《創造のスキルとともに異世界へ》外伝
雄一さんと別れてから私たちは雄一さんが向かった方向と逆の方角へ進んだ。
「この進路だとフレイ帝國に向かうのですか?」
エルネシア姫が質問をする。
「ええ、最終的に向かうのは魔王のいる魔大陸ですが、その間にフレイ帝國があるのでそこで1日泊まるのもありかと思ってます。」
「さすが勇者、頭がいいな。」
「ガレアス君、これは誰でも思いつくと思うんですが.......」
こんな日常的な會話をしながら皆道を進む。
ルークさんやリクさん、ミーフィアも會話に參加し始めて盛り上がり始めている。
しかし、私は盛り上がることはできませんでした。
なぜなら.......
「なんで.....なんで馬車を使わないんですかぁー!?」
そう、皆歩いてフレイ帝國に向かっているのです。
「ステファンさんはいいじゃないですか。ケルベロスに乗ってるんだから。」
「いや、そうですけどみんなの歩くスピードに合わせてたら乗ってても変わらないですよ!」
「え?いいじゃないですか姉さん。ピクニックみたいで。」
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「だから、ピクニックするには目的地が遠すぎなんですよ!」
「はぁ......ステファンさんがそこまで言うなら早くフレイ帝國に向こうことにしましょうか。」
「それはいいんですが、エルネシア姫。どうやって行くんですか?」
「簡単な話ですよ、ガレアスさん。ケルベロスに乗せて行って貰えばいいんです。」
「確かにケルベロスは大きいですからね。」
良かった、リクさんも話に乗ってくれた。
「それじゃあケルベロスで帝國へ向かい、宿を取ってから々とくことにしましょうか。」
「「「了解!」」」
こうしてフレイ帝國に向かったのであったが.......
ケルベロス速すぎ!
2時間もしないうちにフレイ帝國に著いてしまった。
まあ、大早くには著くだろうと思っていたのですが、流石にこれは早すぎです。
「まあ、いいか。帝國を見て回れる時間ができたってことで。」
さすが柊木さん、頭の回転が早いのですね、時間の使い方が分かってる.......
「晝前に著いたので國王に挨拶しに行きましょうか。」
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え?姫様、ちょっと唐突すぎじゃ.....
「良いですね、會ってみたいです。」
妹よ、好奇心は時にを滅ぼしますよ.....
「しかし予定では3日ほど後につくことになってますから準備をしていないのでは?」
さすがリクさん、良いことを言ってくれます!
「いや、帝國國王はいつでも歓迎すると言っていたからそれは大丈夫だと思うよ。」
國王何言ってるのですか.......
「なら良いですね。」
ああ、ルークさんまで賛してしまった.......
「それじゃあ、行きますかい?」
ガレアスさん、何でそんなにワクワクしてるんですか?
挨拶しに行くことになった........
「お初にお目にかかります。リスティール王國から參りました、柊木一馬と申します。」
「リスティールエルネシアです。以後お見知り置きを。」
それぞれ自己紹介をして行く。
私も何とか噛まずに自己紹介出來た.....安心.....
「フレイ王國國王、フレイ・アルドルだ。君たちの話はすでにリスティール國王から聞いている。魔王を倒すべく魔大陸に向かうそうだな。」
「はい、その通りでございます。」
さすが柊木さん。
張しないのかな.......
ていうかそれよりも......この平伏した狀態いつ解除されるのかな.......
片膝を立ててもう片膝を地につけ、立てている方の反対の手に拳を作り地につけ、殘った手は立てている膝に乗せる形。
これが結構辛いんです。
皆んな辛くないのかな.......
