《死神と呼ばれた殺し屋は異世界に》第16話 魂でも売る

雪華をそのまま抱え込み避ける。が、一歩遅かったようだ。俺は彼の右腕が鮮を飛び散らせながら飛んでいく様を為すなく見ていた。

俺の頭の中には、後悔と、どうしようもない怒りがぐるぐると渦巻いていた。

【回復ポーション】は負傷が治せるがせいぜい切り傷や掠り傷くらいで切斷、部位欠損を治すことはできない。

俺がもっと速くければ、速く気づければ、

…………………逃げず、こいつを殺せていれば…………………

そう思った瞬間、考えるより先に引き金を引いた。しかし、弾丸は奴の皮で止まる。どんだけ固いんだ、こいつの皮は。

「スキル発・隠

すると、ミノタウロスは戸ったように周りを見る。

そりゃそうだ。いきなり消えたんだもの。このスキル発中はれたものも対象となり誰にも知されなくなる。

その代わり、れた対象に俺の姿は見える。そこで1つ問題としては、今持っている武も対象となっている。例えば、今持っている短剣で攻撃したら、短剣がミノタウロスにれた瞬間、俺の姿はミノタウロスに見える。

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すると、いきなり疲れが襲った。息が上がる。どういうことかと思ったが、加速時間アクセルタイムの説明を見たらすぐ分かった。

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スキル・時【加速時間Ⅱ~Ⅴ】

効果・スキル発中自分の時間の流れが速くなる。

Ⅱ→2倍

Ⅲ→3倍

Ⅳ→4倍

Ⅴ→5倍

その代わり、解除した時、強烈な負荷がかかる。

また、制限時間があり、それを過ぎたら強制的に解除され、に強烈な負荷がかかる。

Ⅱ→2分

Ⅲ→1分30秒

Ⅳ→1分

Ⅴ→30秒

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制限時間の2分を過ぎたってことか。

「佑!どこだ!」

この聲、した方向を見ると翔太と恵がいた。追いかけてきたのか。俺は雪華の切斷された右腕を持ち走り出す。そして、隠を解除する。

「佑!どこからでた!」

「えっ雪華…ちゃん……。」

「今からそれについて説明する。」

俺が雪華を助けようとしたことと、間に合わず右腕が飛ばされたこと。言う度に全が怒りで震えた。

「二人には雪華を頼みたい。そして、今すぐにでもこの迷宮から出てくれ。」

「じゃあ佑は?」

「……俺は……ミノタウロスを殺す。」

「おい、それは流石に!」

「無茶が過ぎる……か?」

「っ!」

「雪華がこうなったのは俺のせいだ。なら、けりは俺がつける。」

そして、俺は走り出す。ミノタウロスの後ろに回り、

短剣で斬る。確かに固いが斬れない固さではない。

連続で斬る。俺はその行為に恨みだけを込めた。

銃はいらない。銃を解除して、

「形狀フォルム・短剣ダガー・創造クリエイト」

二本目の短剣を造る。右の短剣で縦に斬り、間髪れず左の短剣で橫に切り裂く。その瞬間右の短剣を突き刺し、さらにもう一本の剣で突き刺す。その二本を橫に切り裂く。

二刀流にしたことによる、圧倒的手數で倒そうとするが、ミノタウロスも振り向き斧を振り回す。短剣は防ぐことに向いてない。なんとか避け続ける。

避け続けながら隙を見て斬っていくがあまり手応えがない。すると、ミノタウロスの左手が後ろに回り、斧を取り出した。ただでさえ一本じゃ辛いのに、二本じゃ攻撃する隙ができるかどうか。

縦橫無盡に切り裂く斧の隙間を通るなんてもはや無理ゲーだそして、避けた瞬間、目の前に振り下ろされる斧が見えた。俺はここで死ぬのか?なら、この2分にかける。

「スキル発・加速時間Ⅱアクセルタイムダブル」

これで制限時間を過ぎたら死は確定。すると、またあの白い畫面が現れる。

《スキル死神・死神が解放されました。発しますか?Yes/No》

死神……か。元の世界で死神と呼ばれたが、もし死神がいるなら魂でも何でも売ってやる。だからこいつを倒してくれ。

「Yes」

《詠唱を唱えてください。》

詠唱?そう思うとその容が現れた。

《Respon sible for the death of that person life

(その者生命の死を司る)

The black clothing in the black sickle

(黒きに黒き鎌)

Frightened life a person in its appearance

(命在る者その姿に怯え)

Life without who kneel to its appearance

(命無き者その姿に跪く)

Lonely existence to anyone unexpected understand

(誰にも理解されぬ孤獨な存在)

My name is death

(我が名は死神)

Do not forget the name.

(その名を忘れるな)》

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