「聞きたいこととは？」

「魔法について、俺達は魔法とは無縁の世界から來たからな。」

「分かりました。では基本的な魔法に関する知識から。」

この世界は8屬の基本魔法がある。火、水、風、土、雷、、闇、無、そして、「無魔法」は誰でも使うことができる。また、生活への必要が高い魔法のため、別名「生活魔法」と呼ばれる。

そして、何の基本魔法が使えるかはステータスの魔法適で見ることが可能。俺の場合「闇魔法」だな。無は誰でも使えるためステータスに記されていない。

また、それぞれの魔法には相が存在する。相が良ければ威力が上がり、悪いと下がる。相は火→風→土→雷→水→火、←→闇、となっている。無魔法は相はない。

そして、基本魔法には上の上位魔法が存在する。

火は炎、水は氷、風は嵐、土は巖、雷は稲妻、は明、闇は暗黒、無はない。

そして、剣の持っていた聖魔法は基本魔法から外れていて特殊魔法と呼ばれる。聖魔法の他に時空魔法や作魔法など様々な基本魔法では考えられない魔法が特殊魔法と呼ばれている。また、特殊魔法の相は解明されていない。

そして、ある魔法に才能がある人を魔師と呼ぶ。

「どうすれば魔法を使うことができるんですか？」

「まずは魔力をじとってください。目を瞑り意識すると、何かのイメージを見ることができます。それが魔力です。」

靜かに目を瞑る。

「……」

「まぁ、私も完全にじるのに2週間程度かかりましたし、例え勇者様だろうと3日はかかるで……」

「見えました！」

「速っ！本當に？」

「黒い鎖が次々に様々なに変わるイメージが見えました。」

「まさか本當にこのスピードで、じゃあ、心臓に妙な覚をじない？気持ち悪くもなんともないけど異をじるような。」

心臓に手を當てると、もやもやとした煙のようなじ、異をじる。

「はい。」

「その狀態では魔法は使えません。今は魔力がそこで停滯してるので、のように循環させないといけません。」

「循環……」

「まぁこれもイメージで流す覚です。異がなくなればもう魔法は使えます。」

循環か。この煙のような魔力を無理矢理でも押し流すように……。

「……ダメですね。」

「力任せにやってもうまくいきません。」

すると、ヴェールさんは俺の心臓があるところに手を當てると、煙のようなものが全に広がり巡るイメージをじた。

「あなたの魔力を無理矢理流してみました、この覚を維持できて普通にじるようになれば魔法は使えるようになります。あと、そろそろパーティーの時間です。」

「パーティー？」

「勇者召喚の記念パーティーですが忘れてました？」

「完全に。」

「ふふふ。」

「なぜ笑ったんですか？」

「なんか、故郷にいる私の弟に似ていて。」

「弟がいるんですね。」

「それよりも、もう時間がありません。あと10分ですね。」

「大丈夫間に合う。」

さっき解散の前に王城の中を案されたからな。俺はドアを開けて、會場へ向かった。

◆◇◆

會場には既に様々な人が集まっていた。俺達はまだ學生服だが、その他にはしいドレスやスーツを著た貴族達が集まっていた。そしてテーブルには豪華な食事立食パーティーか。

「さて、お集まりの皆様、ついに本日、私達は勇者召喚を功させました。それにより今回はこれを記念として立食パーティーを始めたいと思います。」

その言葉とともに、パーティーは開始された。

◆◇◆

「お父様、彼をどうしましょう？」

「あの水晶でも見えないとなると、それほどのスキルを持っている実力者となるな。しかし、もし私達の敵となったら大変だ。」

「洗脳を強くしますか？」

「そうだな、國の戦力も勇者達を含め、かなり強化されることになる。とりあえず、彼を重點的に勇者全員を洗脳していこう。明日からは訓練だから騎士団長に監視してもらおうか。」

「分かりました。それでは洗脳の準備に移行します。」

「ああ、よろしく頼んだ。」