろす。

「スキル、拘束!」

しかし俺の拳は突如何もない空間から現れたる鎖によって止められた。

「、、、、!!」

今現狀俺を止められる人間はいない、亮だって俺を止めることは出來ない。

なのに止められた、それもスキルで。

「スキル、、、、誰の?」

「私です。」

俺の質問に答えてくれたのはとても意外な、、、いや、わかっていた、こいつが異世界に行った人間だってことを。

「俺の心の中を読めても、亮の心の中は読めなかったんだろ?、、、、葉。」

俺は自分を拘束した葉を睨む。

「ええ、亮さんの心は読めませんでしたよ。お様で貴方達とは全く反対の海に行ってしまいました。頭脳戦では貴方の勝ちです。」

「そりゃどーも。素直にけ取っておくよ、その賞賛。」

「ええ。」

「それともう一つ。邪魔をするな」

「それは出來ません。貴方が先ほどの威力で毆るとその方は確実に即死です。そんなの見逃せるわけないじゃないですか。」

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「そうか、、、、」

「はい。ですから諦めてくださいね。」

「、、、、スキル創造。スキルバインド。」

「?、、、、」

「スキルバインド、、、」

俺を縛っていた鎖がスキルを使った瞬間、崩れ落ちる。

崩れ落ちた鎖は、そのまま灰になって消えた。

「、、、スキルバインドですか、、、厄介ですね、、、」

「俺の邪魔をするものはたとえ知り合いであっても許さない。」

「どうしてそこまで彼らに固執するのですか?確かに彼らのやったことはとても重い犯罪ですが、殺すまでとはいかないでしょう?なのになぜ?」

「お前に話して何になる。俺の気が変わるとでも思ったのか?」

「私はそう思ってますよ。しでも他の人に貴方の抱える辛い思い出を話せば、何か打開策が、見つかると思います。」

「打開策、、、な、、、」

「俺の家族はな、、、家に忍び込んだ泥棒によって殺された。」

「、、、、!」

「父と母、姉と妹がいたよ。」

當時の俺は今の俺ほど腐りきってなく、普通に元気な年だった。

広い庭の、二階建ての一軒家に俺は、俺の家族と暮らしていた。

毎日學校に行くのが楽しくて、家に帰ったら優しい父と母、可い妹が出迎えてくれた。

しばらくしたら姉が買ってきて、夕食を食べる。

みんな明るくて、今日あったことや、友達と會話したこと、遊んだこと、テレビでやっていた面白い話のことなど、夕食の時間に楽しく會話しながら食べた。

夕食の時間以外にも家族みんなで會話をしたり、姉と妹と一緒に遊んだり、すごく幸せな毎日を過ごしていた。

妹はまだ小學生で、俺はこの時中學生、姉は高校生だった。

ゲームをすれば毎回姉が勝って、妹はビリだった。

今考えれば高校生と小學生だ、姉が勝って當然だったろう。

でも妹は負けず嫌いで、何回ももう一回やるって言って、その度に負けていた。

負けた時の妹のむくれ顔はとても可かったな。

勝つたびに姉がドヤ顔になるのはどうかと思ったが、、、

そんな毎日が俺にとって、この世界で一番幸せな日々だった。

しかし、、、

ある日いつものように家族みんなで會話をしていたところ、二階の俺の部屋で音がした。

最初に気がついたのは俺。

し気になって二階に繋がる階段を登ろうとした時、、、、見知らぬ男と鉢合わせした。

すぐに泥棒と気付いたが遅かった。

俺は頭部を毆られ、その場に倒れた。

この音に皆が気付き、見に來た父をその男は俺と同じように頭部を毆った。

その時男が持っていたのはハンマーだった。

それから妹達がいる居間へその男はっていった。その後にもう2人男が続く。

3人による犯行だった。

ここから先のことは決して忘れない、忘れられないほどのものだった。

3人の男は同じ手口で母を毆り、その後に姉と妹を、、、、、、、、、強した。

姉と妹も毆って、金だけ持ってけばよかったのに男達はそれをしなかった。

も俺の予想を超えていた。

けなくなった父、母、俺をそれぞれ椅子に縛り付けてけなくし、俺たちの目の前で姉と妹を強、、、、、父と母は発狂、俺は絶した。

ただの泥棒ならよかった。

でもこんなことをする輩が金を持って逃げるとは思えなかった。

その予想は當たっていた。

男達3人は俺たちの目の前で姉と妹をやりたい放題強した。

その後、姉と妹を俺たちの目の前で殺した。

そいつらは楽しんでいた、楽しんで殺したのだ。

そして次は俺たちの番。隣にいた母が先に殺された。

その次に父が、、、、

最後は俺の番だった。

振り下ろされたハンマーは俺の頭部を毆り、、、俺は、、、、、死ななかった。

頭部に當たったハンマーは偶然にも急所を外していた。

3人は俺が死んだと思い、金を取って去っていった。

その後、不審に思った近所の人間が警察を呼び、俺の命は助かった。

今も思う。

なぜ俺だけ助かったのか。

なぜ俺の家族が殺されなければならなかったのか。

なぜ、俺は死ななかったのか。

結局、男達は警察に捕まった。

殺人と破損で、

なぜその中に強ってないのか、なぜあの3人は死刑ではなく懲役で済んだのか。

腹が立って仕方がなかった。

今すぐにでもあの3人を殺してやりたかった。

だが、できない。

それが法律だから。

そしてその法律によってあいつらは刑務所でのうのうと生き延び、暖かい場所で飯を食べ、自由時間が與えられる。

人を殺した奴らなのに。

しかし、

それも法律だから。

仕方がないのか?法律だから?こっちは目の前で悲慘なものを見せられた挙句、全てを奪われたのに?あいつらはのうのうと刑務所で生き延びる?

ふざけるな!

なんであいつらは死刑にならないんだ!?他人の人生を簡単に奪っておいて!なぜ生きる権利を與えられているんだ!?

ああ、、、、そうか、、、これも法律だからな、、、。

仕方がないもんな。

こんなクソみたいな法律、なくなっちまえばいいのに!

「あの事件からたった3年しか立ってないんだ。あの後俺は知り合いの家に引き取られた。それが亮の家族だった。」

「中學卒業と同時に俺はバイトして貯めた金で安いアパートを借り、そこに住み始めた。」

「亮や亮の家族のおし明るさを取り戻すことが出た。亮達のおかげでここまで自分を取り戻せた。でもこいつらみたいなことをしている奴を見るととてつもなく腹が立って、抑えられなくなってしまう。」

「そう、、、、なんだ。」

葉は最後まで俺の話を聞いていてくれた。

「貴方の事はわかりました。でもその人たちを殺していい理由にはなってないです。」

「なぜ?」

「貴方がその人たちを殺せば、その人達の家族が貴方と同じ思いをするからです。」

「、、、、、」

「貴方は目の前の人間を殺してその家族に同じ思いを味合わせたいのですか?そのようなことをする、、、、殺す価値もない人間を殺して貴方の家族を殺した3人のようになりたいのですか?」

「、、、、、、、」

「違うでしょう?何のために亮さんの家族は貴方を引き取ったのですか?何のために亮さんは貴方と一緒にいたのですか?貴方は亮さんとご家族の皆さんに助けられたと言いましたよね?」