私がそんなことを考えている間に話は進み數分後、ようやくこの勢から解除されることになった。
.......足が痺れた。
「お姉さん、そろそろ寢ましょ。」
「うん.......」
挨拶が終わった後、私たちは上手く宿を取ることができた。
帝國を見て回ったり、食料など必要なものをそろえたりもして上手く時間を使うことができた。
宿に帰ってから食事を取り、それぞれの部屋で休むことにした。
「眠れないの?」
「うん.......」
「やっぱり雄一さんのこと?」
「うん......」
「.......」
「なんで私たちに言ってくれなかったのかな.....私たちはまだ弱いって、未だって。」
「それは雄一さんの優しさなんじゃないですか?私たちを傷つけたくないっていう。」
「そうだけど私たちに心を開いてくれた気がしないんだよね、まだ何か遠慮しているような気がして.......」
「そうだろうね。だって、出會って數日しか経ってないんだよ?當たり前じゃん。むしろ私たちが馴れ馴れしくし過ぎたのかも.....それに、雄一さんがどこかで遠慮してたの多分みんなわかってると思う。」
「そう?」
「うん。そうだと思う。」
「そう.......じゃあさ、何でフィルは連れて行ったの?」
「うーん.....私が考えられるのは二つ。一つは、単純にフィルちゃんは私たちよりも強く、雄一さんが連れて行っても問題はないと判斷したこと。」
「噓......そんなことが......!」
「あくまで仮説だから。で、二つ目は雄一さんがフィルちゃんを救うために連れて行った。こっちが多分當たりだと思う。」
「あ、そっか。確か冒険者に襲われているところを雄一さんに助けられたんだっけ。」
「うん。でも、あんなところにフィルちゃん1人っていうのはおかしいことだから何らかの事があって1人になったと考えるのが妥當だと思う。」
「じゃあ、その問題を解決するために連れて行ったと?」
「多分ね。そうなると私たちはし足手まといかも.....」
「そっか.......」
「.......強くなれば良いんだ。魔王を倒せちゃうくらいに。もしそこまで強くなってまた雄一さんに會えたら私、言うんだ。好きだって。」
「.......!?今なんて.......!?」
「おやすみ!」
「ちょ......!待って!話はまだ.......!」
「zzzz.....」
「もう......寢るの早過ぎ........」
「.......絶対に雄一さんはあげないからねっ......!」
妹に助けられちゃったな......
妹のおかげで私は眠ることができた。
「あの.......何でこうなったんですか?」
私は今、かなり混しています。
なぜなら.......
「柊木様!私も連れて行ってください!」
「いや......ですから、連れて行けません。」
「何故ですか!?」
こんなやり取りを10分くらいしている。
「ですからさっきも言った通り、危険な旅をするので一國の姫であるあなたを連れて行くことは出來ないんです。」
「エルネシア姫は旅に參加してるじゃないですか!」
「ええ、それはさっき言った通り素質があり、レベルが高いからであって.......」
「私のレベルは26ですよ!十分じゃないですか!」
「ええ、ですからさっき言った通りそれでは足りないので我々には追いつけないと.......」
「何故ですか!?」
「ええ、ですから先ほども言った通り.......」
この下り何回目?
「ねえミーフィア、あのお方は誰で?.......」
「あのお方はフレイ帝國、フレイ・エクセリア姫だよ.......」
「へぇー.......私シルシア姫しか國王様の娘はいないと思ってた......」
にしてもとても人な人だ。
赤と金が混ざったようなオレンジの髪のに、整った鼻と目、。
どのパーツを取ってもエルネシア姫に負けていない。
は.......し寂しいけど......
そして、見た目によらず頑固。
「いや、表には出ていないだけで他にもミフィって言う姫様もいるよ.......」
「へぇ.......」
「で、いつ終わると思う?このやり取り.......」
「それは分からない......」
今、私とミーフィアは周りには聞こえないくらい小さな聲で會話しているから聞かれる心配はない。
っていうか周りの護衛の人もこのやり取りが長くてそれぞれ雑談などを始めている始末.......
