《死神と呼ばれた殺し屋は異世界に》第9話 初めての魔法
俺達は白い壁の窓から訓練場を見下ろしていた。剣がぶつかり合う音がここまで響く。模擬戦は終わったがどうしてもミステリア団長は俺の正を知りたいらしい。
まぁ言うつもりは無いけど。
「だから、俺は戦ったことなんて無いし、短剣を使ったのも今日が初めてだ!」
怒りをはらんだ聲で言う。何度も同じ質問をしてくるからついイラッとした。噓をつき続けるのにも疲れるんだよ、正直に言えば早いんだろうけど王に目をつけられるだろうし、そもそも俺は王を信用していない。
「噓は止めろ!お前の戦い方は初心者とは到底思えん!私のスピードを見切ったのもお前が初めてだ!」
ミステリア団長は壁ドンし、顔を近づける。よく見ると本當に人だな。るような金髪に強い決意をめた、寶石のような蒼い瞳、騎士とは思えぬ艶やかな白い、本當に人で何で騎士をやっているのかと思う。
というか、あのスピードを見切ったの俺が初めてかよ。確かにとても速かったな。かなりの視力、
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F1レーサーくらい必要かもな。元の世界で銃弾を見切るために結構訓練されたからな。
「目がいいだけだよ。もういい?勝負に模擬戦に訓練場30週に、もう疲れたんだよ、休ませてよ。」
すると、走る足音が聞こえる。足音は近づきドアが開いた。えっと誰だ?鎧はミステリア団長のものと同じだし第0騎士団の人か。この人もだし案外第0騎士団って多いのかな。
いや、それよりこの狀況結構やばいような気がするのだが。
「だ、団長!?何やってるんですか!?」
誤解は勘弁なんだが、団長上手く言ってくれよ!
「エーリィ副団長、いや彼と模擬戦を、」
「模擬戦でどうしてこんな狀況になってるんですか!?」
副団長なのか、この人の方がまともそうだな。
「いや、これについては、」
「もしかして、団長そんな癖が……」
「いや、ないからな!?変な誤解を持つのは止めてくれ!」
「良かったです。というかもう訓練終わったのに何やってるんですか?」
窓の外を見ると確かに終わっている。というか日が傾いているし、もうこんな時間になったのか。
「彼のことが知りたくてな。」
「いきなり困らせてどうするんですか。」
呆れたように言う。
「ごめんなさい、うちの団長が。戦場では神風の騎士と呼ばれるほど強いのだけど、人へのコミュニケーションが上手くとれなくて。」 
「いやとれるぞ!」
「とれないからあんな無理矢理聞き出すようなじになったんじゃないですか。」
「あ、あれは……」
「とりあえずもう戻っていいですよ。団長については私がきちんと連れていきますので。」
「は、はぁ。」
とりあえず部屋に戻ることにした。後ろから「待ってくれ!」というミステリア団長の聲が響くが無視しておこう。
◆◇◆
「大丈夫ですか?夜神 佑 様?」 
「何のこと?」
「ジモン元団長に勝負を挑まれやられたと聞きましたが。」
「ああ、幸い怪我は無いし、大丈夫だよ。」
「それならいいのですが。」
もう広まっているな。別に気にしてはいないのだがな。それよりもこれからはミステリア団長の方が心配なのだが。それにこの國についてもまだ疑問は殘るし。
ん?そういえば、今は……
「できてる!」
「な、何ですか?いきなり。」
「魔力がきちんと流したまま維持できてる!」
「ほ、本當ですか!?」
驚いてるな。正直俺もこのスピードでできるか心配だったがこれで魔法が使える。一度使ってみたかったんだよな。
「魔法の使い方を教えてください。」 
「まさかもうできるとは、じゃあ闇魔法の「ダークボール」から。詠s……」
「ダークボール」
すると、手のひらから紫のサッカーボールくらいの大きさの球が現れた。これが魔法か。そうしみじみ思うと。
「エェェェェェェッ!」
そのびにを震わせる。なんかやばいことでもやったか?
「だ、第1位階魔法とはいえ、いきなり無詠唱で……」
「第1位階魔法?無詠唱?」
「そ、そういえば説明してませんでしたね。」
どうやら魔法は第1位階魔法~第10位階魔法に段階分けされているらしい。ちなみに第8位階魔法からは使えるものはこの世界で指を數える程度しかいないらしい。
また詠唱についてだが、魔法を発するとき詠唱で魔力を魔法に構築させる。しかし、詠唱は必要なものではなく魔法を発することを助けるもの。火を燃やすことを助ける酸素のようなじだな。
魔法を発するためには魔法をイメージして魔力を構築させる。しかし膨大でなイメージが必要となりそのイメージの助けとなるのが詠唱だ。つまり、第1位階魔法とはいえ、詠唱の助けなしでいきなり使えた俺は、とんでもない才能の持ち主ということか。
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