《死神と呼ばれた殺し屋は異世界に》第7話 勝負
「おい、てめえなんつった!?」
しまった、心の中にめとくつもりだったが言ってしまった。怒気をはらんだ聲にがし震える。すると、ジモンは俺のぐらを摑む。
「てめえも俺に文句があるのか!」
やばい、すげえむかつく。文句?結構あるな。そもそも何でこんな奴の言うことなんて聞いてたんだろ。こんな奴殺したい奴なんて腐るほどいるだろうしな。もう殺そうかな。
「腐るほど文句あるぜ。」
笑いながら正直に言う。こんな奴に馬鹿正直に付き合ってられない。
「んなら勝負するか?」
「勝負?」
「ああ、タイマンだ。武を持って當てた方の勝ちだ。」
タイマンか。武の扱いなら慣れてる。當てるだけなら隙を見て攻撃する。十分に勝機がある。
「オーケーやろう。武は自由だよな。」
「ああ、ちなみに俺はこれだ。」
すると、ジモンはの丈ほどある裝飾された両手剣を取り出した。かなりのリーチだ。當てれば良いのだから範囲の大きい大剣を使うのは理にかなっている。
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「で、俺の武は?」
「武庫から持ってこい。」
武庫か。拳銃とかないかな。ると、
「……埃っぽいな。」
埃が舞う中から武を探す。しかし、拳銃どころか火縄銃も見つからない。この武庫には無いのかそれともそこまで文明が発達してないのか。仕方なく扱いに慣れている短剣を使う。
「さて、準備はいいな。」
俺は短剣を構える。
「ああ。」
「じゃあ行くぜ!」
ジモンは突進して両手剣を振り下ろす。俺は右に避ける。そして、首に向かって斬りかかる。が、思わぬスピードでジモンは両手剣を橫に振る。俺は地に伏して両手剣を避ける。
両手剣は重くきが遅いイメージがあったがどうやら偏見だったようだ。一度退き勢を立て直す。しかし突っ込むと両手剣にやられる。狙うのは相手が攻めたときの隙、カウンターだ。
でも、さっきと同じような手で攻撃はしてこないだろう。神経を張りつめる。すると、ジモンは両手剣を斜めに下げ走り出す。俺は剣とは逆の方向に避ける。
すると、繋げるように振り上がった剣を勢いよく振り下ろす。このスピードじゃ避けきれない。短剣で両手剣を捌くが。
パキンッ!
折れた。いや、そもそも綺麗に裝飾された強そうな剣にただの鉄の短剣が太刀打ちできるはずがない。勝ち誇ったように笑い剣を振り下ろす。
パンッ!
「危なかった。」
真剣白刃取り、元の世界、殺し屋として未で、殺しに失敗して反撃されたとき、につけた技。
しかしあの時は日本刀だったが、今は両手剣、完全に防げそうにない。
せめて拳銃があれば、いや武があれば、この手に武を!
《スキル武創造を使用しますか?Yes/No》
すると、目の前に白いボードが現れる。そういえばそんなスキルあったな。
「Yes」
靜かに答える。
《武の種類は?》
拳銃、いや防ぐなら剣、できるだけ軽い、やっぱり短剣がしい。元の世界と同じくらいの。
「短剣」
靜かに答える。
《「形狀フォルム・短剣ダガー・創造クリエイト」と唱えてください。》
「形狀フォルム・短剣ダガー・創造クリエイト」
すると、右手がる。何か持っている。ジモンが揺したその隙をつき左手を離し右腕を勢いよく振り下ろそうとすると、
「雙方、勝負を止めろ!」
訓練場に聲が響く。すると、は消えた。聲の方向を見ると、金髪の騎士が立っていた。
「ミ、ミステリア様!」
「ジモン、これはどういうことだ。」
「貴様もなぜここに、第0騎士団はワイバーン討伐に向かったはずでは。」
「なんとか誰も死なせず勝てたよ。勇者を召喚したと聞き來てみた。しかしまさかこんな子供達に大事を任せるとは。」
「A級冒険者10人は必要といわれたワイバーン討伐を完了させたとはさすが……」
「私はそんなことは聞いてない。」
やっぱり上がいたか。騎士団の説明の時、今、城の中にと言ったとき妙な言い方だと思ったが、やはり騎士団は第1~第5までではなかったか。
「いえ、単なる訓練を、」
「訓練だと?見てみたがお前の剣は特注品だろ、それで訓練用の短剣が敵うわけがない。どうみても待にしか見えないがな。」
「いえ、しかし、」
「この件については王に報告させてもらう。」
「な!」
「當然だ、ジモンにも來てもらう。そしてそこの勇者もな。」
【書籍化・コミカライズ】誰にも愛されなかった醜穢令嬢が幸せになるまで〜嫁ぎ先は暴虐公爵と聞いていたのですが、実は優しく誠実なお方で気がつくと溺愛されていました〜【二章完】
『醜穢令嬢』『傍若無人の人でなし』『ハグル家の疫病神』『骨』──それらは、伯爵家の娘であるアメリアへの蔑稱だ。 その名の通り、アメリアの容姿は目を覆うものがあった。 骨まで見えそうなほど痩せ細った體軀に、不健康な肌色、ドレスは薄汚れている。 義母と腹違いの妹に虐げられ、食事もロクに與えられず、離れに隔離され続けたためだ。 陞爵を目指すハグル家にとって、侍女との不貞によって生まれたアメリアはお荷物でしかなかった。 誰からも愛されず必要とされず、あとは朽ち果てるだけの日々。 今日も一日一回の貧相な食事の足しになればと、庭園の雑草を採取していたある日、アメリアに婚約の話が舞い込む。 お相手は、社交會で『暴虐公爵』と悪名高いローガン公爵。 「この結婚に愛はない」と、當初はドライに接してくるローガンだったが……。 「なんだそのボロボロのドレスは。この金で新しいドレスを買え」「なぜ一食しか食べようとしない。しっかりと三食摂れ」 蓋を開けてみれば、ローガンはちょっぴり口は悪いものの根は優しく誠実な貴公子だった。 幸薄くも健気で前向きなアメリアを、ローガンは無自覚に溺愛していく。 そんな中ローガンは、絶望的な人生の中で培ったアメリアの”ある能力”にも気づき……。 「ハグル家はこんな逸材を押し込めていたのか……國家レベルの損失だ……」「あの……旦那様?」 一方アメリアがいなくなった実家では、ひたひたと崩壊の足音が近づいていて──。 これは、愛されなかった令嬢がちょっぴり言葉はきついけれど優しい公爵に不器用ながらも溺愛され、無自覚に持っていた能力を認められ、幸せになっていく話。 ※書籍化・コミカライズ決定致しました。皆様本當にありがとうございます。 ※ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。 ※カクヨム、アルファポリス、ノベルアップにも掲載中。 6/3 第一章完結しました。 6/3-6/4日間総合1位 6/3- 6/12 週間総合1位 6/20-7/8 月間総合1位
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8 50いつか見た夢
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