《死神と呼ばれた殺し屋は異世界に》第1話 殺し屋の高校生活
天高校、俺の通ってる學校の名だ。2年D組の教室のドアを開け、窓側の一番後ろの席に座る。俺にとって最も素晴らしい席だ。この高校にいる間、俺は普通になれる。無論誰も俺が殺し屋ということは知らない。
が、俺はよく敵意丸出しの目で見られる。このクラスのアイドル的存在と仲がいいからかよく絡まれる。俺が良く話せるような友達は3人しかいない。
「よお佑、昨日何やってた?」
彼は朝原 翔太あさはら しょうた。俺の數ない友人だ。スポーツ萬能だが、績は普通。いや、英語と歴史は赤點ギリギリを保っている。とはいえ、テスト期間も堂々とスポーツやゲームをやっている。
まぁ俺もそんなじだから別に気にしないが、ゲームではMMORPGとかで一緒にやってるし。
「お前は?」
「部活の練習に付き合わされた。しかも連続で4つの運部だぜ、朝から晩までもうヘトヘトだ。」
「愁傷様、俺はゲームかな。というか、筋痛にならなかったのか?」
「なってないけど?」
「お前、本當に化けだな。」
殺し屋として培ったスキルで俺も運は得意だ。でも、翔太は俺より基礎力が高い。戦闘では俺より劣るだろうが、マラソンとかなら翔太のほうが勝つだろう。下手な國なら傭兵として雇ってもらえるだろう。
「だ~れだ!」
すると、後ろから目隠しをしてきた。
「俺にそれをやるのはお前だけだ、恵めぐみ。」
坂原 恵さかはら めぐみは、褐に金髪と見た目からして完全なギャルだ。しかし、その見た目とは裏腹に、英語なら90點は軽く超え、他の教科も良くできる、天才ギャルだ。
その績で、素行も悪くない。本當にギャルなのかと疑いたくなる、クラスの人気者だ。化粧も派手ではなくむしろ地味な方だろう。ちなみに、翔太の人だ。ところで、よく俺にちょっかいをかけてくるのはなぜなのだろうか。
疑問には思うが、聞いたことはない。
「おはよう、3人とも。」
しい聲がクラスに響く。こんな聲を持つ人はクラスに1人しかいない。クラスのアイドル的存在、天川 雪華あまかわ せつかだ。黒い長髪に整った顔、スタイルも良く、蕓能界にスカウトされたこともあるそうだ。
そのしさからファンも多く、ファンクラブなんてものもあるらしい。學校一のと言われており、それに関しては俺も同だ。まぁ、そんな人と関わってたら敵意丸出しの目で見られるか。
俺がなんでそんな人と仲良くなったかというと、あることで俺が助けたからだ。俺はそんな大したことはしてないが。
そして、朝の時間が終わる。一時間目はでクラス移だ3人とももう行ったからな、用意をして移しようとすると、後ろから肩を摑まれた。
「誰だ。」
後ろを見ると、クラス1がらが悪い金髪、須賀原 竜也すがはら りゅうやが立っていた。
「あのさ、そろそろ雪華と一緒に居るのやめろよ、お前の隣なんてつりあわねぇしただむかつくだけなんだよ。なんで雪華がお前なんかと話すんだよ。」
「知らねえ。俺じゃなくあいつに聞けよ、それともそんなことも聞くことができないのか?」
「てめぇ!」
すると、腕を振り上げた。とはいえ俺なら躱すどころか反撃で腕を壊すこともできる。すると、聲が響いた。
「やめたまえ!」
こんな狀況で聲を放てるのは1人しかいない。クラス委員の剣 生みつるぎ こうせいだ。クラス1のイケメンと言われている、イケメンは滅べばいい。
「二人とも喧嘩をやめろ。」
いや、こいつはただ狀況判斷できないだけだ、さっき俺が一方的にやられただけだろ。まぁこいつも俺に対してはいい気はしてないだろうが。
「あっ!生意気な奴をしめてるだけだ。お前もこいつに対していい気してねぇだろ!」
「まぁな、飄々としてよく居眠りして、それでも俺より頭がいいし、むかつく部分もあるよ。」
おいそれ、よく本人の前で言えんな。はぁなんかめんどくせぇ。
「でも、人を毆っていい理由なんてどこにもない!」
確かにな、綺麗事だが納得できる。まぁ殺し屋の俺が言うのもなんだが、俺はその場から立ち去り、室へと急いだ。
【書籍化】外れスキル『目覚まし』、実は封印解除の能力でした。落ちこぼれの少年は、眠りからさめた女神達と優しい最強を目指す。【コミカライズ企畫進行中】
サーガフォレスト様より、1巻が6月15日(水)に発売しました! コミカライズ企畫も進行中です! 書籍版タイトルは『神の目覚めのギャラルホルン 〜外れスキル《目覚まし》は、封印解除の能力でした〜』に改めております。 ほか、詳細はページ下から。 14歳のリオンは駆け出しの冒険者。 だが手にしたスキルは、人を起こすしか能がない『目覚まし』という外れスキル。 リオンはギルドでのけ者にされ、いじめを受ける。 妹の病気を治すため、スキルを活かし朝に人を起こす『起こし屋』としてなんとか生計を立てていた。 ある日『目覚まし』の使用回數が10000回を達成する。 するとスキルが進化し、神も精霊も古代遺物も、眠っているものならなんでも目覚めさせる『封印解除』が可能になった。 ――起こしてくれてありがとう! 復活した女神は言う。 ――信徒になるなら、妹さんの病気を治してあげよう。 女神の出した條件は、信徒としての誓いをたてること。 勢いで『優しい最強を目指す』と答えたリオンは、女神の信徒となり、亡き父のような『優しく』『強い』冒険者を目指す。 目覚めた女神、その加護で能力向上。武具に秘められた力を開放。精霊も封印解除する。 さらに一生につき1つだけ與えられると思われていたスキルは、実は神様につき1つ。 つまり神様を何人も目覚めさせれば、無數のスキルを手にできる。 神話の時代から數千年が過ぎ、多くの神々や遺物が眠りについている世界。 ユニークな神様や道具に囲まれて、王都の起こし屋に過ぎなかった少年は彼が思う最強――『優しい最強』を目指す。 ※第3章まで終了しました。 第4章は、8月9日(火)から再開いたします。