「いい加減にしろ、エクセリア。彼らのレベルを知らないからそのようなことが言えるのだ。」
「お父様、それはどういうことですか?」
「柊木君、私の愚かな娘にそなたのレベルを教えてやってはくれんか?」
「ええ、構いませんよ。私の今のレベルは72です。」
「72!?なんてレベルが高いの!?エルネシア姫もそのようなレベルなのですか!?」
「ええ、私のレベルは現在70です。」
「そ、そんなっ........!」
エクセリア姫はあまりにも私たちとレベルが離れていたことを知り絶していた。
ようやくここから解放されることとなったのでした。
「そろそろ出発しないといけないので失禮します。」
「ああ、気をつけて行ってきてくれ。」
「ありがとうございます國王様。それでは。」
こうして私たちはフレイ帝國を旅立ったのであった。
フレイ帝國を出て數日。
數回の野営を挾み、ようやく魔大陸に著いた。
旅の途中いくつかの魔に遭い、倒して行ったのだが一つ問題が発生した。
それは.........そう、レベルが上がらなくなったことだ。
今の私たちのレベルは皆90超え。
そこらへんの魔じゃ倒しても経験値にすらならなくなった。
これはしやばいかもしれないのです。
このままレベルが上がらずに魔王と戦えば必ず犠牲者が出てしまいます。
それは何とか避けたいところなのですが.......
魔大陸にってからも魔のレベルが上がる気配はなく、そのまま進みダンジョンなどもありましたが難なく攻略、その他にもダンジョンを見つけたりしましたが簡単にクリアしてしまいました。
もう私単騎でもダンジョンを攻略できる程になってしまい、レベルも91から93にしかならず、レベルアップが実できませんでした。
「このままだと先に進めませんね。どうしましょうか.......」
エルネシア姫が不安を口にする。
「殘すは魔王城のみとなってしまいましたし........いよいよマズくなってきましたね.......」
リクも不安を口にする。
そう、遂に私たちは魔大陸のダンジョンを制覇してしまったのです。
までには時間はかからず一週間程度で片がつきました。
「力が10萬いかない時點で危険だ。何か打開策はないのか.......」
ガレアスさんが言うことは最もだ。
でも打開策がない。
「?....どうしたのですか柊木さん。先程から黙り込んでしまって.......」
突然ルークが柊木に質問を投げかける。
そういえばさっきから話してなかったね.......
「いや、なんだ......レベルアップの方法はあるが.......」
「どんな方法なんですか?」
私は質問を投げかけてみる。
一番最初に柊木さんの考えを読み取ったのはミーフィアだった。
よって私の質問に答えてくれたのはミーフィアだった。
「ケルベロス......ですね?」
「そうだ.....」
「「「........!!」」」
「そうか.......その手が......!」
「でも.....それって......」
「ええ.......」
皆んな理解したみたいだった。
「理解してくれたならありがたい。だけど、これは賭けになるんだ。もし、このままケルベロスと戦って命を落とせばそこで終わってしまう。」
「でもどうやってケルベロスと戦うんだ?」
ゲインの質問に柊木はすぐ答える。
「簡単な話さ。僕がこのメンバーの中の誰かを襲えばいい。」
「ああ、そう言うことですか。それで先程から暗い顔をなされていたのですね。」
エルネシア姫が一番最初に結論を出した。
「ああ、不快な思いをさせてしまうからね。」
「なら俺がその役目請け負うよ。」
「リク君、いいのかい?僕は君に斬りかかるってことだよ?」
「ええ、大丈夫ですよ。それくらいのことで今までのことが消えることはありませんから。」
「ありがとう。」
雄一さんがケルベロスに下した命令は仲間を守ること。
単純に皆んなでケルベロスを攻撃しても抵抗する事なくケルベロスは死んでしまう。
そうするともらえる経験値はなくなってしまう。
だからケルベロスと真っ向から戦う必要がある。
「じゃあ、行くよ?」
「はい、どうぞ。」
ケルベロスのHPは20萬今の私たちでどこまで行けるか試すときです。
「グルウアァァァ!!」
柊木さんがリクさんを切りつけたことによりケルベロスがき出した。
そして、ケルベロス戦が始まった。
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