「、、、、、、、」

「じゃあ何で貴方を助けたんですか?他人にもかかわらず。」

「、、、、、、、」

「貴方に幸せになってしいからじゃないんですか?」

「辛いことがあって、悲しいことがあって、絶している貴方を助けたくて、幸せになってしくてここまでしてくれたんじゃないんですか?」

「、、、、、、、」

「ここで貴方が今彼らを殺して、亮さん達の善意を無下にするのですか?」

「、、、、じゃあ、俺が家族と過ごして來た時間は何だったんだ?、、、、、何のために俺は生き殘ったんだ?一、、、、なんの、、、、ために?、、、、」

「んなもん、これから幸せになるために決まってんだろ!!!」

「、、、、!」

気がついたら俺は泣いていた。

周りを見ていたつもりで見えていなかった。

答えはもう見つけていたのに、後ろばかり振り返って、前を向いていなかった。

葉の話で、亮の言葉でようやくわかった。

俺はもう新しい人生を見つけていたのだと。

「ありがとう。もう大丈夫だよ。」

泣いた俺を葉が優しく包み込んでくれて、

「大丈夫。今度は私たちが貴方の幸せを見つけてあげる。」

そう言ってくれた。

「なんか格好悪いところ見せちまったな。」

「かっこ悪いなんて言うなよ。お前の今までの気持ち考えれば泣かなかった方がすげーっての。」

「亮、、、ありがとうな。」

「いいってことよ!」

車に轢かれて死んだ時、ようやく死ねるって思ってた。

神に會ったことも異世界に行ったことも最初は夢だと思っていた。

でも旅をする中で、変な仲間達に出會って、々楽しかった。

「あいつらにも助けられてたのかな、、、、」

「どうした雄一?」

「いや、何でもない。」

「おう。そうか。」

あの3人は先生に突き出した。

助けたは俺らと同じく學校の旅行で來たそうだ。すぐに向こうの先生が來た。

と先生はお禮を言って去って言った。

思ったんだが中學でハワイとか金持ちすぎんだろ。

うちと同じだぞ?まじかよ。

「それより、葉。お前何者だよ。バリバリスキルとか使ってたじゃん。」

「あー、実はね私も異世界に出者なの。」

「あー。やっぱりか。」

「探知スキルを使ってたら雄一さんが引っかかったから気になっちゃって。」

「それであんなにつきまとってたのか。」

「おい雄一!葉さんにつきまとうってって言うのはないだろうが!わざわざついて來てくださってるんだぞ?!」

「あー悪い悪い。ってかそれより異世界って聞いて何で驚いてないんだ?」

「あ、そう言えばだな、言ってなかったっけ。俺も異世界出者だぞ。」

「「ええー!?」」

俺も葉も驚いた。

そんなそぶり見せてなかった。

「いやほら、育とかしてる時に強化魔法バリバリ使ってたぞ?」

「え?そうだったのか?」

「おう。」

「え、でも私の探知魔法に引っかかって、、、」

「そりゃそうだ。隠蔽魔法を常に使ってたからな。」

「そ、そうだったんですか、、、、亮さんにも負けました、、、、うぅ、、、」

「ってことは2人とも死んだってことか?」

「「いや?、、、え?」」

「ちょっと待て、雄一、お前死んだのか?」

「ああ。」

「つまり転生したってことですか!?雄一さん!?」

「ああ。え?お前らは違うのか?」

「ああ、葉さんの反応を見るに俺と同じだな。」

「私たちは転移して異世界に行ったんですよ。」

「転移か、、、、」

「勇者召喚の儀式。」

「え?ってことはお前ら勇者なの?」

「そうですね。」

「そう言うことになるな。」

「ええー、、、、、まじですかい。」

「「マジです。」」

「そう言えばさ俺車に轢かれて死んだのに転移してこの世界に戻って來たとき車には轢かれたことになってなかったんだよな。」