8 98【書籍化・コミカライズ】無自覚な天才少女は気付かない~あらゆる分野で努力しても家族が全く褒めてくれないので、家出して冒険者になりました~
各分野のエキスパートである両親と兄姉5人を持つリリアーヌ・アジェットは幼いころから家族から最高水準の教育を受け続け、15歳になった今ではあらゆる分野で天才と呼ばれている。 しかし家族が全員「この子はこんなに可愛い上に素晴らしい才能もあるのだから、自分くらいは心を鬼にして厳しいことを言わないとわがままに育ってしまうだろう」とそれぞれ思っていたせいで、一度も褒められた事がなかった。 ある日突然遠縁の少女、ニナが事情があって義妹となったのだが、いくら頑張っても自分を認めてくれなかった家族が全員ニナには惜しみなく褒め言葉をかける様子を見て絶望したリリアーヌは書置きを殘して姿を消した。 (ここまでが第8部分) 新天地で身分を偽り名を変えたリリアーヌだが、家族の言う「このくらいできて當然」という言葉を真に受けて成長したため信じられないくらいに自己評価が低い。「このくらいできて當然の最低レベルだと習いましたが……」と、無自覚に周りの心をボキボキに折っていく。 殘された家族は「自分を含めた家族全員が一度もリリアーヌを褒めたことがなかった」とやっと気づくのだが…… 【コミカライズ進行中】
8 170【書籍化】解雇された寫本係は、記憶したスクロールで魔術師を凌駕する ~ユニークスキル〈セーブアンドロード〉~【web版】
※書籍化決定しました!! 詳細は活動報告をご覧ください! ※1巻発売中です。2巻 9/25(土)に発売です。 ※第三章開始しました。 魔法は詠唱するか、スクロールと呼ばれる羊皮紙の巻物を使って発動するしかない。 ギルドにはスクロールを生産する寫本係がある。スティーヴンも寫本係の一人だ。 マップしか生産させてもらえない彼はいつかスクロール係になることを夢見て毎夜遅く、スクロールを盜み見てユニークスキル〈記録と読み取り〉を使い記憶していった。 5年マップを作らされた。 あるとき突然、貴族出身の新しいマップ係が現れ、スティーヴンは無能としてギルド『グーニー』を解雇される。 しかし、『グーニー』の人間は知らなかった。 スティーヴンのマップが異常なほど正確なことを。 それがどれだけ『グーニー』に影響を與えていたかということを。 さらに長年ユニークスキルで記憶してきたスクロールが目覚め、主人公と周囲の人々を救っていく。
8 171ロング・ロング・ラブ・ストーリーズ 4度目のさようなら that had occurred during the 172 years
昭和38年の春、高校1年生の少女が林 の中で、突然神隠しに遭った。現場には、 血塗れとなった男の死體が殘され、偶然 その場に、少女と幼馴染だった少年が居 合わせる。そして男は死に際に、少年へ ひとつの願いを言い殘すのだった。 20年後必ず、同じ日、同じ時刻にここ へ戻ってくること。そんな約束によって、 36歳となった彼は現場を訪れ、驚きの 現実に直面する。なんと消え去った時の まま、少女が彼の前に姿を見せた。20 年という月日を無視して、彼女はまさに あの頃のままだ。そしてさらに、そんな 驚愕の現実は、彼本人にも容赦ないまま 降りかかるのだ。終戦前、昭和20年へ と時をさかのぼり、そこから平成29年 という長きに亙り、運命の糸は見事なま でに絡み合う。 そうしてついには100年後の世界へと、 運命の結末は託されるのだ。 172年間にわたって、時に翻弄され続 けた男と女の物語。
8 97ヤメロ【完】
他人との不必要な関わりや人混みが苦手ということもあり、俺はアウトドア全般が昔から好きではなかった。 そんな俺の唯一の趣味といえば、自宅でのんびりとホラー映畫を鑑賞すること。 いくら趣味だとはいえ、やはり人が密集する映畫館には行きたくはない。それぐらい、外に出るのが好きではなかったりする。 だが、ある映畫と偶然出會ったことでそんな日常にも変化が訪れた。 その映畫の魅力にすっかりとハマッてしまった俺は、今では新作が出る度に映畫館へと足繁く通っている。 その名も『スナッフフィルム』 一部では、【本當の殺人映像】だなんて噂もある。 そんな噂をされる程に上手く出來たPOV方式のこの映畫は、これまで観てきたホラー映畫の中でも一番臨場感があり、俺に最高の刺激とエンタメを與えてくれるのだ。 そして今日も俺は、『スナッフフィルム』を観る為に映畫館の扉を開くーー。 ↓YouTubeにて、朗読中 https://m.youtube.com/channel/UCWypoBYNIICXZdBmfZHNe6Q/playlists ※ 表紙はフリーアイコンを使用しています 2020年4月27日 執筆完結作品
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グローリー魔術學院へ入學したルカ・カンドレーヴァ。 かつて世界を救う為に立ち上がった魔法使いは滅び200年の時が経った今、止まっていた物語の歯車は動き出す___。
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