「それは多分異世界から転移したことによって時間がずれたのではないでしょうか。」

「雄一は転移した時どこにいた?」

「東京だ。」

「で、死んだところは雄一がいつも歩く場所?」

「そう。」

「なら時間のずれがあってるだろうな。」

「ああ、そうか。そもそも転移で東京に來た時點であそこにいたはずの俺は存在しなくなってるのか。それに、こっちの時間は1秒たりとも進んでない。だから俺が死んだと言う事自書き換えられたって事なのか。」

「まあ、だいたいあってるだろうな。」

「そうか、、、」

「って、そんなことよりせっかくの修學旅行ですよ?重いこと考えるより楽しみましょう?」

「そうだな。」

「さすが葉さん!」

まだ7時くらいか。

ホテル集合まで2時間ある。

「んじゃ楽しみますか!」

「「おおー!!」」

あれから2時間町を見て回った。

流石外國だ、知らないものがたくさんあるし楽しい。

あと一週間あっても回りきれねえわ。

集合時間になったので、ホテルに向かう。

あの3人を抜いて全員集まった。

「今日はお疲れ様!各自風呂にって10時までには就寢しておくこと!それでは解散!」

先生からの連絡が終わり、皆それぞれ部屋へ向かう。

途中周りの視線がやばかった。

そう言えば葉さんかなりの人気だったなーってことを思い出した。

風呂にり、歯を磨くなどやることをやったらベッドにる。

ベッドマジ最高、ふかふかだ!

うん、寢れるわこれ。

一日ずつホテルが変わるって金持ちだよなーうちの學校。

ベッドの中で俺は今日會ったことを思い出す。

葉たちには本當に助けられた。

あいつらがいなかったら俺は前を向けなかっただろうな。

そしてあいつらも異世界出だったとは。

驚きだな、、、特に亮。

々會ったけど楽しかった。

海にも行けたし、よかったな!

明日は3日目か、、、今度はどこに行こうか。

葉が一緒だと周りがめんどいからなー。

よし、上手く躱してこ。

予定が決まったわけではないが俺は寢ることにした。

たまには予定を立てずに楽しむのもありだな。

次の朝、俺は準備が完了した亮とテレポーテーションで外へ飛ぶ。

葉がいると周りの視線がまた怖くなる。

そうすれば俺の楽しみが一つと消えて行く。

それは避けなければならない。

人生初めての修學旅行なんだぞ?

邪魔されてたまるか!

葉さん置いて行ってよかったのかよ?」

「ああ、あいつがいると周りが怖い、、、」

「そうか?周りなんて気にしなければいいだけだろう?」

そうじゃないんだよな、、、

「あのな?亮。葉の周りは危険なんだ。わかるか?」

「何が危険なのですか?」

「それはな、あいつの周りの人間の殺気がな、、、、、って葉、、、いつからいた?」

「今來たところですか、何の話をしていたのですか?」

「いや、お前の周りの奴らの殺気がな、、、」

「なーんだ、そんなことですか。」

「自覚してたのな、、、」

「それは毎日ストーカーとかされてたら意識しますよー。」

「うわ、、、」

流石にそれは引く、、、ストーカーか、、、え?それ見逃すの?犯罪じゃん。

「なーに考え込んでるんですかー?早く観しに行きましょうよ!」

ま、今は変なこと考えるよりも楽しむのが先だな!

「よっしゃぁ!せっかくの修學旅行だ、思いっきり楽しんでやる!行くぞ亮!」

「おう!」

「え?私は?私は含まれてないんですかぁー?!」

いい友、いい仲間ができた俺は今までにないくらい本気で殘りの日を楽しんだのだった。

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